cinema staff – オススメ3曲|情緒に刺さる楽曲の魅力を徹底解説!

cinema staff – オススメ3曲|情緒に刺さる楽曲の魅力を徹底解説!

厚みのあるサウンドと独創的な歌詞がクセになる4人組バンド・cinema staff

今回は、そんなcinema staffの魅力を疾走感あふれる楽曲と共にご紹介します。

cinema staffとは?

攻撃的なサウンドでありながら、繊細な歌詞を紡ぐcinema staff

高校の同級生であったボーカルの飯田、ギターの辻。そして、ベースの三島が前身バンドであるREALを結成したことが彼らのきっかけとなりました。この頃に作成した音源のドラムは打ち込みでした。

そして、大学へ進学した三島が同じサークルに所属していたドラムの久野に声をかけ、現在のcinema staffが誕生します。

名古屋を中心に活動し、さまざまなバンドコンテストで優秀な成績を残した彼ら。確かな実力と、その実直な活動が目に留まり、2008年に9mm Parabellum BulletPeople In The Box雨のパレードなどが所属していた残響レコードに加入。インディーズデビューを果たします。

2011年にはiTunesが選ぶ今年ブレイクが期待されるアーティスト「Japan Sound of 2011」に選ばれ、徐々に知名度上げていきました。

2012年にはポニーキャニオンより、ついにメジャーデビューが決まります。

その後、アニメ「進撃の巨人」後期エンディングテーマを担当し、高い演奏力と作品の世界観を後押しする楽曲は国内外から注目されるようになりました。

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耳に残るキャッチーなメロディを紡ぐcinema staff

オススメの曲を紹介しつつ、その魅力を深掘りしていきます。

歌詞とサウンドの親和性「great escape」

「great escape」は、アニメ「進撃の巨人」のエンディングテーマとなり、注目を浴びた楽曲です。

イントロの激しいギターサウンドや独特なリズムが癖になる中毒性の高い楽曲です。

さらに「great escape」では、cinema staffの特徴ともいえるサウンドと歌詞をリンクさせる技法が散りばめられています。

「例えば俺が俺じゃないとして、お前はお前だと言い切れるのか?」

「砂の器を壊して、こぼれた心を拾って集められるか?」

幾度となく登場する、主人公の自問自答する描写が、楽曲の一定ではないリズムパターンと呼応し、揺れ動く心情を表現しています。

サビの前では、駆け出すようなドラムサウンドが背中を押し、すべての楽器が荒々しく音を響かせます。

このサウンドが「誰かの泣き声が地響きに変わった ゼロから始めよう」と決意を固める歌詞とリンクし、聞いている人に揺るぎない戦意を感じさせます。

楽曲と一体化してしまうような、没入感にハマること間違いなしです!

緻密に構成された世界観「into the green」

次にご紹介するのは、メジャーデビュー後の初シングルである「into the green」です。

この曲は「夏の残像は消えないままで、私の鼓動の音だけが、この部屋に響き渡る」という文学的な表現から始まります。

繊細なサウンドが、消えてしまいそうな、儚い世界観を楽曲に与えています。

特に注目して欲しいのは「過去と未来をつなぐ、その境目の私。」という歌詞です。

境目である現在の自分を強調することで、サビにくる「名前を呼んでくれ。それ以外は何1ついらない。」でどうすることもできない葛藤を表現しています。

単なる歌詞ではない、ひとつのストーリーを追っているかのような世界観に圧倒されますね。

さらに、「into the green」では静寂を使いこなし、世界観の表現を際立たせています。

それが印象的に用いられているのは、2番にある「あなたの鼓動の音は、もう聞こえることはないでしょう」の部分です。鼓動という歌詞の裏では、バスドラムの音がまるで心拍音のように鳴らされています。ところが「聞こえることはない」の部分でボーカル以外の音が途端に消えていきます。

この空白から心音の停止を表現しているのです。

静寂さえも、世界観を生み出す要素として組み込むcinema staffの表現に注目です!

意表をつく楽曲展開「返して」

最後に紹介するのは「返して」です。決め所の多いこの楽曲は、緩急をつけたテンポ感が印象的です。

冒頭のサビで勢いよく走り抜けたかと思いきや、続くAメロではサウンドが落ち着きを取り戻し、リードギターの繊細なフレーズを際立たせています。

そして、「ゆらゆらと目が覚める」の歌詞の後からは、徐々にドラムやベースといったリズム隊が楽曲の勢いを加速させます。

予想のできない楽曲展開やリズムのコントロールが、聞いている方を飽きさせません。また、この複雑な演奏とテンポコントロールから、cinema staffの高い演奏力が伝わる一曲です。

それぞれの楽器が忙しなく動き続けながらも、ボーカルの歌声を立てる構成。
ここからcinema staffが追求するキャッチーなメロディと衝動的なギターロックバンドの両立が見えてきますね。

まとめ

以上がcinema staffの魅力とオススメしたい楽曲3選でした。

常に挑戦的なサウンドを生み出すcinema staffは、聞き込めば聞き込むほど魅力が伝わるアーティストです。今後の活動からも目が離せません!

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