2022年も年の瀬。今年も数多くの魅力的なボカロ曲が発表されました。
そこで今回は、「2022年のボカロ名曲」と題し、楽曲をご紹介します。
気になるものがあれば、ぜひ聴いてみてくださいね。
▼あわせて読みたい!
目次
2022年上半期人気曲13選
ド屑 / なきそ
なきそのボカロ曲「ド屑」。
2022年3月5日に公開され、10月26日にはニコニコ動画においてミリオンを達成、YouTubeでは2022年12月2日現在695万回再生を突破しています。
「黙って私に従って」と、相手を思い通りにしようとするヤンデレな女性が描かれた本楽曲。
歌唱している歌愛ユキは、小学生の女の子ですが、本楽曲を歌い上げる彼女の声は幼さが皆無。
好きな人を思い通りにするためなら、手段を選ばないような恐怖を感じさせます。
MVに映し出されているのは、冷たげな瞳でこちらを見る少女。
ラストのサビになると、彼女が柔らかく微笑みます。
楽曲が終わる直前、女の子の気持ちの昂ぶりを表したかのようにビートが加速。
最後は「お願い」と冷たく言い放ち、楽曲は締めくくられます。
楽曲公開後、楽曲制作者のなきそは、Twitterで本楽曲の元ネタを紹介。
なきそが初めて作ったフル尺の曲と飲み会のコールが掛け合わされて生まれた楽曲であることに、ファンは驚きの声を上げました。
ド屑の元ネタ(ネタばらし)
4年前に人生で初めて作ったフル尺の曲なんですが、この曲と飲み会のコールを合わせてド屑になりました。
アザレアシティ / 初音ミク https://t.co/VnECxOhepW @YouTubeより pic.twitter.com/I7dmw2b2H3
— なきそ (@7kiso_nakiso) May 25, 2022
魔法少女とチョコレゐト / ピノキオピー
ピノキオピーのボカロ曲「魔法少女とチョコレゐト」。
本楽曲が公開されたのは、2022年2月25日。
その後、ニコニコ動画でミリオンを達成、YouTubeでは2022年12月2日現在、1677万回を突破しています。
本楽曲のテーマは、タイトルからわかる通り「魔法少女」。
魔法少女として敵と戦いつつ、世間からのディスにうんざりする主人公が描かれています。
彼女が生きる場所は、「純粋が仇になる世界」。
誰が本当の敵かわからなくなり、「正直もうやめたい」と心が追い詰められてしまいます。
ただ、サビの最後には「好きな人だけ守っていたい」という言葉も。
もしも魔法少女を辞めたとしても、守られる側ではなく、大切な人のためなら戦う、という彼女の純粋な正義感が描かれています。
「魔法がとけるチョコみたいに」「嘘で固めたチョコみたいに」と、タイトルの一部が出てくる箇所も。
とかすことも固めることもできるチョコと、魔法少女を掛け合わせた遊び心が光ります。
ピノキオピーが11年前に公開した「腐れ外道とチョコレゐト」と通ずる部分もあり、古くからのファンにとっては味わい深さもある本楽曲。
イラストと動画もピノキオピーが制作しているという点にも注目です。
▼あわせて読みたい!
アイデンティティ / Kanaria
Kanariaが2022年1月9日に公開した楽曲「アイデンティティ」。
iOSおよびAndroid用ゲームアプリ「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」(以下、プロセカ)と日清食品「カップヌードル」のコラボ企画で書き下ろされた楽曲です。
楽曲を歌唱しているのは、プロセカの登場キャラクター・宵崎奏と初音ミク。
ボカロと人の声が合わさった楽曲ですが、全く違和感を感じさせません。
どちらも人間であり、またどちらもボカロであるかのような感覚に包まれます。
タイトルになっている「アイデンティティ」とは、人格における存在証明または同一性を指す言葉。
1番のサビでは、「嗜好のアイデンティティ」と歌われており、カップ麺が好物の宵崎奏の姿が強く映し出されています。
宵崎奏は、過去の悲しい出来事から「誰か幸せにする曲を作り続けなければならない」という考えを持つようになったキャラクター。
歌詞内に何度も出てくる「アイデンティティ」という言葉は、「嗜好のアイデンティティ」「光るあなたのアイデンティティ」「希望のアイデンティティ」「刻むあなたのアイデンティティ」と変化していきます。
音楽を生み出すことが、宵崎奏のアイデンティティであると表現している1曲です。
YouTubeのプロセカ公式チャンネルで公開されている宵崎奏と初音ミクの歌唱動画は、2022年12月4日現在、1428万回再生を記録。
Kanariaが公開しているGUMI×初音ミクバージョンは、1256万回再生を突破しています。
▼あわせて読みたい!