「楽器を持たないパンクバンド」として異彩を放つアイドルグループ・BiSH (ビッシュ)
2015年に産声を上げたBiSHの初ワンマンライヴはキャパ120人のライヴハウスでした。
それから約8年後の2023年6月29日、満員の東京ドームで開催された解散ライヴ『Bye-Bye Show for Never』でその歴史に終止符を打った彼女たちの物語は、まさに現代のシンデレラストーリーと言っても過言ではありません。
当記事ではメンバーの誕生日や出身地といった基本情報から解散後の活動予定まで、BiSHの情報を凝縮して徹底解説します。
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目次
BiSH(ビッシュ)・経歴
【解禁!!】
BiSHが歌う「できっこないをやらなくちゃ」(サンボマスターさんのカバー)が、メルペイ新キャンペーンのCMソングに決定しました。
CMはこちらから見れるよ。よろ!https://t.co/bZSYxRorzE pic.twitter.com/cYLe2UC6KC— 元BiSHオフィシャル (@BiSHidol) July 1, 2020
BiSHは、BiSなど幾つものアイドルグループを手掛けてきた渡辺淳之介の声かけによって、2015年3月に結成されました。
2015年5月には、1stアルバム「Brand-new idol SHiT」でインディーズデビューを果たします。
アルバムリリース前に、あるイベントのスペシャルシークレットゲストとして登場し、にわかに噂を聞きつけていたファンもいましたが、大いに会場を驚かせました。
目を疑うような衝撃的なMVを公開し、デビューアルバムのリリース前なのに全曲フリーダウンロードさせたりなど様々な話題を振りまき、新たなウェーブの襲来を予感させたのです。
そして2016年5月、シングル「DEADMAN」でavex traxからメジャーデビューします。
その後は、怒涛の勢いで幾つものヒット曲を世に送り出すと同時に、大型ロックフェスへの出演や大規模ワンマンライブを次々と成功させていきました。
2019年10月にはテレビ朝日の「アメトーーク!」で『〜クセがすごい女性グループ〜 BiSH ドハマり芸人』が放送され、大反響を呼びました。
2020年7月8日に自身初となる2枚組ベストアルバム『FOR LiVE -BiSH BEST-』リリースしました。
このアルバムの売り上げは新型コロナウイルスの感染拡大によって経営状態が悪化しているライヴハウスやCDショップを救済するため、レコード会社およびマネジメント会社の収益が全額寄付されました。
自分が属するコミュニティを守るために全力を尽くすその姿勢は、まさにパンクバンドのアティテュードそのものだと言えるでしょう。
ベストアルバムについては下記の記事で詳しく説明しています。是非お読みください。
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これまでの概念を覆すような、新しい形のアイドルとして現在も大活躍中です。
BiSH(ビッシュ)・グループ名由来
渡辺淳之介が手掛けたアイドルグループ「BiS」が、『Brand-new idol Society』の略で「新生アイドル研究会」という意味でした。
そして「BiSH」というグループ名は、 Society を SHiT に変えて『Brand-new idol SHiT』とし、その意味は「新生のクソアイドル」です。
BiSが解散して1年経たないうちに「もう一度BiSをやりたい」と思い立った渡辺淳之介が、解散まもないのにまたすぐにBiSをやるというのがとてもダサいと思ったことから「ダサい=SHIT=クソ」につなげたそうです。
ですが、メジャーデビューをするにあたり、レーベルがavex traxという言わずと知れた大事務所であったことから、このコンセプトで売り出すのは失礼に当たるのではないかと「新生クソアイドル」の肩書きをおろすことにしました。
BiSH・魅力
BiSHは、アイドルグループなのだけれど王道のアイドルではなく、飛び抜けて個性の強いグループです。
「楽器を持たないパンクバンド」と謳って活動を開始した当初は、パンクファンからは「アイドルなのに何がパンクなのか」と疑問を持たれ、なかなか受け入れてもらえませんでした。
ですが、彼女たちのパッションのこもったパフォーマンスと楽曲を見ると、次第に歓迎ムードになり、さらにはロックバンドとの対バンをこなすまでになりました。
ちなみに、BiSH ファンのことは「(クソを掃除する)清掃員」と呼ばれています。
とてもじゃないけど公共の電波にはのせられない言葉の応酬をみせる楽曲や、ライブでの激しくインパクトの強いパフォーマンスとシャウトなどアクが強すぎるかと思いきや、切ないバラードでしっとり聴かせたりするなど様々な多面性を持ちます。
デビュー前に配信された楽曲というのが“BiSHー星が瞬く夜にー”なのですが、このMVは本当の馬の糞やらを体や顔に塗りたくられているという、目どころか耳も疑うような衝撃的なものでした。
さらに「TOKYO IDOL FESTIVAL」では、同曲のみを9連発で歌うという驚愕のパフォーマンスも見せています。
アイドルなのにどこかアイドルらしくなく、アイドルとしての新しいジャンルを打ち出してみせた全く甘えた姿勢を見せないBiSHメンバーに、一般人も業界人も魅了されているのです。