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サラマンダー / DECO*27
DECO*27が2022年1月7日に公開した楽曲「サラマンダー」。
前項の「アイデンティティ」と同じく、プロセカとカップラーメンコラボのタイアップ曲として書き下ろされた楽曲です。
本楽曲のテーマは、「カップヌードル チリトマトヌードル」と「カップヌードル 辛麺」。
辛さが特徴的なカップヌードルのため、歌詞内にも「ホット」「クセになる」「ピリッちゃいたい」など商品を連想させる言葉が散りばめられています。
タイトルになっている「サラマンダー」は、火の中に住んでいるトカゲ(または蛇)のような生物。
火の精だと信じられていた伝説上の生物です。
ちゃんとふーして火傷したくないなら
アツアツのカップラーメンを食べる時、フーッと息を吹きかけて冷まし、食べるという方も多いでしょう。
しかし、本楽曲は「サラマンダー」。
火の精であったサラマンダーは、口から火を噴く精霊のため、フーッとすると箸で持ち上げたカップヌードルは真っ黒焦げになります。
カップラーメンを冷ます「ふー」であり、「口から火を噴く=辛さ」を表現した「ふー」でもある言葉遊びが光る箇所です。
DECO*27のYouTubeチャンネルで公開されている本動画のMVは、2022年12月4日現在、1060万回再生を記録しています。
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デイバイデイズ / syudou
syudouのボカロ曲「デイバイデイズ」。
2022年6月3日にYouTubeで公開され、2022年12月4日現在523万回再生を記録。
不穏なサウンドと、まるで悲鳴のような高さのボーカルが印象的な1曲です。
本楽曲は、syudouの楽曲「キュートなカノジョ」と「カレシのジュード」に関連した楽曲だと言われている1曲。
「キュートなカノジョ」は、カレシを浮気に気付いているものの、見て見ぬふりをするカノジョが描かれた楽曲、「カレシのジュード」は、カノジョが必要であると感じているものの「永遠には繋がれない」と感じているカレシの楽曲です。
また、「カレシのジュード」は、「背中がふと熱くなった 詰んだ」と楽曲が締めくくられ、本楽曲は「アタシ気づいちゃった 突いちゃったその背中を見つめた瞬間」という言葉で始まります。
二人の関係性や言葉の並びから考えると、おそらくカノジョはカレシの背中を刃物で刺したのでしょう。
見つめた瞬間に突いた、という表現から、積もり積もった感情が限界を迎え、衝動的に起こしてしまった行動だと想像できます。
「もうあなたがいなくても独りで生きていける」とカレシを傷つけたカノジョですが、続きの歌詞は「誰もアナタに敵わないの」。
MVでのカノジョらしき女性は焦った表情を見せ、力なくドアにもたれかかる男性に抱き着いています。
しかし、楽曲を聴き進めていくと、「めっちゃ上手な死んだふり」という言葉が出現。
カレシは、精神的に不安定になっているカノジョを落ち着かせるために、わざと背中を刺されたのかもしれないという考察が生まれてくる箇所です。
動画の概要欄には、制作者であるsyudouの「笑っちまう程に満たされない曲です。」の一文が。
聴く人ごとに解釈が異なり、ボカロ曲が生み出す世界の奥深さを感じられる楽曲です。
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転生林檎 / ピノキオピー
ピノキオピーのボカロ曲「転生林檎」。
2022年6月3日に公開され、YouTubeで公開されているMVは12月4日現在、1451万回再生を突破しています。
本楽曲の主人公は、平凡な自分に嫌気が差している人物。
主人公はある日、胡散臭い売人から「転生林檎」を買います。
一口頬張ると、主人公は表現者に転生。
全世界で賞賛され、自分の才能に酔いしれますが、人を愛すことができない人物になりました。
その結果、愛する仲間は去ってしまい、主人公は再び林檎を頬張ります。
すると、主人公は発明家に転生。
世紀の大発明をし、世界平和のために活動をしますが、発明は兵器に利用されてしまい、多くの人の命を奪うことに。
そして再び転生…と転生と失敗を繰り返す物語調になっている楽曲です。
主人公は、最終的に転生をやめて平凡な自分に戻ります。
悲しみとホッとした気持ちを抱えながら、転生林檎をゴミ箱へ。
「自分であること」の尊さや、「結局自分は自分以外の何物でもない」という絶望を感じさせる1曲です。
TikTokでは歌ってみた動画やパロディ動画も多く投稿されています。