LiSA(リサ)「明け星(あけぼし)」|アニメ「鬼滅の刃 無限列車編」OP曲の魅力を解説

LiSA(リサ)「明け星(あけぼし)」|アニメ「鬼滅の刃 無限列車編」OP曲の魅力を解説

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アニメ界の歌姫・LiSA(リサ)の20thシングル「明け星(あけぼし)」が、2011年11月17日にSACRA MUSICからリリースされました。ここでは、人気アニメ「鬼滅の刃」との待望の再タイアップで、話題と注目を集めるLiSAの「明け星」の魅力をご紹介します。

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LiSA(リサ)の「明け星(あけぼし)」とは

テレビアニメ「鬼滅の刃 無限列車編」のオープニング曲


https://twitter.com/kimetsu_off/status/1467100118042165248/photo/1

日本を始め海外でも大ヒットを記録したテレビアニメ「鬼滅の刃」は、没頭してしまう泣けるストーリーと、物語の世界観が蘇る主題歌が人気の秘密です。今ではアニソン界に欠かすことのできないLiSAが、劇場版「鬼滅の刃 無限列車編」のテレビアニメ版の主題歌も担当。

「from the edge」「紅蓮花」「炎」と密に鬼滅シリーズと関わってきたLiSAが届ける新たな作品が、彼女にとって2カ月ぶりのシングルとなるこの「明け星」なのです。

LiSAのプロフィール

  • 本名:織部 里沙(おりべ りさ)
  • 生年月日:1987年6月24日(かに座のB型)
  • 出身地:岐阜県
  • 配偶者:鈴木 達夫(すずき たつお)
  • 事務所:ソニー・ミュージックアーティスツ
  • 所属レーベル:SACRA MUSIC
  • ジャンル:アニメソング,ポップ,ロック,パンク

作詞作曲は梶浦由記(かじうらゆき)


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アニメ界の二大巨頭とも言えるLiSAと梶浦由記の再タッグは、今回の「明け星」で4作目となります。作品のストーリーや世界観を、忠実に音楽で再現することに定評がある梶浦由記。

鬼滅ファンの期待を裏切らない梶浦サウンドに、LiSAの力強くも美しい歌声が合わさって、切ないストーリーと登場人物たちの姿が走馬灯のように蘇ります。

梶浦由記のプロフィール

  • 本名:梶浦 由記(かじうら ゆき)
  • 生年月日:1965年8月6日(しし座のA型)
  • 出身地:東京都/ドイツ
  • 専門:マルチ音楽コンポーザー
  • ジャンル:アニメの劇伴,映画やテレビ番組などの音楽の作曲&プロデュースなど

「明星(みょうじょう/めいせい/あかぼし)」の意味とは


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「明星」とは、明け方の東の空、または夕暮れ時の西の空に、光輝く金星のことを指しています。ひときわ輝いている星を意味することから、アイドルやスターのことを指す言葉としても用いられます。

なぜ「明け星」というタイトルなのか?!


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この楽曲のタイトルは、「明星(あかぼし)」ではなく「明け星(あけぼし)」と表記されています。なぜあえて「明け」としたのでしょうか。

「鬼滅の刃」では、鬼になってしまった妹・禰豆子(ねずこ)を人間に戻すために、竈門炭治郎(かまどたんじろう)が、鬼殺隊(きさつたい)の一員となり鬼と戦い成長していきます。

妹を守ることに一途で、敵である鬼に対しても思いやりを見せる炭治郎は、残酷な過去を背負いながらも前に進もうとする希望の光。そして今回の「無限列車編」の鬼に立ち向かう鬼滅隊の中で一際輝く存在の煉獄杏寿郎(れんごくきょうじゅろう)。彼らこそがこの物語の明星なのです。

また、謎と恐怖に満ちた無限列車に乗り込み鬼たちと戦う運命を「夜」とするならば、ストーリーが進むごとに鬼との闘いが希望の差す「明けの明星(あけのみょうじょう)」に向かっていると考察します。

「明け星」の楽曲解説・3つの注目ポイント!


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リリース直後から話題の絶えない「明け星」は、YouTubeの視聴回数も730万回数を超え、コメント欄は日本のみならず海外からの熱烈なラブコールが寄せられています。ここでは、一度聴いたらハマってしまう「明け星」の、特徴的で注目すべき楽曲ポイントをご紹介します。

曲調はハードロック&バラード?!

「明け星」はダークでヘビーなロックサウンドに、ストリングスとLiSAの流れるような旋律がバラード調な、対極する2つのカラ―が合わさった見事な楽曲です。

バンドが奏でる激しく力強い重低音の上を、繊細で妖艶なメロディーが舞い、鬼に立ち向かっていく鬼滅隊の姿とそれぞれが繰り出す流れるような剣術が脳裏に浮かび上がります。

気迫みなぎるAメロと情熱的なサビ部分の、ガラッと変わるコントラストもこの楽曲の魅力的なポイントです。

MEMO

数多くのアニメ作品の楽曲を手掛ける梶浦由記は、梶浦サウンドとも呼ばれる彼女独特の異国情緒を感じる旋律を「明け星」のイントロでも表現しています。梶浦由記作のAimer(エメ)「I beg you」を彷彿させるエキゾチックなストリングスのメロディーにも注目です。

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物語が蘇る!鬼滅ファンが泣ける歌詞


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「明け星」はハードロックでありながらも、「鬼滅の刃」のストーリーや登場人物たちの境遇、想いを綴った繊細な歌詞も心惹かれるポイントです。ここでは、オープニングに使われているAメロとサビの部分の4カ所をピックアップして見てみましょう。

車輪(くるま)は何処へ進む~混沌の吹き荒れる夜に~僕らの声が響いた

https://www.musixmatch.com/ja/lyrics/LISA-2/%E6%98%8E%E3%81%91%E6%98%9F

鬼がうごめく夜(=混沌の吹き荒れる夜)の無限列車(=車輪)に乗り込んでいく炭治郎たちや煉獄杏寿郎の、戦っている様子(=僕らの声が響いた)が表現されています。

願いのあかりを灯して~心は夢を脱ぎ捨てて~白い道を行く

https://www.musixmatch.com/ja/lyrics/LISA-2/%E6%98%8E%E3%81%91%E6%98%9F

家族と共に鬼に襲われた禰豆子を背負って、炭治郎が雪の中、助けを求めて駆けて行くシーン(=願いのあかりを灯して~白い道をゆく)が印象的です。ここでも同じように夢を見るのではなく希望を持って前に進む炭治郎の姿が歌われています。

優しく誘う昨日に手を振って~僕らは泣いた~また走り出すため

https://www.musixmatch.com/ja/lyrics/LISA-2/%E6%98%8E%E3%81%91%E6%98%9F

また炭治郎のように失った家族との温かい思い出や、命を落としてしまう煉獄杏寿郎との「昨日」に別れを告げ(=優しく誘う昨日に手を振って)、涙を流しても再び戦い続ける意思(=また走り出す)が窺えます。

迷っても嘆いても生命(いのち)は~明るい方へ手を伸ばすから~光を祈り空高く歌声~せめて君に届くように

https://www.musixmatch.com/ja/lyrics/LISA-2/%E6%98%8E%E3%81%91%E6%98%9F

敵である鬼が滅びていく時でさえ、彼らの中にある痛みや苦しみ、他の死んでいってしまった人たちと同じように彼らの生命(いのち)に目を向ける炭治郎

沢山の人たちとの悲しい別れを経験しても、それでも生きる希望を持って未来を信じる(=明るい方へ手を伸ばす)炭治郎や登場人物たちの声が、失った人たちにも届くように願っています。

新しい歌唱法!LiSAの新境地を目撃せよ


https://twitter.com/LiSA_OLiVE/status/1460261188122537987/photo/1

アニメ界の歌姫・LiSAの魅力と言えば、高音でも張りのある音を当ててくる力強さと、情熱的な感情表現を兼ね備えた歌声です。

しかし、「明け星」では、歌い出し「太陽を~」を作曲した梶浦由記が、LiSAにファルセット(裏声)で歌ってもらうことに強いこだわりを持っていました。

普段はどんな高い音程でも地声で歌い上げるLiSAですが、「明け星」においては力を抜いて音を響かせる歌唱法で、楽曲中の高音メロディー部を妖艶かつ繊細に表現しています。

MEMO

LiSAは音楽ナタリーのインタビューにおいて、「今回の共演で梶浦さんにLiSAの新しい魅力を引き出してもらった」と話しています。

LiSA「明け星」のMVがカッコイイ!

テレビアニメ「鬼滅の刃 無限列車編」のオープニングでは、ストーリーの印象的な場面が楽曲のスピードに合わせて散りばめられています。

そして、アニメのオープニング映像にも負けず劣らず、LiSAのMVはかなり鬼滅寄りな仕上がりになっているので要チェックです。

MVの撮影は「炎」と同じ場所で!

「明け星」のMVは、劇場版「鬼滅の刃 無限列車編」の主題歌「炎」のジャケット撮影をした同じ線路を使用しています。

LiSAにとって「炎」から1年経ち同じ場所に立つことは、かなり感慨深い体験だったと音楽ナタリーの取材でも話をしています。

MVの世界観も「鬼滅の刃」を意識して制作

アニメ作品の主題歌を多く手掛けるLiSAは、MVを制作する際に、その作品とは全く違う世界観を表現し、実際にアニメを観ていない人にも楽しんでもらえる工夫をしています。

しかし、今回の「明け星」では、梶浦由記が「鬼滅の刃」のために書き下ろした楽曲であり、LiSA自身もその物語の世界観に全身全霊で入り込み、線路の上を強く、そして妖艶に歌い舞う姿を見せてくれます。

「明け星」の両A面シングル「白銀(しろがね)」とは

両A面シングルとして「明け星」と共にリリースされたのが、こちらもテレビアニメ版「鬼滅の刃 無限列車編」のエンディング「白銀(しろがね)」です。

ミステリアスな曲調の「明け星」とは雰囲気が変わり、力強さは変わらずも明るく前向きに進んでいけるような気持ちにさせてくれる楽曲です。

MEMO

ちなみに「明け星」は、LiSAの声だけでコーラス部分を作っていますが、「白銀」では梶浦由記もコーラスに参加しています。

ついにスタート!テレビアニメ「鬼滅の刃 遊郭編」


https://twitter.com/kimetsu_off/status/1441774491420536835/photo/2

テレビアニメ版「鬼滅の刃 無限列車編」終了から早くも「鬼滅の刃 遊郭編」が、12月5日より放送がスタートしました。

「無限列車編」のオープニング&エンディングを歌うLiSAからバトンを受け取ったのは、これまたアニメ主題歌を数多く手掛けるAimer(エメ)

「遊郭編」のオープニングは、疾走感が心地良い「残響賛歌(ざんきょうさんか)」、エンディングは「朝が来る」。

どちらも梶浦由記の作詞&作曲で、LiSAと同様にAimerの歌い手としての個性を活かしつつ鬼滅色にしっかり染める梶浦マジックが炸裂しています。

おわりに

ここでは、LiSAのNEWシングル「明け星」についてご紹介してきました。テレビアニメ版「鬼滅の刃 無限列車編」を知ることで、より一層この楽曲に秘められた沢山の魅力に触れることができます。

ぜひ皆さんも、LiSAの力強くも美しい歌声と彼女が表現する鬼滅の世界観を、「明け星」を通して堪能してみてくださいね。

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