ボカロ名曲 – 2021年下半期、絶対に聴くべき名曲はこれだ!

ボカロ名曲 – 2021年下半期、絶対に聴くべき名曲はこれだ!

2021年も残すところわずかとなった今日この頃。

年末や新たな年を迎える為の準備に大忙しとなる時期ですが、そんな時だからこそ、今一度改めて今年1年の出来事について振り返ってみたくなりませんか?

そこで今回は、2021年下半期に誕生した楽曲の中でも「ボカロ曲」に注目した楽曲まとめを制作してみました!

近年注目を浴び始め、特に今年は朝のニュース番組などで特集が組まれる事が増え、これまでよりも更に多くの人々の注目を集める事となった、ボカロ音楽。
そんな現代の音楽シーンにおいて外せない存在になりつつある、ボカロ音楽の世界では、一体どんな楽曲が2021年下半期に話題となったのでしょう。

という事で、「これぞ下半期を語るに相応しい!」といえるボカロ曲を10曲紹介していこうと思います!
現代シーンを代表する音楽ジャンルの今年の流行を、一緒に振り返ってみませんか?

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2021年ボカロ下半期人気曲10選

マーシャル・マキシマイザー / 柊マグネタイト

ボカロP 柊マグネタイト作の楽曲。
歌唱を担当しているのは、今年発売されたばかりの音声合成ソフト・可不(KAFU)であり、本作は柊マグネタイト初の可不(KAFU)ソングにもあたる楽曲となっています。

制作者の柊マグネタイトは、昨年デビューしたばかりの新人ボカロPですが、2作目のオリジナル楽曲「旧約汎化街」でニコニコ動画にて殿堂入りを達成、同年12月に行われたボカロの祭典「The VOCALOID Collection 2020 Winter」においてもルーキー部門1位になるなど、その実力は折り紙つきのボカロPだといえます。

そんな今後が期待できる新人Pの名をさらにボカロ界に広めるきっかけとなったのが、本作「マーシャル・マキシマイザー」です。

疾走感あるハイテンポなメロディーと、日本語と英語が入り混じった独特な歌詞が話題を呼び、一躍多くの人を虜にしました。

MV内で表示されている楽曲の内容と関わりがあると思われる台詞単語の並びも本作の世界観を深める要素として人々の考察心をくすぐり、公開から約4ヶ月(2021年12月時点)経った今も、動画コメント欄は楽曲の感想に加え、その内容を考察するコメントで溢れ返り続けています。

そして多くの反響を呼んだ結果、同年11月28日に、ニコニコ動画にてミリオンを達成!
可不のオリジナルソングとしては、史上3曲目となるミリオン達成楽曲の肩書きを手にする事となりました!

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神っぽいな / ピノキオピー

ボカロP ピノキオピー作の楽曲。

ボカロが今のように世間の人々から注目を得る前から、多くの人々を魅了してきた大御所P・ピノキオピー。
ボカロ好きな者ならば知らぬ者はいない大人気ボカロPだといっても過言ではありません。

そんな彼の通算102作目にあたる本作は、「神」を題材とした鬱系エレクトロニックミュージックとなっています。

ここでいう「神」とは本物の「神」の事ではなく、音楽や絵といった世界で「神として崇められるような人達」の事を指しています。
「神」として崇められている人達が、周囲からどう見られているのか、それに対し彼らがどんな態度を取り、心境の変化を見せているか。そういったものをピノキオピーの独特な「尖り」「辛辣さ」がある皮肉な言い回しの歌詞で綴られていく1作となっており、一種の風刺にも似た内容に惹かれる人が続出しました。

今のネット社会を描き出した、現代ならではの時代風刺ソングだといえるでしょう。

サクラノタトゥー / ピノキオピー×一二三

ボカロP ピノキオピー一二三(ひふみ)作の楽曲。
本作は今年の10月に発売された、12名のボカロPによるコンピレーションアルバム「キメラ」収録曲として制作された1作となっています。

収録が行われたアルバム「キメラ」は、あみだくじで決めたペアで楽曲を制作するという「とんでもコラボ企画」によって制作されたアルバムであり本作はその主旨に則って組む事になったピノキオピーと一二三により制作されたコラボソングになります。

独特な尖り辛辣さのある歌詞が売りのピノキオピーと、清楚ロックを売りにしている一二三。
一見するとなんだか真逆の要素を持つ2人に思えますが、本作はこの2つの要素が上手くミックスされ、皮肉的でありながらもどこか切なさも持ち合わせた和ロックソングとして誕生する事となりました。

「サクラ」をテーマに紡がれる深い物語性を感じさせる歌詞と疾走感溢れる和ロック調の旋律の聴き心地の良さに多くの人々が魅了
2人の大人気ボカロPが持つ、驚異の音楽センスに改めて圧倒される1作です!

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きゅうくらりん / いよわ

ボカロP いよわ作の楽曲。
今年誕生したばかりの人工歌唱ソフト可不(KAFU)を用いたオリジナルソングであり、いよわ初の可不(KAFU)オリジナルソングでもあります。

「きゅうくらりん」と可愛らしい擬音語のような曲名。
その曲名の雰囲気通り、全体的にポップでキュートな曲調の楽曲ではあるのですが、可愛さの影に隠れ、どこか調子外れな音が鳴らされたり、不穏な旋律が突然奏でられたりと、ただ「可愛い」というには不安な心地になる要素が多く詰め込まれた1作となっています。

しかしこの独特な空気に心掴まれる人々が続出。
言いようも知れぬ不可思議な心地を感じられる本作の空気がたまらないと、人々の間で話題となりました。

キュートとダーク。
全く違う2つの雰囲気を見事に混ぜ合わせた、いよわの音楽センスに脱帽する1作です!

ハローマリーナ / 稲葉曇

ボカロP 稲葉曇(いなばくもり)作の楽曲。
本作は初音ミク歌愛ユキ、2つのソフトを使用したボカロデュエットソングとなっています。

シンセサイザーによる心地よい出だしに、重低音のしっかりとしたバンドサウンドで紡がれる安定感のあるメロディー。
そして歌愛ユキと初音ミクの透明度の高い歌声。
そうした細かい要素要素が、「冬」という季節が持つ凍てつくような寒さこの時期にしか味わえないホッとした暖かい空気といったものを演出している印象を受ける情緒感溢れる1作に仕上がっており、「冬」を連想するにぴったりな曲だとして人々の間で話題となりました。

爆発的なヒットを起こしたわけではありませんが、スルメ曲として未だにじわじわと伸び続けている事は事実。
ぜひ、2021年の冬が終わる前に聴いてほしい、ボカロ冬曲です!

シャンティ / wotaku

ボカロP wotaku(ヲタク)作の楽曲。

本作は、男性ボカロのKAITOを使用した1曲です。
男性ボイスを持つKAITOの歌声を活かした「男性」の一人称視点の楽曲となっており、その内容は、マフィアの男が街で落ちぶれている者に声をかけては巧みな話術で相手を騙し最後は「商材」として売る為に騙した相手をバラすまでの流れを歌ったダークなマフィアものとなっています。
民謡的な曲調や歌詞に登場する「チャイナ」という言葉、そしてMVに登場する男性の服装や背景の調度品から、中国マフィアを題材にした歌である事がわかります。

KAITOのマイルド優しい声音に乗せて歌われる、暴力的な歌詞
そのギャップとダークな世界観に心奪われる視聴者が続出し、多くの反響を呼ぶ1作となりました。

倫理観の3文字をかなぐり捨てたような暴力的な世界観と、その世界観に深みを与えるKAITOの歌声に聞き惚れる事間違いなしの1作です!

孤独毒毒 / syudou

ボカロP syudou(しゅどう)作の楽曲。

syudou曰く「勝つまでやる曲です。」という本作は、実はスマホ向けオンライン戦闘ゲーム「#コンパス 戦闘摂理解析システム(通称:コンパス)」にて2021年10月に追加されたヒーロー「糸廻輪廻」のテーマソングとして制作された1作となっています。

この「コンパス」では、ゲーム内で使用できるキャラクターことヒーロー達全員に、人気ボカロP達によるボカロ曲でのテーマソングが与えられており、本作もその内の1作として制作が行われました。
今をときめく大人気ボカロP syudouが楽曲を提供したという事で、多くのボカロファンやコンパスファンの間で話題となったのはもちろん、公開早々から多くの歌い手達による歌ってみたがこぞってあげられ、ネット上を大いに沸かす事となりました。

闇深いダークな世界観の曲を作り上げる事に定評があるsyudou。

提供曲とはいえ、その作風は本作でも健在!
「極道」「変態」という糸廻輪廻が持つ怪しげなキャラクター性syudouの作風が魅力的に表現しきったダークソングに仕上がっています

糸廻輪廻のキャラ性とsyudouの作風が見事にマッチしたが故に生まれた、最強かつ最凶ヒーローソングだといえるでしょう!

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ノロ / ¿?shimon

ボカロP ¿?shimon作の楽曲。
制作者の¿?shimonは昨年デビューしたばかりの新人ボカロPですが、今年6月に楽曲「偽物人間40号」がヒットした事でボカロファンの注目を集め、2021年を代表する期待の新人Pとなっています。

本作は、そんな¿?shimonのヒット作「偽物人間40号」の次に発表されたオリジナル曲です。

「ねぇふざけてるの?」と唐突な問いかけから始まる歌詞を通して見えてくるのはある人物を憎む人間の心情風景
その人物のせいで幸せを失った誰かが、憎い相手への復讐を行っているような物語性も感じられる、ダークな世界観に惹き込まれる人が続出したのはもちろんの事、掠れたダミ声で歌うボカロ・flowerの歌声が本作の世界観に見事マッチしているという事で、その調声技術が高く評価され、話題の1曲となりました。

ヒット作にも負けない人気作の輩出に、これからの¿?shimonの活動に期待が高まった事はいうまでもないでしょう。

GURU / じん

ボカロP じん作の楽曲。

大人気マルチプロジェクト「カゲロウプロジェクト」の生みの親として知られているボカロP じん。
本作は、そんな彼の自身初の可不オリジナルソングであると同時に、初めて個人で生み出した1作完結型ソングともいえる楽曲となっています。

今まではカゲロウプロジェクトのような長いシリーズの楽曲や、誰かから依頼される形で1作完結型の楽曲制作を行ってきたじん。その為、本作のように自身の思いつきがきっかけで作り上げた1作完結型の楽曲はこれまでは存在せずじん本人としても本作の制作は「新鮮だった」事が明かされています

そんな本作はじん曰く「強い」曲であるとのこと。

民族的な怪しげな雰囲気と、疾走感ある力強いギターのカッティングが印象的な旋律。
何かの呪文のような謎めいたフレーズが多く歌われる歌詞は高い中毒性を備えており、一度聴けば忘れられない強い洗脳力を持つ1作に仕上がっています。

カゲロウプロジェクトの時には見られなかった作風に、ファンの間では驚きの声があがると同時に、新たなじんの一面に惚れ直す人々が続出!
公開から約1週間で、ニコニコ動画にて17万YouTubeにて25万を超える再生回数を叩き出す大人気ソングとなりました。

なお本作は、今年で活動10周年を迎えたじんを記念し、リリースが決定したミニアルバム「アルゴリズム」に収録予定の楽曲でもあるとのこと。
「アルゴリズム」には本作を含む全6曲のオリジナル楽曲に加え、全3曲のインストゥルメンタルの収録が行われる事が明らかになっています。

続々と行われるカゲロウプロジェクトとは異なる、じん自身の新たな活動展開。
本作は、そんなじんの新たな活動展開への導入口となった1作だったといえるのではないでしょうか。

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瓦礫の塔 / Kemu

ボカロP Kemu作の楽曲。

かつてボカロ同人サークル「Kemu Voxx」の中心人物として「六兆年と一夜物語」「人生リセットボタン」など多くの名曲を輩出し続けていたボカロP Kemu
本作はそんな彼の4年ぶりとなる新曲です。
前触れも予告も何もなく突然新曲として公開された事もあり、公開当初、すぐさま多くのボカロファンの間で話題に。Twitterでも「Kemu」がトレンド入りを果たす事態となりました。

電子音を用いた、静かな伴奏から始まる本作。
ハイテンポのハードロックソングを作る事に定評があるKemuにしては珍しい作風ですが、しかし1番が終わった途端、その曲調がガラリと様変わり
「これぞKemuソング!」といわんばかりの力強いギターシンセサイザーが鳴り響くロックソングへと姿を変貌させます

その見事な構成に、ニコニコ動画にて「王者の帰還」というタグがつけられる程の名曲として、人々の心に名を残す楽曲となりました。

まとめ

以上、2021年下半期を彩ってきたボカロ曲達の紹介でした。

大御所レベルの大人気P達から、昨年デビューしたばかりの新人Pまで。
歴の長さに関わらず様々なボカロP達の楽曲が話題となっている光景からは、2021年下半期のボカロ音楽が1つの音楽ジャンルとして実りある時期を過ごした事を深く感じられるますね。

もちろん、この記事で紹介している以外にも、多くの楽曲達が各動画サイトにて公開されています。

どのような楽曲が2021年下半期のボカロ界を彩っているのか気になる方は、ぜひ各動画サイトにて確認してみてくださいね!
年を越すその前に、2021年最高の名曲と出会う事ができるかもしれませんよ!

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