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テレビアニメ『BLEACH』【OPテーマ編】 Part.5
ED25:「Last Moment」SPYAIR
2010年10月12日放送の第292話から2011年1月4日放送の第303話まで使用された25代目EDテーマ。
歌手は、後に『機動戦士ガンダム』や『ハイキュー!!』の主題歌も務めた4人組ロックバンド「SPYAIR」です。
今やアニソン歌手としての地位を確立した彼等ですが、そのきっかけとなったのがこの曲とも言われています。
仲間を想いながら制作した曲で、“勢いと熱があり、かつ踊れる曲”に仕上がっているそう。
疾走感ある曲調が、ED映像の冒頭からラストまで走り続ける一護の姿と見事にマッチ。
今後、彼と織姫との関係性に変化があることを感じ取らせるような描写もされています。
ED26:「Song fo...」ROOKiEZ is PUNK’D
2011年1月11日放送の第304話から4月5日放送の第316話まで使用された26代目EDテーマ。
歌手は、ミクスチャー・ロックバンド「ROOKiEZ is PUNK’D」です。
※「ROOKiEZ is PUNK’D」:2019年から無期限活動休止。
歌詞中の「君」に向けた過去の後悔を歌うラブソング。
ボーカル担当の「SHiNNOSUKE」が誇る力強い歌声がサビ部分に発揮され、強弱のハッキリ付けられた曲調が聴いていて非常に心地良いです。
蝶が羽ばたきながら一護の過去を映し出していくような表現は、アニメ『BLEACH』のストーリーが終盤へ向かっていることを表しているよう。
ルキア目線で仲間を見つめる描写が、アニメファンの人気を集めていました。
ED27:「アオイトリ」fumika
2011年4月12日放送の第317話から7月5日放送の第329話まで使用された27代目EDテーマ。
女性歌手「fumika」のデビュー曲です。
彼女自身が、「夢を諦めたくないって頑張っている人に聴いてほしい」と語る曲の大きな魅力は前向きな歌詞だそう。
おとぎ話に登場する「幸せを運ぶ青い鳥」をモチーフにした歌詞が、大人になった自分自身を励ましているような曲です。
初めて雨竜を中心に描いたED映像が放送された際、歓喜したファンも多かったと言います。
ED28:「ハルカカナタ」UNLIMITS
2011年7月12日放送の第330話から10月4日放送の第342話まで使用された28代目EDテーマ。
歌謡曲風のメロディで話題の4人組ロックバンド「UNLIMITS」が、メジャー後初のシングルとして発売した曲です。
ロック感満載のギター演奏に乗り、ボーカル2人の感情的な歌声が聴き手の胸にまっすぐ飛びこんできます。
曲名の「ハルカカナタ」を含むサビ部分は、ライブでの盛り上がり必至箇所と言えるでしょう。
幾人かのキャラクターごとに制作されたED映像には、それぞれの過去登場回におけるストーリーが詰まっています。
バトルシーンも多用されており、インパクト抜群です。
ED29:「Re:pray」Aimer
2011年10月11日放送の第343話から12月27日放送の第354話まで使用された29代目EDテーマ。
プロフィール非公開の女性歌手「Aimer」が歌を務めました。
受け入れなければならない“別れ”をテーマにした曲。
リリース日が冬であったことから、聴き手には温かい印象の彼女の歌声がより引き立っていると感じられたようです。
大部分がモノクロで描かれる中、色を持つものの魅力が際立って見えるED映像はどこか寂しげ。
ラストで歌詞に合わせ、最後に色味があるものとして描写されている青空が未来への希望を表しているような印象を受けました。
▼Aimerについてはこちらから!
ED30:「MASK」Aqua Timez
2012年1月10日放送の第355話から3月27日放送の第366話まで使用された30代目EDテーマ。
テレビアニメシリーズのラストを飾ったのは、『BLEACH』にお馴染みの「Aqua Timez」です。
本作4度目のタイアップとなりました。
曲名の「MASK」=“マスク”は、“成長するにつれて増えていく制限”のようなものを表しているように感じます。
たまには心のマスクを外して良いんだよ、と全ての聴き手に対してメッセージを届けている曲なのではないでしょうか。
ED映像中の一護がスマートフォンを持っている描写は、“『BLEACH』のアニメ初回放送から経過した時間の長さを感じる”とアニメファンの間で話題になりました。
SPED:「Rapport」キタニタツヤ
2022年10月11日から2022年12月26日まで放送された最終章「千年血戦篇」(全13話/通算第367話から第379話)の内、第1話(第367話)のみにスペシャルエンディングムービーとして使用されました。生誕20周年記念原画展「BLEACH EX.」のテーマソングとして書き下ろした楽曲です。
軽やかなギターにのせて、人の弱さ、人との繋がりを求める心を優しく歌い、全体を通して切なくて、愛にあふれていることを感じます。過去のアニメ映像と共にフルサイズで流れたエンディングは、劇場版さながらの圧巻のクオリティです。
ちなみに、原画展では「BLEACH 獄頤鳴鳴篇」をテーマに書き下ろした「タナトフォビア」もイメージソングとして提供し、これら2曲は原画展会場のBGMで流れていました。目と耳に焼き付いた原画展の空気感を彷彿とさせる特別な曲たちです。
ED31:「最果て」SennaRin
2022年10月11日から2022年12月26日まで放送された最終章「千年決戦篇」第1クール(全13話/通算第367話から第379話)で使用された31代目EDテーマ(第1話はスペシャルエンディングムービーのためEDなし)。歌手は、自身の作詞やクレジットの名義が『BLEACH』のオリジナルキャラクターと同じ「茜雫」であったことを機に原作を読み大ファンになったというSennaRinが務めました。
“精神世界”をイメージした歌詞世界を、囁くように、時には心を解放するように強く、強弱をつけた歌声で表現。エレクトロな音にのせて、深く別世界へと誘うような、今までのEDテーマにはなかったスタイリッシュな楽曲です。アニメED映像には斬魄刀だけが立ち並ぶという斬新な演出が話題になりました。
MVは、囚われて管に繋がれているシーンと砂漠のシーンの2場面で、人間の内と外を映し出しているようです。『BLEACH』連載開始年に生まれ、キャラクターと同じ名前であったり、小学生の頃の大好きな曲が、Aimerの「Re:pray」(アニメ『BLEACH』のEDテーマ)であったりと、重なる偶然が運命であったと感じる巡り合わせです。