Mrs. GREEN APPLE【隠れた名曲】定番曲以外にも名曲多数! 隠れた名曲8選を徹底解説

Mrs. GREEN APPLE【隠れた名曲】定番曲以外にも名曲多数! 隠れた名曲8選を徹底解説

Mrs. GREEN APPLEの隠れた名曲8選 Part.2

ミスカサズ

2016年1月13日発売の1stアルバム「TWELVE」に収録されている「ミスカサズ」。

作詞作曲をした大森元貴は、同楽曲を「ダークサイド」の曲だと称しています。

力強いサウンドと歌唱から始まり、淡々としたAメロBメロから一気に盛り上がるサビ、といった構成で、どこかボーカロイドの楽曲のようなテイストに感じさせます。

自分の価値を見出せず、他人の気持ちも全く見透かせずに虚無になってしまう暗い精神状況を、叫ぶように歌う「ミスカサズ」は、一度聴いたら誰もが心を打たれるはず。

3曲紹介してきてすでにわかる通り、現在Mrs. GREEN APPLEは「青と夏」や「僕のこと」といった、前向きで明るい楽曲が広く人気を集めていますが、バンド活動初期は苛立ちや虚無、葛藤を歌にしているものが多くあるんです。

ほとんどが曲の最後には前向きになったり、現状を受け入れたりするのですが、「ミスカサズ」は終始どん底の精神状況。

人間、嫌なことがあった時に必ずポジティブにならなきゃいけないわけではない、嫌な気分の時は嫌な気分にどっぷり浸って、すっきりして明るくなりたいものです。

そんな時に、激しく心のモヤモヤを歌ってくれる「ミスカサズ」が、聴く人に寄り添ってくれるでしょう。

Hug

「ミスカサズ」と同じく、2016年1月13日発売の1stアルバム「TWELVE」に収録されている「Hug」。

タイトルの通り、仕事や学業、人生に疲れてしまった人に寄り添い、抱きしめるかのような優しい歌詞とサウンドの楽曲です。

「青と夏」「インフェルノ」のような勢いのあるバンドサウンドや、「僕のこと」「点描の唄(feat.井上苑子)」のような壮大なバラードに定評のあるMrs. GREEN APPLEですが、「Hug」はアコースティック調のゆったりとしたサウンド。

Mrs. GREEN APPLEの名曲「春愁」とサウンドが似ており、「春愁」が好きな人には確実にハマる楽曲です。

さらに、歌詞、歌唱法、リリックビデオの3点合わせると、「Hug」で表現したいこと、伝えたいことを考察することが出来ます。

歌詞は、Aメロ、Bメロ、Cメロではマイナスな心の状況を歌っているのに反して、サビには「おはよう」というワードが多く使われ、前向きな歌詞が綴られているのが印象的です。

また大森元貴も、声は張っているものの、終始優しく、どこか寂しそうな歌い方をします。

リリックビデオは、「おはよう」と歌うのに映像はずっと明け方、もしくは日の入り後の夜のまま。

みんな日中はどうにか明るく振舞うけど、心の中は沈んだまま、夜までどうにか耐えているんだ、といったメッセージ性が読み取れます。

いつも明るく振舞っていても、心の中ではマイナスの感情が渦巻いている、そんな人間社会を投影したかのような「Hug」は共感を集め、ファンの間では人気を誇る隠れた名曲です。

この記事をシェアをしよう!

この記事を書いた人

この記事に関連するタグ

関連記事

新着記事