Mrs. GREEN APPLE【隠れた名曲】定番曲以外にも名曲多数! 隠れた名曲8選を徹底解説

Mrs. GREEN APPLE【隠れた名曲】定番曲以外にも名曲多数! 隠れた名曲8選を徹底解説

Mrs. GREEN APPLEの隠れた名曲8選 Part.4

ア・プリオリ

2018年8月1日発売の7thシングル「青と夏」のカップリングとして収録された一曲。

大森元貴が高校2年生の時に制作した「パブリック」や「アウフヘーベン」のような楽曲を、大人になった今、作ったらどういう曲が出来上がるのかと挑戦したのが制作のきっかけです。

タイトルの元になっているのは、「a priori(アプリオリ)」というラテン語で、意味は前提として疑うべきでないこと、先天的というもの。

この曲は、自分の助言を受け入れない相手に苛立つ心情と、人は期待をしてしまう生き物であることを歌っています。

「あれだけ言ったのにバカね」というサビの歌詞とメロディが頭から離れない、インパクトのある楽曲です。

そんなインパクトのある「あれだけ言ったのにバカね」は、自分の助言を聞き入れない相手を咎める言葉であり、同時に、人へ期待をするなとあれだけ言い聞かせたのに、結局人に期待をしてしまっていた自分に対する言葉でもあると解釈できます。

もっとこうしたらいいのに、そんなんだからダメだなんだ、と人に思うことがあって助言しても、人間は簡単には他人の言葉を実践しませんし、変わることはできません。

だからこそ、人には期待しない方が良いのに、どうしても人への期待を辞められない、見捨てられない心情を歌っているんですね。

こんな歌詞を、表現力豊かな大森元貴が叫ぶように歌う「ア・プリオリ」は、一度聞いただけでも聴く人の心に深く刺さるでしょう。

またもう一つのポイントは、「ア・プリオリ」が「青と夏」「点描の唄(feat.井上苑子)」とのカップリング曲ということ。

ヒット曲を連発して大衆人気を獲得し、万人受けする前向きな曲が増えてきた頃に、Mrs. GREEN APPLEらしい感情むき出しの「ア・プリオリ」を作ったことに、デビュー当時からのファンを喜ばせた、そんな隠れた名曲です。

君を知らない

2022年7月8日に発売した4thミニアルバム「Unity」に収録された「君を知らない」。

「Unity」は「フェーズ1完結」後、「フェーズ2開幕」して初のミニアルバムです。

「ダンスホール」のようにエレクトロチューンが増えた「フェーズ2」ですが、「君を知らない」は「フェーズ1」を思い出させる繊細な心の叫びを表現しています。

「君を知らない」は、他人は自分の全てを知ることが出来ない、自分は他人の全部を知ることは出来ない、そして他人にとって、自分はただの一部に過ぎないことにもどかしさを感じる心情を歌った楽曲です。

「みんな良い人でも無い」「いい加減無理をするのを辞めたい」といった歌詞は、年齢や立場を問わず多くの人の心に刺さり、寄り添ってくれるのではないのでしょうか。

しかし、「悔しいけど君を思っていたい」というラストのサビの歌詞から、お互いを分かり合えない寂しい世界でも、人と関わって生きていかなければいけないというメッセージ性を感じさせます。

サウンドは映画の主題歌のような壮大な構成で、1曲聴いた後の満足感、心の充足感が他の楽曲の比ではありません。

Mrs. GREEN APPLEの楽曲の中でも、「僕のこと」「点描の唄(feat.井上苑子)」が好き、という人には確実にハマるサウンドです。

まとめ

複雑な人間の心情を明確に言語化し、肯定する歌詞や、キャッチ―で聴きごたえのあるサウンドが魅力のMrs. GREEN APPLE。

数々の有名な曲がありますが、今回紹介した8曲以外にも魅力的な楽曲はたくさんあります。

今回紹介した曲の中からお気に入りが見つかったら嬉しいですし、これを機にもっとMrs. GREEN APPLEの楽曲を聴こう!と思ってくれたら、心から嬉しく思います。

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