V6 – 隠れた名曲が多数! 攻めた”アルバム曲”を一挙紹介!

V6 – 隠れた名曲が多数! 攻めた”アルバム曲”を一挙紹介!

Wait for You(発売:2015年7月29日)

V6は2015年にデビュー20周年を記念して、ベストアルバム『SUPER Very best』をリリースしました。その初回生産限定盤Bの最終曲に収録されているのが『Wait for You』です。

この楽曲をプロデュースしたRedOneは、これまでにレディー・ガガのほとんどの楽曲を手がけてきた他、ジェニファー・ロペスオースティン・マホーンといった一流アーティストに楽曲提供をしてきました。その手腕が遺憾なく発揮された『Wait for You』は、爽やかかつスタイリッシュな至高のEDMに仕上がりました。

作詞を手掛けたのは、Def TechのMicro『Wait for You』では、無駄のない言葉で過去から現在、そして未来へと美しいラインを辿っています。先を見据えた歌詞の内容は、常に成長し続けようとするV6の姿勢と重なり、多くの共感を呼びました。

never(発売:2017年8月9日)

『never』は、V6の13thアルバム『The ONES』のリード曲です。

作詞したKE1(ケイ)は、岩手県出身の作詞家。これまでにV6の43rdシングル『涙のアトが消える頃』の作詞も担当しました。V6以外には、Sexy Zone『ベイビーロマンチカ』や、手越裕也のソロ曲『Encore』Kis-My-Ft2『Your Life』等の作詞を手がけています。

作曲したShun Kusakawa・KAY・ DAICHIは、個人でも様々なアーティストに幅広く楽曲提供してきた音楽プロデューサーです。彼らは過去に何度かタッグを組んでおり、声優・アーティストとして活躍する蒼井翔太の10thシングル『Tone』では、カップリング曲の『Bet On You』を共に作曲しています。また、Shun KusakawaDAICHIは、KAT-TUNの23rdシングル『Dead or Alive』に収録された『WHITE LOVERS』も手がけました。さらにKAYは、V6の45thシングル『Timeless』のカップリングである『SPOT LIGHT』の作曲にも携わっています。

『never』「時の流れ」をテーマに、”今をどう生きるか”を投げかけている楽曲。過去の後悔に囚われている男性が、今に向き合おうと葛藤する様をエモーショナルに描いています。楽曲の内容に沿って、歌詞・効果音・振り付け等、楽曲の至る所に時計の秒針を思わせる仕掛けが隠されています。また、ダイナミックな歌声と激しいダンスの調和がとれたV6らしい楽曲でもあります。複雑なフォーメーションの変化も見所なので、ぜひダンスパフォーマンスと一緒にお楽しみください。

刹那的 Night(発売:2017年8月9日)

アルバム『The ONES』でも、とりわけ個性的な楽曲『刹那的 Night』です。こちらはプロデュースした岡田准一が、自身の知り合いを集結させて制作したユニークな楽曲です。集められたメンバーは、その道の第一線を走る非常に豪華な顔ぶれとなりました。

作詞・作曲を務めたのは電気グルーヴの石野卓球、そしてアレンジはCMJK。MVのデジタルアートはチームラボが担当しました。見る角度によって色合いが変わる西陣織の衣装を手掛けたのは、西陣織の老舗〈細尾〉の12代目・細尾正孝とデザイナーの串野真也。そして振り付けをしたのはバレエダンサーの首藤康之です。

音楽面に注目すると、石野卓球にしか出来ない独特な言葉遊びやクセになるメロディーは、電気グルーヴの魅力そのもの。意外にもV6との相性はバッチリで、想像以上のシナジーを生み出しました。石野は自身のTwitterで、歌詞の由来について以下のように言及しています。


「歌詞の”Snap your finger指を鳴らせ”とは、仏教で”刹那の長さで指をひとはじきする(弾指)間に65刹那あると言われている”(Wikipediaより)ところから」

「”That’s the way you go”のフレーズはJohnny Thundersの名曲”Born to lose”からの引用。なぜならJohnny Thundersこそ刹那を生きたロックンローラーだからね。」

また、『刹那的 Night』の衣装に関して、デザイナーの串野は、細尾と話し合いながら「華麗なるギャッツビー」と「アラビアンナイト」をミックスしたような世界観をイメージして制作したそう。自身のブログで制作過程について詳しく語っているので、あわせてご覧ください。

串野真也ブログ 「刹那的Nightの衣装」

雨(発売:2021年9月4日)

2021年9月4日にリリースされたアルバム『STEP』に、リード曲として収録されているのが『雨』です。同年の8月5日に突如としてMVが公開され、その存在感で多くの人を圧倒しました。

国内外問わず高い人気を誇るラッパーのKOHHが作詞・作曲し、DJで音楽プロデューサーのVLOTが作曲に参加しました。ゆったりとしたバラードの中に、どことなく不安定さ陰鬱さが漂います。歌詞はシンプルですが、言葉の中に一種の危うさも内包しており、美しい音楽とのミスマッチ感が、身震いするような魅力を引き出しています。MVの振り付けを担当したのは、これまでに何度もV6の振付師を務めてきたs**t kingzです。彼らは「それぞれが抱えている感情、想いを、放出し浄化されていく」というテーマの下、声なき「叫喚」を引き出しました。

この楽曲を通して、私たちはV6の音楽の多彩さを改めて思い知らされることになりました。彼らは、音楽を通して聴く人に笑顔を届けることも出来れば、みぞおちに鈍痛のような重さを残すことも出来るアーティストなのです。『雨』は、V6の表現者としての顔を詰め込んだ1曲です。

MEMO


V6の集大成「LIVE TOUR V6 groove」では『雨』がオープニングを飾りました。秀逸な演出に素晴らしいカメラワークも合わさったことで、映像作品としても非常に高いクオリティーに仕上がっています。

Full Circle(発売:2021年10月26日)

『Full Circle』は、V6ファンの中で今、最も熱い楽曲の1つです。「Full Circle」とは、日本語で「一周すること、元の場所(状態)」を意味します。作詞を手掛けたのは、Def TechのMicroV6の歩みを通して「今」を肯定する”6人らしい姿”が丁寧に描かれています。楽曲自体は、ビートボックスギターを主軸にした、あたたかさを感じられるアレンジで構成されています。

この楽曲が初披露されたのは、ジャニーズが2020年に開催した「Johnny’s World Happy LIVE with YOU」でした。その後、同年に開催されたV6の25周年記念ライブ「For the 25th anniversary」では、ファンクラブ会員向けのパートで披露されています。

MVではV6のメンバーが、中庭を中心に囲った個性的な6つの部屋を巡ります。それぞれの部屋の中に登場するモチーフは全て、V6の過去の楽曲のMVで使用されたものばかり。1周回るごとにモチーフが足されていくので、変化していく画面から目が離せません。ラストのサビではメンバーが中庭に集まり、新たなCircleを描きながら向かい合って踊ります。V6だからこそ築けた距離感や関係性が、この楽曲に集約されています。2021年10月26日にリリースされた『Very6 BEST』にて、ファン待望の音源化が実現しました。

MEMO

MVのV6の動きは、俳優でダンサーの加藤真也が考案。コンテから導線や動きを作りだしたそうです。自身のインスタグラムにて、その制作裏を明かしています。

クリア(発売:2021年10月26日)

『クリア』「For the 25th anniversary」でファンクラブ会員に向けて初披露された楽曲です。イスを用いたパフォーマンスでは、メンバーがお互いに背中を預けて座り信頼関係に溢れたV6らしいステージとなりました。『クリア』『Full Circle』同様、2021年10月26日にリリースされた『Very6 BEST』に収録されました。

この楽曲を作ったのは、日本を代表するラッパーのKREVAです。彼がV6のために楽曲を書き下ろすことになった発端は、岡田准一がオファーしたことでした。当時、映画「461個のおべんとう」KREVAと共演していた井ノ原が話を繋いだそうです。

KREVAは、V6のメンバーとライングループ”KREV6″を組み、やり取りを重ねながら『クリア』の詞を制作したそうです。メンバーが携わっていることもあり、『クリア』V6という存在をより深く繊細に切り取っています。この楽曲に投影されているのは、華やかな表舞台の裏側で、自問自答しながら歩み続けたV6のリアルな姿です。
同時に、V6はファンの目を通して、自身の活動を見つめ続けられたことが描かれています。ファンの喜ぶ顔がV6を肯定し、彼らを突き動かす原動力に繋がっていたのではないでしょうか。
「自分は見えない だけど君の目の中に 写る輝きが鏡」という歌詞が、V6とファンの関係性を物語っています。

最後に

V6は、ボーナストラック隠しトラックの中にも、躊躇なくハイクオリティな楽曲を差し込んでくることがお分かりいただけたかと思います。
常に楽曲の世界観を尊重し、完成度を最優先してきたV6は、ファンのみならず、制作者からも愛されるグループへと成長しました。
その活動が終わりを迎えても、永遠に愛されるグループになることでしょう。

今回、はじめてV6の楽曲に興味を持ったという方は、ぜひアルバムから好きな曲を発掘してみてください。どのアルバムにも表題曲が多数収録されているので、手に取りやすいかと思います。

また、繰り返しになりますが、2021年10月26日にV6の『Very6 BEST』がリリースされました。このアルバムでは、400曲以上に及ぶ楽曲の中から、V6メンバーが選んだ厳選曲を収録しています。この機会にぜひチェックしてみてください。

そして、V6がデビュー26周年を迎える2021年11月1日には、幕張メッセから「LIVE TOUR V6 groove」がライブ配信される予定です。こちらはファンクラブ会員ではない方もチケットの購入が可能です。ラストステージに向けてどんなセットリストを組んでくるのか楽しみですね。

Amazon Prime Videoでは10月22日から会員向けにV6のコンサート映像の配信を開始。2020年に行われたライブ「For the 25th anniversary」を含む8作品が公開されています。また、ジャニーズのリアルに迫るドキュメンタリー番組「Ride On Time」の3rdシーズンも配信中。V6をとりあげたエピソード18-21では、25周年記念ライブの裏側に密着しているので、この機会にぜひチェックしてみてください。

さまざまなコンテンツを楽しみながら、クライマックスに向けて盛り上がるV6を一緒に応援しましょう!

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