きくお【ボカロP詳細解説】「愛して 愛して 愛して」が1億回再生突破! 超人気ボカロPを徹底解説

きくお【ボカロP詳細解説】「愛して 愛して 愛して」が1億回再生突破! 超人気ボカロPを徹底解説

きくおのおすすめ楽曲3選 Part.1

愛して 愛して 愛して

2013年に雑誌「MIKU-Pack music & artworks feat.初音ミク」第1号の付録CDに収録され、2015年3月6日にニコニコ動画に投稿された楽曲。Spotifyでは1億回以上、YouTubeでは7000万回以上という圧倒的な再生回数を誇る、世界で最も聴かれているボカロ曲の一つです

アコーディオンをはじめ、多くの楽器の音色が折り重ねられた本楽曲ワルツ風の3拍子のリズムも相まって、軽やかに踊り出したくなる一曲となっています。滑らかに歌い上げるようなベースラインも特徴的で、間奏のベースソロにも要注目です。

そんなサウンドとは対照的に、歌詞では鬱屈とした感情が綴られています。

人に愛されたいという気持ちや承認欲求を「はるか遠い遠い昔 巻かれた首輪」「人が欲しい人が欲しいと叫ぶ 呪いの首輪」というフレーズで表現。「身体 身体 大きくなっても小さい首輪」「苦しくなる足りなくなる 人が 人が 足りない」と、愛を求めれば求めるほど苦しめられ自分を見失っていくという複雑な人間の心情が巧みに描かれています

不気味な演出が不安を掻き立てる、ホラーなMVも必見。「怖いけどつい繰り返し再生してしまう」といったコメントが多数寄せられています。

僕をそんな目で見ないで

2011年2月21日に公開され、きくおにとって初のVOCALOID殿堂入りを果たした楽曲。「この曲をアップしたその日から人生が変わってしまった」と語る通り、彼にとって大きなターニングポイントとなった一曲です

まるでメリーゴーランドに乗っているような、メルヘンチックなサウンドとリズムが特徴的な本楽曲。しかし、歌詞の内容はグロテスクなものとなっています。ハッキリとしたストーリーは描かれていないものの、多くのリスナーによって、ある子どもの死をテーマにしたものと解釈されています

言葉を詰め込んだ節回しや、幾重にも重ねられたコーラス、楽器のように細かく刻まれたメロディーなど、ボーカロイドならではのギミックも満載。クライマックスにかけてのねじが外れたようなハイトーンは、楽曲の悲劇的な結末を残酷に表現しています。

現在のきくおワールドの原点とも言える「僕をそんな目で見ないで」。元々はポップで明るい楽曲を手掛ける職業作曲家を目指していたというきくおは、本楽曲のヒットによって、自身の得意分野やセンスに気付くことが出来たそう。

てんしょう しょうてんしょう

2012年11月8日に公開。2018年1月31日にニコニコ動画での再生数が100万回を突破し、「僕をそんな目で見ないで」に続く2曲目のミリオン達成曲となりました。

ダンスミュージックの要素が強い楽曲で、ブロステップ譲りの攻撃的なブレイクには、高い中毒性があります

楽曲の途中でテンポが上がる大胆な展開は興奮必至。また、壮大なサウンドは、「ゲームのラスボス戦に流れるBGMっぽい」という反響を呼びました

終盤では歌詞が文字化けし聴き取ることのできない歌唱に変化したり、リスナーの間で楽曲を逆再生すると別の歌詞が聴こえるという説が囁かれるなど、ミステリアスな一面も持つ楽曲です。

この記事をシェアをしよう!

この記事を書いた人

この記事に関連するタグ

関連記事

新着記事