ボカロ初の男声ソフトとして誕生した「KAITO」。
ボカロシリーズの長男にあたるソフトであり、ファンからも「KAITO兄さん」や「兄さん」という愛称で親しまれている、代表的なボカロキャラクターの1人です。
そんなKAITOは、2022年2月17日をもって発売から16周年を迎えました。
そこで今回は、ボカロの長男として長い歴史を歩んできたKAITOの人気楽曲について紹介してみようと思います!
ボカロ界全体に名を残す名曲から、20年代に誕生した最新のKAITOソングまで、年代は問わずに選曲した全10曲を紹介。
ボカロファンはもちろん、近年KAITOを好きになったばかりだという方にも絶対聴いてほしい楽曲達です!
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目次
KAITOとは
本日、2月17日はKAITOの15周年記念です!!
これをお祝いして、キャラクターパブミラーのキャラパブ(@charapub_jp)から、『KAITO 15th Anniversary パブミラー』が発売!!
詳しくはキャラパブ公式サイトをチェックしてね♪https://t.co/8SKQPVVsiI#KAITO #KAITO15th #キャラパブ #MIKUEXPO2021 pic.twitter.com/4jdNWgfcAP— 初音ミク 公式 (@cfm_miku) February 17, 2021
KAITOは、クリプトン・フューチャー・メディアから販売されている音声合成ソフト「VOCALOID」(通称:ボカロ)シリーズの1つです。
ヤマハが開発した音声合成技術「VOCALOID」に対応したソフトとなっており、2022年現時点で「KAITO」と「KAITO V3」、2つのソフトが販売されています。
イケボ男性VOCALOID「KAITO V3」発売中!スタンダードで張りのある歌声から甘いささやき声まで3種類の歌声+英語ライブラリも収録!歌声チェックは→https://t.co/vGjkArMnjP pic.twitter.com/qWIJJkfZXR #KAITO
— ボーカロイド – VOCALOID5 (@vocaloid_yamaha) August 3, 2016
ボイス元である音声の提供者は、スタジオ・ミュージシャンの風雅なおと(ふうが なおと)。
ボカロシリーズ初の男声を持ったボカロとして、2006年2月17日に発売されました。
今でこそボカロを代表する人気キャラクターとして扱われるKAITOですが、実は発売当初は500本しか売れなかったという悲しい過去を持っています。
ですが後続として発売された新たなボカロ・初音ミクが爆発的ヒットをした為、同じボカロであったKAITOにも注目が集まり、ボカロを代表するキャラクターの1人として数えられるように。
現在はボカロの長男・兄として、多くのファンから愛されています。
KAITOの人気楽曲10選
敗走 / 傘村トータ
ボカロP 傘村トータによるKAITOソング。
公開日は2019年12月2日です。
バラードソングを手掛ける事に定評がある傘村トータ。
「生きること」をテーマとした深い楽曲を制作し続けており、これまでにも「贖罪」「明けない夜のリリィ」など、涙なしでは聴けない様々な名曲を生み出しています。
そんな傘村トータの71作目にあたる本作は、本人いわく「人生をかけて挑もうとしている・挑んだことのある、あなたへの応援歌」。
ピアノをメインにストリングスやギターなどを使って作られた、優しい雰囲気のメロディー。
そんなメロディーに乗せ、暖かく深みのある声で歌詞を歌うKAITO。
ラストのサビで見せる綺麗な転調も、心にグッとくるものがあります。
傘村トータが生み出す、優しい温もりで満ちた楽曲の世界観に心揺さぶられる1作です。
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上弦の月 / 黒うさP
ボカロP 黒うさPによるKAITOソング。
2013年7月15日にニコニコ動画にて公開。その後、2014年12月2日にYouTube版の公開が行われました。
本作は、黒うさPが制作した楽曲「千本桜」を原作とした音楽劇「千本桜」の劇中歌として制作された楽曲です。
歌唱を務めているソフトは、MVが初公開された2013年に発売したばかりの「KAITO V3」。当時のボカロの最先端技術をもって制作された1作となっています。
劇中歌ではありますが、「和」をモチーフに制作された美しい世界観は、「千本桜」を知らなくとも十分楽しめる高い完成度が備わっています。
また従来のKAITOと比べて歌声(ボイス)の種類が増えたKAITO V3が歌唱を務めているだけあり、歌声自体も非常に味わい深く、聴き応えある表現力をもったものとなっています。
従来のKAITOの歌声を超えた表現力が映える、美麗なバラードソングです。
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千年の独奏歌 / yanagiP(やなぎぴー)
ボカロP yanagiPによるKAITOソング。
公開日は2008年4月27日。
2022年現時点で公開から10年以上が経つ古い作品ですが、今もなお、KAITOファンの間で名曲として数えられる事が多い1作です。
その理由は、本作の特徴であるKAITOの歌声にあります。
民謡チックな曲調に合わせて歌われる、KAITOの伸びやかで澄んだ歌声。
yanagiPいわく、この声は色々と試行錯誤をした結果作り上げたものであるといいます。
それまでのKAITOソングにはなかった新たなタイプの歌声となっており、公開当時、多くのKAITOファンが驚かされました。
先に紹介した「上弦の月」がKAITOの最先端から生まれた名曲であるならば、この曲はKAITOの旧き時代の歌声を代表する名曲だといえるでしょう。
yanagiPの調整技術が光るKAITOソングです。
悪徳のジャッジメント / mothy(悪ノP)
ボカロP mothy(悪ノP)によるKAITOソング。
2011年6月13日に、ニコニコ動画にて初公開。2020年5月16日にYouTube版の公開も行われました。
本作は、mothyを代表する人気楽曲シリーズ「七つの大罪」の1つとして制作された楽曲です。
楽曲のテーマは「強欲」。
自身の願いを叶える為に罪を重ねていく裁判官の男の人生を歌った物語音楽となっています。
KAITOの柔らかで無垢な歌声が淡々と歌う、極悪非道の裁判官の人生。
しかしただ極悪なだけではなく、男にも男なりの人間としての情があるとわかる物語展開も歌われており、作り込まれた世界観には目を瞠るものがあります。
最後の最後に男が選択した「結末」も衝撃的で、物語音楽として非常に見応えがあります。
KAITOだけではなく、ボカロ全体を代表する人気楽曲です。
ミルクパズル / wotaku(をたく)
ボカロP wotakuによるKAITOソング。
公開日は2022年2月14日です。
2021年下半期、KAITO歌唱の楽曲「シャンティ」をヒットさせ、ボカロ界を盛り上げたボカロP wotaku。
本作はそんな彼による、KAITOの誕生16周年を記念し、制作された楽曲です。
楽曲ジャンルは「VocaR&B」。近年、ボカロ界隈に定着してきた新たなジャンルであり、R&Bを髣髴とさせるボカロ曲の事を指す用語です。
ゆったりとしたテンポで奏でられる楽曲。
過去の出来事を悔やむような描写や、今の自分自身を悩み葛藤するような心情が綴られた切ない歌詞は、聴いているだけで胸が苦しくなります。
KAITOの優しく温かな歌声も、本作の切なさを深めている要因の1つでしょう。
注目のボカロPによるKAITOソング。
ボカロ好きな人はぜひ視聴してみてください!