目次
夏に聴きたい邦楽ロック8選 Part.2
Base Ball Bear/BREEEEZE GIRL
清涼飲料水を飲み干したときのような爽快感で溢れているバンドBase Ball Bear。
夏をイメージした楽曲が多いバンドですが、2009年にリリースした『BREEEEZE GIRL』は彼らを代表する夏歌です。
裏拍にハイハットを重ねるサビの疾走感は、真夏の青春そのもの。Vo.小出の透き通る歌声と、Ba.関根のコーラスは、まさに吹き抜ける風のようです。
歌詞は、今どきの若者が女性に歌うラブソングそのものですが「過度透き通ってるんだよ」「涼風ガール」といったBase Ball Bearらしい造語が光ります。青春真っただ中の学生にはもちろん、青春時代を味わってきた大人の心にも突き刺さること間違いなし。誰もが歩んだ甘酸っぱい青春を取り戻すことができるはずです。
ボディケアスプレーのCMソングに起用されるなど、まさに夏に特化した名曲です。
▼あわせて読みたい!
THE BACK HORN/導火線
繊細かつ力強いバンドサウンドで聴く人を魅了するTHE BACK HORN。
けたたましく掻き鳴らす楽曲から、繊細で儚い楽曲まで歌い上げる彼らですが、これぞ夏歌という名曲が2017年にリリースされました。
『導火線』は、シングル「孤独を繋いで」のカップリングに収録されている楽曲。THE BACK HORNの持ち味であるシンプルかつ鋭い楽曲ながら、膨れ上がる男心が垣間見える歌詞が魅力的です。好きな女子に思いを募らせる男子というストレートな題材も、夏歌をほとんど歌ってこなかった彼らとしてはとても新鮮です。
Gt.菅波は、インタビューにおいて本楽曲には若者が抱く戸惑いの気持ちを込めたと語っています。幸せに向かっているのに拒絶してしまう歌詞や、急に壮大なコーラスが出てくるメロディなど、表現できない感情の揺らぎで青春を演出しているのです。
バンドテーマに「生と死」を掲げているTHE BACK HORNですが、彼らの紡ぎ出す音色は青春を駆け抜ける夏歌に最適といえます。
本楽曲が収められているシングルには、もう一曲『夏の残像』という夏歌が収録されているため、雰囲気の違うバラードソングが好みな方は併せてチェックしてみてください。
▼あわせて読みたい!
ELLEGARDEN/Surfrider Association
2000年代のバンドシーンを席巻し、2018年に再始動したELLEGARDEN。
彼らの音楽は、オルタナティブ・パンクとポップ・パンクを基軸にしながらも、心の芯をくすぐる軽快なサウンドが魅力のバンドです。
そんな彼らの楽曲から、雑多な日々を笑い飛ばす歌詞が印象的な『Surfrider Association』を選出しました。
「大波が来ると知ってしまったら、仕事は二の次でサーフィンだ」という歌詞は、人間の本質が表れていて面白い歌詞です。夏を吹き飛ばすロックというのは、難しい感情や背景なんて不要ですよね。本楽曲には、そんなロックの本質が詰め込まれており、一度聴いただけで誰もが納得する夏曲となっています。
疾走感のあるバンドサウンドは、ELLEGARDENが得意とする縦ノリの要素が全開。それでいて、2Aのアルペジオで全体をグッと引き締めています。
海沿いをドライブするときや、カラッと晴れた真夏に聴けば暗い気持ちも一掃できる名曲です。
▼あわせて読みたい!