柏木由紀なりのWACK – 王道と邪道のアイドルが驚きのコラボ!前代未聞の企画を徹底解説!

柏木由紀なりのWACK – 王道と邪道のアイドルが驚きのコラボ!前代未聞の企画を徹底解説!

AKB48として活躍し、アイドルの王道を走り続ける柏木由紀。一方、「邪道」のアイドルグループを数多く抱える音楽事務所WACK

そんな柏木とWACKのコラボレーションが話題を呼んだ「柏木由紀なりのWACK」

AKB48の柏木由紀が「ユキ・レイソレ」として、WACKに所属するBiSH、EMPiRE、BiS、豆柴の大群、GO TO THE BEDS、PARADISES、ASPの7グループに加入する企画です。

本記事では、企画の概要や歩み、コラボシングルについて紹介します。

※2021年12月時点の情報を元に執筆。

 

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「柏木由紀なりのWACK」とは?

「柏木由紀なりのWACK」とは、先にも触れたようにAKB48の柏木由紀が、WACK所属の7グループに加入する前代未聞の企画です。

2021年11月30日には、柏木加入の7グループからシングル7作が同時リリース

さらに、シングルに封入の投票券を用いた投票イベント「VOTE!! WACK SELECT 7」が開催。
上位7名に入ったメンバーは、柏木と共に新たなグループを結成します。

MEMO

新グループのプロデュースを手掛けるのは、柏木。直近では2021年5月にAKB48単独公演の演出を成功させた柏木ですが、アイドルグループのプロデュースは今回が初めて

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「柏木由紀なりのWACK」の歩み

柏木がWACK所属グループに加入するのは前代未聞の試み。そんな企画が始動したきっかけから、選挙結果発表までの歩みをたどります。

WACKコラボの始まり

全ての始まりは、2020年5月19日に生放送されたTOKYO FMのラジオ番組「TOKYO SPEAKEASY」。

同番組にゲストとして招かれた柏木とWACK代表の渡辺淳之介が初対談を行う中、突然AKB48のプロデューサー・秋元康からメッセージが届きます。

その内容は、渡辺に柏木をプロデュースしてほしいというもの。

後日、柏木と秋元、渡辺の3人で会う機会が設けられ、渡辺による柏木のプロデュースが本格的に始動します。

2021年3月3日に渡辺プロデュースのシングル『CAN YOU WALK WITH ME??』が発売。本作は柏木にとって、実に7年5カ月ぶりのソロシングルとなりました。

中でも表題曲は柏木のこれまで歩んできた道のりと、これからも歌い続けたい意志が伝わる楽曲で、ファンからも好意的に受け止められます。

MEMO

今回のソロシングルでは作詞も渡辺が担当。柏木にとって秋元以外によるプロデュースはこれが初めてでした。

柏木がWACK所属7グループに加入

ソロシングルが好評を博す中、柏木とWACKのコラボはさらに踏み込んだ展開に。

2021年4月9日、柏木のWACK所属7グループへの加入が発表。柏木は新たな挑戦へと足を踏み入れます。

コラボ第2弾のテーマは、柏木が「邪道を存分に堪能」すること。これに対して渡辺は「邪道を学ぶことで、改めて王道の良さも際立つのではないか」と述べています。

各グループとの顔合わせを済ませた柏木は、後日シングル7曲のレコーディングを行いました。

WACK全グループのサウンドプロデュースを担当する松隈ケンタは、初めての挑戦にも柔軟に対応する柏木を絶賛。柏木の歌の上手さにも太鼓判を押しました。

途中、柏木は「脊髄空洞症」治療のため一時休養を発表するも、2021年7月15日の自身の誕生日には療養から復帰。元気な姿をファンに報告しました。

WACKとのコラボも再始動し、7シングルの発売日が同年の11月30日に決定します。

柏木による新グループのプロデュースが決定

2021年10月には、WACK総選挙「VOTE!! WACK SELECT 7」の開催が渡辺から発表。

加えて、2021年12月27日に開票イベントを行うことも決定します。

それだけでなく、上位7名に選ばれたメンバーと柏木で新たなアイドルグループを結成し、プロデュースは柏木が行うことも判明。

様々な試みが打ち出された柏木とWACKのコラボ第2弾は、ファンも巻き込んだ展開へと発展しました。

盛り上がりを見せた投票イベント

2021年11月29日午前10時~12月26日午後3時の約1カ月間にわたり、投票イベント「VOTE!! WACK SELECT 7」が行われます。

シングル発売日の2021年11月30日には、柏木がEMPiREのMAYU EMPiRE、NOW EMPiREと共に乗り込んだ選挙カーで渋谷界隈を走行。

街行く人々に、WACKとのコラボシングル発売をアピールしました。

こうして始まった投票イベントは盛り上がりを見せ、各グループのメンバーが自身のSNSで投票を呼び掛けたり、全参加者による個性の詰まった選挙演説動画が公開されたりと多彩な取り組みが注目を集めます。

タワーレコード渋谷店では2021年11月30日~12月12日にかけて、各グループのメンバーによる日替わりの演説イベントが開催。同店舗ではファンが作成した各候補者の選挙ポスターも掲載されました。

2021年11月30日に速報が、12月13日には中間結果が発表。緊張感を保ちながら投票イベントは続きます。

MEMO

速報で1位を獲得した月ノウサギ(PARADISES)は、ご褒美としてバンジージャンプに挑戦しました。

開票イベントでは各楽曲を初披露

そして2021年12月27日、TOKYO DOME CITY HALL(東京)で開票イベント「柏木由紀なりのWACK EXHiBiTiON and SELECT 7」が行われ、選挙結果が発表されました。

イベントは2部構成で、第1部は柏木加入の7グループが各楽曲を初披露

ステージ上では王道のアイドルソングから激しいサウンドを響かせる楽曲まで、7グループが多彩なパフォーマンスで観客を魅了しました。

注目すべきは、可愛さだけでなく、カッコよさを感じさせる柏木の姿。柏木はどのグループにも絶妙に馴染んでおり、各グループの一員として幾つもの異なる表情を見せました。

総選挙結果の行方

第2部では柏木が司会として参加し、選挙結果の発表がスタート。1位~34位まで、候補者全ての順位が明らかにされました。

「VOTE!! WACK SELECT 7」投票結果

  • 1位(10,708票) ユイ・ガ・ドクソン(GO TO THE BEDS)
  • 2位(5,114票) 月ノウサギ(PARAIDSES)
  • 3位(4,545票) テラシマユウカ(PARADISES)
  • 4位(4,295票) ハシヤスメ・アツコ(BiSH)
  • 5位(3,692票) ヤママチミキ(GO TO THE BEDS)
  • 6位(3,645票) ユメノユア(GO TO THE BEDS)
  • 7位(3,446票) セントチヒロ・チッチ(BiSH)
  • 8位(3,287票) アイカ・ザ・スパイ(豆柴の大群)
  • 9位(3,153票) ココ・パーティン・ココ(GO TO THE BEDS)
  • 10位(3,152票) アイナ・ジ・エンド(BiSH)
  • 11位(2,971票) キャン・GP・マイカ(GO TO THE BEDS)
  • 12位(2,930票) MAHO EMPiRE(EMPiRE)
  • 13位(2,485票) モモコグミカンパニー(BiSH)
  • 14位(2,473票) ナオ・オブ・ナオ(豆柴の大群)
  • 15位(2,012票) ユメカ・ナウカナ?(ASP)
  • 16位(1,939票) ミユキエンジェル(豆柴の大群)
  • 17位(1,938票) MiKiNA EMPiRE(EMPiRE)
  • 18位(1,813票) アユニ・D(BiSH)
  • 19位(1,501票) ネオ・トゥリーズ(BiS)
  • 20位(1,445票) チャンベイビー(GO TO THE BEDS)
  • 20位(1,445票) キャ・ノン(PARADISES)
  • 22位(1,314票) リンリン(BiSH)
  • 23位(1,297票) MAYU EMPiRE(EMPiRE)
  • 24位(1,259票) チャントモンキー(BiS)
  • 25位(1,258票) YU-Ki EMPiRE(EMPiRE)
  • 26位(1,252票) MiDORiKO EMPiRE(EMPiRE)
  • 27位(1,032票) イトー・ムセンシティ部(BiS)
  • 28位(1,003票) NOW EMPiRE(EMPiRE)
  • 29位(893票) ハナエモンスター(豆柴の大群)
  • 30位(817票) キラ・メイ(PARADISES)
  • 31位(762票) カエデフェニックス(豆柴の大群)
  • 32位(604票) トギー(BiS)
  • 33位(546票) ナ前ナ以(ASP)
  • 34位(540票) モグ・ライアン(ASP)

総選挙自体は2017年以来2度目の開催で、今回初めて参加するメンバーも多数。ステージ上には7グループから34人が集合し、思い思いの表情で発表に臨みます。

MEMO

ちなみに前回の総選挙「VOTE!!WACK!!」では、共にBiSHのセントチヒロ・チッチとアイナ・ジ・エンドが、1位と2位を獲得。選ばれた2人は両A面シングル『夜王子と月の姫/きえないで』でソロデビューを果たしました。


柏木は今回のコラボについて、WACKの各メンバーの楽曲に対する姿勢やパフォーマンスはもちろん、一生懸命な姿に胸を打たれて初心にかえったと発言。加えて、感化されることもたくさんあったと語りました。

順位の発表では各候補者がそれぞれコメントを述べ、胸を打つドラマが繰り広げられていきます。

グループの強い絆が感じられる姿は印象的で、思わず涙を誘う場面も見られました。

そして柏木と共に新グループを結成する上位7名が決定します。

柏木と上位7名による新グループ

  • 柏木由紀(AKB48)
  • ユイ・ガ・ドクソン(GO TO THE BEDS)
  • 月ノウサギ(PARADISES)
  • テラシマユウカ(PARADISES)
  • ハシヤスメ・アツコ(BiSH)
  • ヤママチミキ(GO TO THE BEDS)
  • ユメノユア(GO TO THE BEDS)
  • セントチヒロ・チッチ(BiSH)

1位に輝いたのは、10,708票を獲得したユイ・ガ・ドクソン(GO TO THE BEDS)

MEMO

得票数のうち1万票はWACK代表・渡辺の個人票。事前に渡辺は1万票を1人に入れたと話しており、その動向が注目されていました。

ステージ中央に立ったドクソンは「SELECT7の鉄砲玉として、メンバーならびに柏木由紀さんをお守りすることをお約束いたします」と宣言。

そして「みんながチャンピオン」だと続け、ロックバンドQueen『We Are The Champions』をアカペラで歌い始めます。

ドクソンの力強く伸びやかな歌声は会場全体に響き渡り、各グループのみならず全ての人をたたえました。

渡辺のサプライズ

イベントが幕を閉じようとしていたところ、突如WACK代表の渡辺が事前収録した映像がスタート。

渡辺が発表したのは、22位~34位の中から3人を選び、新ユニットを結成するというものでした。

くじ引きの結果、選ばれたのはリンリン(BiSH)YU-KI EMPiRE(EMPiRE)ナ前ナ以(ASP)の3人。

新ユニットの楽曲は、柏木プロデュースのグループが発売するシングルのカップリングに収録される予定です。

今回のコラボを通じて、柏木はAKB48とはまた違う新たな姿をファンの目に焼き付け、魅力的なWACKのアイドルグループへの注目度も上昇。柏木とWACKのコラボは大きな成功を収めました。

コラボシングル全7曲を紹介

ここからは柏木が加入した7グループのシングル全7曲を紹介します。

柏木由紀なりのBiSH -BAD TEMPER-

BiSHは「楽器を持たないパンクバンド」として異彩を放つグループ。

本作は、お互いに平坦ではない道のりを歩んできた柏木とBiSHの姿が重なり、温かい涙がこぼれる楽曲。

自分と向き合い、葛藤しながらも走り続ける様子を描いた言葉の数々が、どうしようもなく胸を打ちます。

MVでは柏木が歌とダンス全てにおいて、BiSHの一員として存在感を発揮。絶妙なバランスでグループに溶け込む様は、まさにBiSHそのものです。

振付を担当したのは、BiSHのアイナ・ジ・エンド。柏木が自分らしくいられるようにと考え、AKB48の『大声ダイヤモンド』『Everyday、カチューシャ』の振りも取り入れました。

MEMO

カップリングは『オーケストラ <KASHiWACK ver.>』。他のシングルのカップリングにも、柏木が一緒に歌う各グループの代表曲が収録。

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柏木由紀なりのEMPiRE -時間が足りない-

EMPiREは、WACKとavexの共同プロジェクトで、EDMやダンスミュージックを基調とした楽曲が特徴のグループ。

本作はサビ部分で繰り返される<時間だけが足りない>のフレーズが耳に残り、柏木とメンバーの歌唱が胸に突き刺さる楽曲です。

MVには「時の流れ」を感じさせるシーンが随所に散りばめられており、幼少期や学生時代など、様々な時点の自分を見つめる柏木の姿が印象的。

終盤で歳を取った柏木がメンバーと共に歌い踊る姿は、これからもアイドルを続ける意志を示した柏木を思わせます。

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柏木由紀なりのBiS -ANYTiME ANYTHiNG-

BiSは「新生アイドル研究会」のコンセプトで結成されたグループ。

MEMO

サウンドプロデューサーの松隈ケンタは、レコーディングの際「柏木の声が一番合っているのはBiS」と述べました。

本作は全力で駆け抜けていくスピード感あふれるサウンドが心地よく、そこに優しく背中を押す言葉が並びます。

聴き終わった後に勇気が湧いてくること間違いなしで、何度でも聴き返したくなる力強い楽曲です。

MVではBiSメンバーが披露する渾身の変顔と、柏木の表情一つ変えない姿とのギャップが強い印象を残します。

一瞬の動きを捉えたスーパースローによる撮影が行われ、柏木とBiSのMV撮影時間は10分程度で終了しました。

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柏木由紀なりの豆柴の大群 -ずっと気になるズッキーニ-

豆柴の大群は、TBS系バラエティ番組「水曜日のダウンタウン」の企画「MONSTER IDOL」から生まれたグループ。

本楽曲の歌詞は、お笑いトリオ・安田大サーカスのクロちゃんが、「渡り鳥」のように異なるグループを行き来する柏木をイメージして書いたもの。

MEMO

柏木はNMB48など姉妹グループのメンバーを兼任した経験を持ちます。

<おおまたびらき あじのひらき>を初め耳に残る歌詞が目立ちますが、ひとたびメロディに乗ればポップで王道のアイドルソングに。

MVでは柏木がメンバーと共に、しっぽの付いた着ぐるみ風の衣装を身につけて踊る姿が可愛く映ります。全てグリーンバックで撮影され、後からCGで合成した映像が印象的。

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柏木由紀なりのGO TO THE BEDS -TRUE SONG-

GO TO THE BEDSは、GANG PARADEが分裂して出来た、ダークな雰囲気が特徴のグループ。

MEMO

2021年10月に全メンバーがトレードされ、PARADISESとして活動。コラボ企画にはトレード前のGO TO THE BEDSで参加しました。

本楽曲はダークな雰囲気が満載で、全身に響く激しいサウンドと、メンバーそれぞれの感情を揺さぶる歌唱が魅力です。

振付を担当したのは、GO TO THE BEDSのキャン・GP・マイカ。MVではゾンビメイクを施した柏木やメンバーの姿が新鮮で、全力のパフォーマンスに目を奪われます。

GO TO THE BEDSとして歌い踊る柏木のカッコよさに、是非注目してみてください。

柏木由紀なりのPARADISES -夏のバカヤロー-

PARADISESは、GANG PARADEが分裂して出来た、WACKの中でも王道のアイドルらしさ際立つグループ。

MEMO

2021年10月に全メンバーがトレードされ、GO TO THE BEDSとして活動。コラボ企画にはトレード前のPARADISESで参加しました。

本作は沖縄のエイサーを取り入れた、夏の爽やかさを感じさせる楽曲です。

MVでは可愛らしい衣装を身にまとい、底抜けに明るいメロディと共に踊る柏木とメンバーのキラキラした姿が光ります。

男の子から女の子に向けた恋心を描いているかに見えて、実は「ストーカー目線の歌詞」という点が衝撃的な1曲。

柏木由紀なりのASP -AGAiNST THE WORLD-

ASPは、2021年に結成されたWACKの中でも新しいグループ。

本作は柏木の「ラップ」から一気に作品世界に引き込まれる楽曲。重く荒々しいサウンドと共に、自分自身を貫こうとする力強い歌詞が胸を打ちます。

MEMO

本楽曲の歌い方で、サウンドプロデューサー・松隈が意識したのは、重厚なサウンドにのせてラップを繰り出す姿が特徴のロックバンド・Rage Against the Machineでした。

MVを手掛けたのは、お笑いコンビ・品川庄司の品川ヒロシ

カッコよさ満載のMVはため息が漏れるほどで、とにかく派手なシーンが目立ちます。

柏木がバイクに乗ったり、日本刀や二丁拳銃を使用したアクションを披露したりと注目ポイントは多数。

最後に

ファンを大切にしながら、アイドルとして多彩な挑戦を続け、輝きを放つ柏木由紀。

一方で、魂が込められた熱いパフォーマンスでファンを魅了するWACK。

異なる魅力を持つ両者が実現したコラボは、そのどれもがお互いへのリスペクトにあふれ、柏木とWACK双方のファンの期待を上回るものでした。

そして注目は、柏木プロデュースの新たなアイドルグループ。一体どんな姿で私たちをワクワクさせてくれるのか、今後の展開にも要注目です。

 

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