ゲーム実況者であるキヨとレトルト。
Youtubeチャンネルの登録者数は、2022年4月19日現在、2人合わせて約600万人という絶大な人気を誇っています。
また、彼らはゲームだけでなく、オリジナル楽曲を3曲発表。
ゲーム実況イベントでは、実際に彼らが楽曲を歌唱し、ファンの間で話題となりました。
今回は、2人が発表している楽曲3曲を解説します!
目次
レトルト
2008年にニコニコ動画でゲーム実況を始めたレトルト。
「こんちゃーす」という挨拶と、鼻にかかった声が特徴です。
イラストやドット絵を得意としており、自身のLINEスタンプも販売。
ついに『レトルトのLINEスタンプ』が完成しました!!
超頑張って作りました!しかも公式スタンプとして出させてもらう事に!!とても可愛く出来た気がします!
土下座スタンプが気に入ってる。使いやすい?かは分からないけどどんどん使ってやってください!! pic.twitter.com/neYpM4UqGo
— レトルト (@retokani) September 15, 2020
2022年にはクレヨンしんちゃんとのコラボグッズを発売し、話題となりました。
【重大告知】
「レトルト×クレヨンしんちゃん」コラボ決定!!
子どもの頃から大好きなしんちゃんとの大コラボ!!レトルト側としんちゃん側でそれぞれグッズを出したり、スペシャル動画など様々な事を企画予定!!
俺がしんちゃんの世界にいる!
超エモい!小学生の頃の俺に自慢してやりたい!! pic.twitter.com/QPS8i2iH3n— レトルト (@retokani) March 31, 2022
さまざまなゲームを実況するレトルト。
4月19日現在、3000本を超える動画をYoutubeチャンネルにアップしています。
時には、自身が登場人物として出てくるゲームを実況することも。
キヨ
2009年にニコニコ動画でゲーム実況を始めたキヨ。
実況を始めた当初はマスクで顔を隠していましたが、ネットで顔バレしたことから、素顔でイベントにも出演するようになりました。
交友関係が広く、歌い手・まふまふや、米津玄師とも親交がある人物です。
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ゲーム実況の際は、かなりの大声を発する彼ですが、カメラが回っていないところだと物静かな人物だと言います。
また、実況中の声が車の急ブレーキ音に似ている彼。
そのことをネタとした動画が話題となり、2022年4月19日現在、Youtubeで578万回再生を突破しています。
レトルト・キヨの楽曲
全く身にならないソング
キヨとレトルトが発表した1曲目の楽曲「全く身にならないソング」。
略して「全身ソング」です。
2015年3月にレトルトがYoutubeチャンネルに投稿し、2022年4月19日時点、再生回数は227万回を突破しています。
2人が定期的に配信していた全身ラジオのエンディングテーマでもある本楽曲。
作詞はキヨとレトルトが行い、作曲は全身ラジオリスナーであった露吐(あらわと)が担当しています。
2人が投稿している全身ラジオは、毎回「あのさぁ、めっちゃ気になってることがあるんだけどさ」という言葉で話が広がっていくため、歌詞部分にも丸々引用。
また、2番のサビ部分には、これまでの全身ラジオで登場した会話のネタや、おもしろネタメールで有名となったリスナーの名前も。
目指せ足実況オリンピック
早い者勝ちだよ自己紹介 夢見る人生あまちゃん
無意味なショートケーキ問題 断トツの反省大賞
レジェンド オブ バイトリーダー 全く身にならないラジオ
また、Cメロでは、2人の本音が見え隠れするような箇所も。
メール開けばみんながいる
背中を押してもらおう
キヨとレトルトが発表している楽曲は3曲ありますが、2人が作詞を担当しているのは本楽曲だけ。
2人らしい言葉の並びや、いつもは照れ臭くて口に出せないような感謝の気持ちを感じ取ることができます。
2014年1月25日にニコニコ動画に投稿された第17回の全身ラジオで公開された本楽曲。
ニコニコ動画上で最初に公開されたものは、現在と歌詞も異なり、ドラムやベースの音が強く出ている印象です。
また、楽曲をラジオ内で流した後、2人は「これ武道館まで持ってくから。武道館目指そう」と発言。
その後、2018年1月6日にキヨとレトルトは日本武道館にて「LEVEL.3 in 武道館」というゲーム実況イベントを開催し、有言実行を果たしました。
全く身にならない日々
キヨとレトルトが発表した2曲目の楽曲「全く身にならない日々」。
略して「全身デイズ」です。
2018年1月にキヨのYoutubeチャンネルで公開。
2022年4月19日現在、再生回数は2307万回再生を突破しています。
本楽曲の作詞作曲を務めたのは、キヨの友人でもある歌い手・まふまふ。
音域が広い彼が作った楽曲ということもあり、サビでは高音部分が多く登場します。
夕暮れを過ぎても
とりとめのない無駄話
Aメロ序盤のこの歌詞。
実は、曲が完成した当初、まふまふが書いた歌詞は「夕暮れと歩道橋」でした。
その後、キヨのアイデアにより、「歩道橋」を「過ぎても」に変更。
「夕暮れと歩道橋 とりとめのない無駄話」だと、頭に浮かぶのは、夕日が照らす道を歩きながらダラダラと喋る姿。
しかし、「夕暮れを過ぎても とりとめのない無駄話」となると、一気に時間が進み、日が沈んでも無駄話をし続ける2人が描けます。
キヨとレトルトが不定期に更新している全身ラジオは、そのほとんどが深夜に収録されたもの。
夜がどっぷりと更けても無駄話をし続ける2人の姿がより強く反映された印象となっています。
出会った頃からずっと変わらない
鼻にかかる声
キヨが歌うこのパート。
鼻声が特徴だと言われているレトルトに向けた歌詞になっています。
キヨがゲーム実況を開始したのは、レトルトより1年遅い2009年。
MVでは、2人を模したキャラクターが、当時の本人たちを映し出すような構成となっており、この歌詞の箇所では、ゲーム実況をするレトルトをキヨがテレビ越しに眺めるという映像が流れます。
ゲーム実況者として、レトルトに憧れを抱いていたキヨが、今現在レトルトと同じ場所に立っている姿にジーンと来る一場面です。
背が高くていいけど
足元見えづらくなるでしょ
それなら代わりに虹を見つけるよ
あの水溜まりの中
バスドラムの音が強く聴こえ、疾走感が増していく中に響くレトルトの歌声。
182cmの高身長であるキヨに対して歌われている言葉です。
お互いの長所を生かし、支え合っていく2人を表現していると捉えることができます。
身にならない日々も
君がいてくれたら
君がいてくれるから
ずっと前進しよう
ラスサビで歌われるこの曲の芯を捉えた部分。
イヤホンやヘッドホン越しには、左側からレトルトの「君がいてくれたら」、右側からキヨの「君がいてくれるから」が聴こえます。
まるで2人がお互いのほうを向いて語りかけているような箇所です。
「全く身にならない」を略して「全身」と呼ぶ2人。
最後の部分の歌詞だけ、前に進むことを意味する「前進」という言葉に変わります。
「君がいれば、ずっと前に進み続けられる」という2人の信頼感溢れる関係性が映し出されています。
ゲーム実況ファンだけでなく、多くの人に愛されている本楽曲。
2021年2月には、ガチャピンが公式Youtubeでカバー動画をアップ。
まさかのコラボにレトルト本人もTwitterで困惑の声を上げました。
動画投稿、久々4人実況!
美味しいケーキになるためにとにかく暴れます。意味不明な文章ですがあってます。4人で美味しいケーキ作りに挑戦してみたら・・・ https://t.co/uzU6qlea71
YouTubeのオススメ欄にガチャンピンが全身デイズ歌ってる動画がありました。きっと気のせいです。
— レトルト (@retokani) February 19, 2021
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全く身にならないキセキ
キヨとレトルトが発表した3曲目の楽曲「全く身にならないキセキ」。
前曲に引き続き、まふまふが作詞作曲を担当しています。
アップテンポながら、別れを意識させるような言葉が並び、どことなく寂しさが漂う楽曲です。
2020年2月1日にさいたまスーパーアリーナで行われたイベント「LEVEL.5 -FINAL-」で初歌唱された本楽曲。
同年の12月1日にキヨのYoutubeチャンネルでMVが公開され、2022年4月19日現在、642万回再生を突破しています。
もうどこまで来たっけ
知らない街から街まで
右向いて 左見て
一面は海ばかり
キヨが歌唱する前半Aメロ部分。
ゲーム好きだった少年2人が、ゲーム実況を通じて出会ったことをきっかけに、2人の周りの景色は目まぐるしく変わっていきました。
そんな2人のゲーム実況人生を表しているような箇所です。
それならどこへでも前へ
どこでもいいからどこかへ
どしゃぶりも高波も
同じ景色を見よう
レトルトが歌唱する後半Aメロ部分。
キヨの言葉に呼応するような言葉が並びます。
これから先が見えないなんて
いつも最初からそうだったって
秘密の道 宝の箱
ほこりを被るあの本棚のなか
ゲームの中に出てきそうな「秘密の道」「宝の箱」という言葉が散りばめられています。
2人がゲーム実況を始めた頃は、ゲーム実況者という職業はありませんでした。
先の見えない道を歩いてきた2人の強さと覚悟を感じます。
そうだ
たとえ思い出になってでも 昔の話になってでも
君とここまで歩いてきた足跡が消えない
10年越しの今日言えた
10年先も笑っていたい
ほら いつものくだらない日々のつづきから
僕らの冒険だ
キヨとレトルトが出会ったのは約10年前。
いつも軽口ばかり言い合っている2人ですが、「10年先も笑っていたい」は2人の共通した気持ちなのでしょう。
MVでは、大きなテレビ画面に「つづきから」と表示されるこの箇所。
「続きから」ではなく「つづきから」とひらがなで表すことで、まるでゲームのロード画面のような印象を与えています。
さよならの手の振り方なんて
もう何度もしないように
2番Bメロにあたるこの部分。
2人がゲーム実況をしていた十数年の間、たくさんのゲーム実況者が生まれました。
しかし、現在までゲーム実況を続けている人はそう多くはありません。
2人にとって他のゲーム実況者は、ライバルでもあり、大切な仲間。
そんな仲間たちを大切に思う気持ちが伝わってきます。
サヨナラの意味は胸に隠しといて
ラスサビの直前にキヨのソロパートとして出てくるこの歌詞。
ここで注目したいのが、「サヨナラ」がカタカナ表記になっていることです。
先ほど紹介した2番Bメロのサヨナラは「さよなら」のひらがな表記でした。
ファンの中では、キヨが推しとして公言していた乃木坂46・橋本奈々美がセンターを務めたラストシングル「サヨナラの意味」からきているものだと言われています。
また、本楽曲にはもうひとつ、ファンが気づいた仕掛けがあります。
それはBメロに登場する以下の歌詞部分。
ここが見慣れすぎた君の隣だと気づいた
本楽曲と「全く身にならない日々」を同時に再生すると、本楽曲の「隣」と、「全く身にならない日々」の「となり」という歌詞が同じタイミングで流れるのです。
本人たちから公言されている仕掛けではありませんが、偶然起こるにしてはかなりの低確率。
2曲ともまふまふが作詞作曲を担当しているため、彼の意図的な仕掛けではないかと言われています。
まとめ
キヨとレトルトが発表している3つの楽曲を解説しました。
ゲーム実況者としていつも楽しさを提供している彼らが本気で歌う楽曲からは、心に響くものが感じ取れます。
興味を持ったら、ぜひ楽曲だけでなくゲーム実況にも触れてみてくださいね。
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