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抜錨
ナナホシ管弦楽団が2018年に発表した楽曲「抜錨(ばつびょう)」。
巡音ルカが歌唱しており、初めて聴いたにもかかわらずどこか懐かしさを感じさせる1曲です。
「抜錨」は、船の錨を巻き上げ、出帆することを指す言葉。
別れを抜錨に例え、切なく悲しい思いが淡々と歌われています。
「~でしょう」という語尾が多く、まるで物語を読み聞かせするかのような「抜錨」。
韻の踏み方も絶妙で、ナナホシ管弦楽団が選ぶ言葉のセンスも光る楽曲です。
歌手のウォルピスカーターが本楽曲をカバーした動画は、YouTubeで1285万回再生を突破。
原曲とはまた違った魅力を引き出した「抜錨」を披露しています。
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シル・ヴ・プレジデント
マルチエンターテイナー・P丸様。に提供した楽曲「シル・ヴ・プレジデント」。
フィンガーダンスがバズり、TikTokを中心に話題となった楽曲です。
タイトルの「シル・ヴ・プレジデント」は、フランス語で「お願いします」を意味する「シルヴプレ」と、英語で大統領を意味する「プレジデント」が合わさったもの。
「お願いします、大統領」という意味が含まれた造語です。
本楽曲は、浮気性の彼氏を成敗する女の子目線の楽曲。
「大統領になったらまずは君を捕まえる」「濡れたタオルで洗いざらい吐かせる」と、重めの愛が印象的です。
Aメロは「宣誓!」と、自分が大統領になった際の公約を掲げる女の子。
かわいらしい曲調で展開されていきますが、歌詞は「口にレジンを流し込んで固める」などの過激な言葉が並びます。
楽曲終盤、浮気現場を見つけてしまった女の子。
「見っけちゃった」と軽いニュアンスで言葉を発しますが、続くのは「夜道にはご用心 さよなら代わりに銃声」と物騒な歌詞。
ライブ映えするような明るい曲調であるものの、絶対に浮気を許さない女の子の怖さが描かれた1曲です。
「シル・ヴ・プレジデント」は、若い人を中心に広がりを見せ、TikTok流行語大賞2021にノミネート。
翌年には、日本レコード協会が発表した「2022年2月度ストリーミング認定作品」でゴールド認定作品に選ばれました。
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パラソルサイダー
ナナホシ管弦楽団がゲームアプリ「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」内のユニット・MORE MORE JUMP!に書き下ろした楽曲である「パラソルサイダー」。
タイトルの通り、炭酸水のような爽やかさな1曲です。
終始明るい雰囲気に溢れており、夏の日差しに照らされた浜辺での恋を連想させる本楽曲。
楽曲内でコロコロと変わる抑揚が、みずみずしい恋物語を連想させます。
ほら もっと熱く もっと高く
飛べそうな予感が急上昇!
楽曲内には、「MORE MORE JUMP!」というユニット名とリンクする歌詞も。
ハイテンポで疾走感があり、何度も聴きたくなる中毒性がある1曲です。
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IMAGINARY LIKE THE JUSTICE
ナナホシ管弦楽団が2012年に公開した楽曲「IMAGINARY LIKE THE JUSTICE」。
アニメのオープニングのような華々しさが印象的な楽曲です。
曲の軸にあるのは「勇者」というテーマ。
ただ、「正義の反対は、もう一つの正義」という言葉があるように、人によって”正しい”は異なるもの。
ナナホシ管弦楽団は「盲目の正義」という言葉を使い、楽曲の主人公が信じる”正義”を表しています。
ネット上では、本楽曲を使用したMAD作品も数多く存在。
「この作品のために作られた楽曲かと思った」「ピッタリすぎる」と言われるくらい高い親和性を見せています。
また、島爺による本楽曲の歌ってみた動画は、2022年11月25日現在、YouTubeで1383万回再生を突破。
作品発表から10年ほどたった今もなお愛されている楽曲です。
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まとめ
今回は、ボカロP・ナナホシ管弦楽団の経歴や楽曲を紹介しました。
耳触りが良く、一度聴くと忘れられない楽曲を数多く発表している彼。
気になった方はぜひ、ナナホシ管弦楽団が発表した他の楽曲も聴いてみてください。