緑黄色社会 – 絶対に聴くべき人気曲10選はこれだ!

緑黄色社会 – 絶対に聴くべき人気曲10選はこれだ!

緑黄色社会は、長屋晴子(Vo.Gt.)、小林壱誓(Gt.)、peppe(Key.)、穴見真吾(Ba.)の4人から成るポップ・ロックバンドです。

2013年、10代のアーティストによるロックフェス「閃光ライオット」準優勝を皮切りに活動を本格化し、2018年に1stアルバム「緑黄色社会」をリリース。同年、ミニアルバム「溢れた水の行方」でメジャーデビューしました。以来、アニメやドラマの主題歌、CMなどさまざまなところで続々と起用され、バラエティ豊かな楽曲で注目を集めています。

ボーカル・長屋の歌声のパワーと表現力、メンバーそれぞれの作る楽曲のバリエーション、ポップでありつつ重厚感や奥行きも感じさせるバンドサウンド。緑黄色社会は、聴けば聴くほど様々な魅力を見せてくれるバンドだと言えます。

今回は、緑黄色社会の人気曲・おすすめ曲10曲を通してその魅力をご紹介します。

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Mela!

1曲目にご紹介するのは、緑黄色社会の代表曲ともいえるMela!です。

Mela!はアルバム「SINGALONG」(2020年9月30日リリース)に収録された楽曲。リリースに先立ち、4月13日から先行配信されていました。

株式会社ダリヤ「パルティ カラーリングミルク」のCMソングや、日本テレビ系「スッキリ」の「ひとつになろう!ダンスONEプロジェクト」の課題曲に起用され、エネルギッシュなサウンドや歌声、「今なんじゃない?」と前を向いて呼びかけるような歌詞で人気を博しています。2021年9月には、バンドとして初めてストリーミングサービスでの再生回数が1億回を突破しました。

Mela!はpeppe、穴見の2人が作曲、長屋、小林の2人が作詞を担当しており、メンバー全員の合作です。メンバー全員が作詞・作曲をするということは、緑黄色社会の魅力の一つである楽曲の多彩さにもつながっていると言えるでしょう。

ポップでカラフルなキーボードやブラスの音が印象的なアレンジ、「ラララ」のシンガロングの響き、弾むような曲調、そして劣等感を抱いたり迷ったりしながらも「君のヒーローになりたい」という歌詞。いつ聴いても背中を押してもらえる歌となっています。

2020年、新型コロナウイルスの影響が音楽シーンにも影を落とし、緑黄色社会自身もアルバムCDリリースの延期など影響が出ていました。そんな中、Mela!は力強く光を投げかけるような作品として多くの人の耳に届いたのではないでしょうか。

Shout Baby

続いてはShout Baby

2020年2月19日リリースの2ndシングル。テレビアニメ「僕のヒーローアカデミア」4期「文化祭編」のエンディングテーマにもなりました。

冬の寒さを感じさせる歌い出しで始まり、疾走感がありながらも切なさを感じさせる音色とメロディが紡がれていきます。淡々とした調子のAメロから、ボーカル・長屋の伸びやかでまっすぐな歌声が響くサビへと向かっていく展開はとてもドラマチック。

サビでかき鳴らされるギターや後半にかけて畳みかけるようなアレンジは、複雑に渦巻く感情を連想させます。思うように理想に届かない苦しみと、それでもなんとか進もうとする健気さを併せ持つ曲です。

アニメのストーリーになぞらえながら聴くことができるのはもちろん、聴く人それぞれの後悔や憧れ、苦悩にも寄り添ってくれるような歌詞も魅力的。「変わりたい」という最後のワンフレーズが強い余韻を残します。緑黄色社会のエモーショナルな一面が遺憾なく発揮されています。

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ずっとずっとずっと

3曲目はずっとずっとずっと。2021年6月4日に配信リリース。
「アサヒスーパードライ ザ・クール」のCMソングとなっており、CMには長屋本人も出演しています。

ピアノロック調の曲でありつつ、ジャズを香りも感じさせるようなフレーズも散りばめられたお洒落な印象のアレンジ。
そんなメロディに乗せられた歌詞は、「明日に希望はないや/それでもそれなりに愛しているよ世界」と、決して楽観的ではないものの、嘆いたり諦めたりはせずに歩いて行こうとする人の姿を思わせます。

MVに登場する路上ライブの少女とタクシードライバーの女性はまさにその象徴。カラフルなタクシーが雨の中を駆け抜けていく様は、曲のビート感ともあいまって爽快で、聴く人を晴れやかな気持ちにさせてくれます。

逆境の中でも自分の好きなこと、やりたいことを貫こうとする人の味方になってくれる、そんな曲です。

LADYBUG

LADYBUGは、テレビ朝日系ニュース番組「サタデーステーション」と「サンデーステーション」の共通オープニングテーマとして書き下ろされた楽曲です。3rdシングル「結証」(2021年2月3日リリース)に収録されました。

シングル表題曲の結証がミディアムテンポのバラードなのに対し、LADYBUGはラテン音楽を思わせる情熱的でエモーショナルな楽曲となっており、緑黄色社会の引き出しの多さがわかる1曲です。「チャランゴ」と呼ばれる小さなギターのような南米の楽器が使われていたり、曲中でリズムが3拍子に変わったりと、民族音楽的な響きも感じられます。

タイトルの「LADYBUG」はてんとう虫のこと。

太陽を目指して上っていくてんとう虫のように、どんな状況でも這い上がっていこうとする意志が歌詞にも表れています。「願わくは/起こせリブート!」という言葉からも読み取れるように、停滞や逡巡から抜け出して「リブート(再起動)」を仕掛けて行こうとする1曲。ネガティブな空気に打ち克って「もう一度やってみよう!」と、聴く人の心を躍らせてくれるはずです。

LITMUS

ドラマ「緊急取調室」の主題歌となったLITMUSは、これまでご紹介した4曲のいずれともガラッと雰囲気が変わり、陰のあるミディアムバラードです。この曲でも緑黄色社会の新たな魅力が引き出されました。

隠し事を背負いながら生きる「わたし」の不安定さや恐れ、罪悪感、弱さ、複雑に入り混じった感情。力強さと繊細さ、艶のある声と擦れた声、それぞれの魅力を併せ持つ長屋の歌声が、そういう感情を鋭く表現しています。

比較的シンプルなアレンジの曲ですが、繊細なベースの音、憂いを帯びたようなギターソロやピアノの音が曲の陰影を際立たせていて、「わたし」の辛さが一段と胸に迫るような構成になっています。

ドラマのテーマに沿った歌詞でありながら、誰しもが持っている「秘密」というものがキーワードにもなっていて、人の心の深層を描くような曲に仕上がっています。緑黄色社会の表現の幅に改めて圧倒される曲です。

Bitter

またも180度雰囲気が変わって、「こういう引き出しもあるのか!」と驚かされるのがこのBitter
Vo.長屋の、キュートさが全面に出ている歌い方が新鮮。軽快でポップなメロディも耳に残ります。

1stミニアルバム「Nice To Meet You??」(2017年1月11日リリース)に収録。その後、メジャーデビュー作品「溢れた水の行方」にも収められています。AbemaTVドラマ「恋愛ドラマな恋がしたい」の主題歌にも起用されました。

恋する女の子の、あれこれ思い悩んだり踊らされたりする心情を描く歌詞はドラマにもぴったり。もちろんドラマを知らない方でも、可愛らしい歌詞とメロディにときめかせてもらえるでしょう。

それでいて、「あなたが好きな/甘いチョコレートみたいに/私も甘くなれたならきっと」といった歌詞には、どこか切なさを感じさせるところもあります。ただ「ポップで可愛らしい」というだけで終わらないところも緑黄色社会の奥深さです。

MVでは、Gt.小林が手掛けた振り付けでVo.長屋がダンスを披露。歌詞に合った仕草や可愛らしい振り付けは見ていて気持ちが弾みます。曲調は四つ打ちのビート感やシンセサイザーの音色が特徴的で、ダンスポップ風。聴きながらついリズムに乗って体を動かしたくなってしまうアレンジです。

甘さの中に少しのほろ苦さが感じられるチョコレートのような1曲。緑黄色社会を知ったばかりの方にもぜひ味わってもらいたい曲です。

夏を生きる

7曲目は夏を生きる。2020年7月31日に配信限定シングルとしてリリース。アルバム「SINGALONG」の「初回生産限定夏を生きた盤」にも収録されました。

作詞・作曲はVo.長屋。リリースに先立ち、同年7月24日の配信ライブ「SINGALONG tour 2020 -夏を生きる-」で初披露されています。リリース時期にふさわしく、瑞々しく爽やかな夏の曲です。長屋の澄んだファルセットが心地よく、何度でも聴きたくなる魅力があります。

MVは、配信ジャケットのイラストも手掛けた加藤隆が監督を務めており、全編アニメーションとなっています。

画家を目指す女の子と、ダンサーを目指す女の子の交流を描いたというMVは、「君の続きが見たい 逞しくあれ」という歌詞と呼応しています。お互いに影響し合いながらそれぞれの道で挑戦をしていく二人の姿が、楽曲に一層の奥行きを感じさせてくれるでしょう。色彩も鮮やかで、青と黄色のコントラストが印象的。楽曲のもつ夏の空気や眩しさがより強く感じられます。

爽快で疾走感のある青春ソング、応援ソングとしても聴けるものですが、同時にどこかノスタルジック。季節を問わず、夏のきらめきを思い起こさせてくれます。

リトルシンガー

緑黄色社会の多彩な魅力はここまでの7曲からも感じられると思いますが、その根底にある、メンバー全員の音楽に対する愛や信頼が表れている曲がこのリトルシンガーです。

ミニアルバム「溢れた水の行方」に収録。作家・沖田 円の著作「きみに届け。はじまりの歌」の作中詞として書き下ろされた歌詞を楽曲として完成させたものとなっています。

「歌ってほしい」という呼びかけから始まり、サビで「歌うよ」と宣言するこの曲は、諦めかけた夢をもう一度追いかけようとする作中のシーンともリンクしていて、歌詞もアレンジもひたむきでまっすぐです。ポップの王道を行くような底抜けに明るいアレンジに、長屋の芯の通った力強い歌声が似合っています。

「僕は僕のために生きて 僕のために歌うよ」というシンプルな歌詞には、音楽というものや歌うことが、生きることや自分を表現することと直結している人ならではの、音楽への思いの強さが表れているように聴こえます。このストレートなポップ・ロックを聴けば、緑黄色社会の楽曲が持つカラフルなエネルギーをはっきりと感じられるでしょう。

始まりの歌

9曲目にご紹介するのは始まりの歌

ミニアルバム「ADORE」(2017年8月2日リリース)とアルバム「緑黄色社会」(2018年3月14日リリース)に収録されています。インディーズの頃からライブでもファンに愛されてきた曲です。作詞・作曲はVo.長屋。

タイトルの通り、ここから始まる・これから飛び込んでいく世界への胸の高鳴りを表現するのは、力強く前進していくようなリズムに煌めくようなキーボード、ドライブ感のあるギター、晴れやかな歌声。それらが一体となって、聴く人の手を引っ張ってくれるような1曲になっています。

Vo.長屋とGt.小林の、ツインボーカルともいえるようなコーラスワークも絶妙。曲に一段と勢いを与えています。緑黄色社会のアンサンブルがこの頃から既に確立されていたことが感じられる曲です。

「飛び込んだ世界に雨が降り続いても/ただ信じつづけていればいい」という歌詞はMVの映像ともシンクロしていて、雨が降っていてもその先に光が差すようなイメージが浮かびます。
決して押しつけがましさはなく、自然と前を向かせてくれる力を持った、緑黄色社会のアンセムと言えるでしょう。

Landscape

最後は2022年1月26日リリースのアルバム「Actor」から、Landscapeです。

アルバムリリースに先立って1月1日から先行配信されています。スズキの自動車「ソリオ バンディット」CM曲にも起用されるなど、緑黄色社会をよく知らなくても耳にしたことのある方も多いのではないでしょうか。

作詞はGt.小林、作曲はBa.穴見。リズムやサウンドにEDMのような雰囲気も織り交ぜつつ、緑黄色社会らしいカラフルさとエネルギーは健在。長屋の歌声が持つパワフルさとポップネスが存分に発揮されています。

ドライブにも似合う爽快で伸びやかなメロディに乗って、「溝に咲いた花/君はファインダーから/僕はとなりから」というように韻を踏んだフレーズが明るい響きを生みます。

当たり前になっていたことが本当は特別で大事なことだということを、日常から離れて思い出すような歌詞も印象的です。聴きながら歩けば、見慣れた風景にも色鮮やかな光が感じられるかもしれません。

緑黄色社会の多彩性はこれからもますます強くなっていきそうだと予感させてくれる1曲です。

まとめ

緑黄色社会の魅力を伝える人気曲・おすすめ曲10曲をご紹介してきました。

ポップ、パワフル、カラフルという言葉が似合う一面もあれば、光だけでなく陰も描き出す表現力も持っている、爽やかさや可愛らしさの中に切なさも織り込める多彩なバンド、それが緑黄色社会です。

まだまだここではご紹介しきれなかった名曲も、シングル曲からアルバム曲まで数多くあります。
そしてこれからもきっと、さらに色彩豊かな音楽を聴かせてくれるでしょう。

ぜひこの記事をきっかけに、緑黄色社会のカラフルな魅力に触れてみてくださいね。

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