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2020年デビューの新進気鋭ボカロP・柊マグネタイト
11分超えの大作『或世界消失』でデビュー
前述のとおり、柊マグネタイトは2020年9月に作品を投稿してボカロPとしてデビュー。
しかも、初投稿にあたる楽曲『或世界消失』は、なんと11分超の大作でした。
3分程度の短い楽曲が流行っている時代に逆行するかのような楽曲ですが、メリハリの効いたEDM調の音楽と機械的な初音ミクの声によってくどさを感じにくく、気づけば最後まで聞いてしまう魅力があります。
MVには小説的な文章も登場し、“或世界”に関する壮大な物語を感じさせる楽曲。
柊マグネタイトらしさを強く感じられる曲であり、制作者自身が作りたい曲を自由に作っているのが伝わってくるボカロらしい作品です。
『終焉逃避行』でルーキーランキング1位に
その後、柊マグネタイトは3作目の『終焉逃避行』を2020年12月に投稿。
ニコニコ動画で開催されていた「ボーカロイドコレクション2020」に参加し、ルーキーとは思えないクオリティでルーキーランキング1位、総合4位の快挙を達成しました。
本作は、初投稿曲とは打って変わって3分ちょうどの短いもの。
リズミカルなピアノをメインとした近未来的な音楽と、古風な歌詞を組み合わせた世界観が多くのボカロファンを惹き寄せ、高い人気を集めています。
また、1~3作目までは物語がつながっているという話もあり、柊マグネタイトの世界を紐解こうとするファンも少なくありません。
2023年8月1日現在、YouTubeでは150万回再生超、ニコニコ動画でも95万回再生を記録しており、柊マグネタイトの名をボカロファンの間に広めた1曲となっています。
中毒性抜群の代表作『マーシャル・マキシマイザー』
柊マグネタイトの代表作といえば、2021年8月投稿の『マーシャル・マキシマイザー』です。
ボーカルに可不を使用した楽曲で、YouTubeでは1900万回再生超の大ヒットを記録。
疾走感のある音楽と可不の伸びやかな歌声に合ったアレンジ、中毒性の高いサビなどが重なってSNS等でも人気を集め、現在でも歌ってみた動画が数多く投稿されています。
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自身も8bitアレンジやスプラトゥーンアレンジなどの楽曲を投稿しており、DJではタイトルにちなんだ“Marshall(マーシャル)”のヘッドホンを使用するなど、お気に入りであることがうかがえる1曲。
モチーフとして、過去に実在した「デーモン・コア実験(臨界実験)」を用いており、キャッチーな音楽の中に柊マグネタイトらしさもしっかりと感じられます。
畳み掛けるような言葉の羅列に圧倒されつつ、何度も聞きたくなってしまう人気曲です。