BiSH(ビッシュ) – 爪痕を刻んだ名曲10選 Part.2

BiSH(ビッシュ) –   爪痕を刻んだ名曲10選 Part.2

今最も注目を集めているアイドルグループBiSH(ビッシュ)の活動は、2021年夏を迎えてさらにペースアップしています。

8月4日にはメジャー4th アルバム「GOiNG TO DESTRUCTiON」をリリースし、収録曲「STACKiNG」がアニメ「キングダム」の主題歌に起用され、新曲「BE READY」も9月サービス開始のスマホゲーム「ラグナドール 妖しき皇帝と終焉の夜叉姫」の主題歌に決定しています。

各メンバーのソロ活動も勢いを増し、アイナ・ジ・エンドさんはROTH BART BARONの三船雅也さんとポカリスエットのCM曲「BLUE SOULS」を、アユニ・Dさんは神はサイコロを振らないの柳田周作さんとのツインヴォーカルで、ヨルシカのn-bunaさんがサウンドプロデュースした「初恋」を歌い、コント担当のハシヤスメ・アツコさんもドラマ「ボクとツチノ娘の1ヶ月」で初主演しました。

アーティスト活動の幅がますます広がりつつも、“楽器を持たないパンクバンド”BiSHの最大の魅力は歌とダンスであり楽曲です。

カルチャでは以前パート1として代表曲「オーケストラ」など名曲10選をご紹介していますが、BiSHの人気曲や有名曲はまだまだあります。

そこで今回はパート2として、最近リリースされたものを中心に人気曲ランキング上位の10曲を新たにご紹介していきます!

あわせて読みたい!

メンバー全員がヴォーカリストでダンサーでもあるアーティスト集団BiSH


https://www.bish.tokyo

まずは人気アイドルグループBiSHをあらためて簡単にご紹介します。

全裸MVなどの破天荒で過激なパフォーマンスで注目されていたアイドルグループBiSが2014年に一度解散した後に、BiSを手掛けていた渡辺淳之介さん『BiSをもう一度始める!』と2015年に始めたBiSH。

MEMO

2014年に解散したBiSでしたが、2016年~2019年の第2期を経て、現在も活動中です。

「Brand-new idol SHiT=新生クソアイドル」をグループ名の由来としていたBiSHは、楽器を持たないパンクバンドをキャッチフレーズに、本物の馬の糞を顔や体に塗った衝撃的なMVや公共の電波ではNGになりそうな歌詞、いわゆるアイドルのイメージとは違った個性的なキャラクターなどで注目を集め、着実に清掃員(BiSHファン)を獲得してきました。

MEMO

2016年のメジャーデビューに伴い、「新生クソアイドル」のワードは控えています。

そんな話題性抜群のBiSHですが、最大の魅力は楽曲やライブパフォーマンスです。

声色の異なる2人のメインヴォーカルアイナ・ジ・エンドさんセントチヒロ・チッチさんのコントラストに、エッセイを出版するなど文才もあるモモコグミカンパニーさんが主に書いている歌詞、バンドPEDROではヴォーカル・ベースを務めるアユニ・Dさん、ダイブがしたいとBiSHオーディションを受けた凛とした佇まいの無口担当リンリンさん、ライブ恒例のコントコーナーの中心人物であるコメディエンヌのハシヤスメ・アツコさん、いわゆるアイドルっぽくない個性的なメンバーの特徴を良く分かったうえで振り付けをしているアイナ・ジ・エンドによるダンスなど、BiSHでしかありえない唯一無二のものです。

代表曲「オーケストラ」をはじめ、「BiSH-星が瞬く夜に-」「プロミスザスター」「PAiNT it BLACK」といった人気曲を持ち、2020年7月リリースのベスト盤「FOR LiVE -BiSH BEST-」に続く「LETTERS」と、アルバム2作連続でオリコンチャート1位を獲得。

アイナ・ジ・エンドさんとセントチヒロ・チッチさんはソロデビューし、アユニ・Dさんは元NUMBER GIRLの田淵ひさ子さんとのバンドPEDROのフロントマンであり、ハシヤスメ・アツコさんはドラマで主演するなど、メンバーそれぞれのソロ活動も活発です。

2019年にはアメトーーク!「BiSHドハマり芸人」で、千鳥ノブさん、アインシュタイン稲田さん、アルコ&ピース酒井さん、平成ノブシコブシ徳井さんらがBiSHへの想いを熱く語ったほど、エンターテイメント界や他のアーティストにもファンが多いのがBiSHです。

あわせて読みたい!

BiSHオススメ曲

PAiNT it BLACK

アニメ「ブラッククローバー」の主題歌にもなった2018年3月リリースの人気曲「PAiNT it BLACK」で、BiSHは初めてオリコンチャート1位を獲得しました。

Spotifyでもグループ最多の2000万再生を記録。

いくつもの新たな試みを取り入れた楽曲で、アユニ・Dさんがメインヴォーカルを務め、それまで全曲アイナ・ジ・エンドさんが振り付けしていたものを、『違った要素を取り入れてみるのもいいんじゃない?」』とアイナ・ジ・エンドさん自身の提案でSHIMIZU MASHさんに振り付けを依頼しました。

この曲でBiSHの名前が一気に知れ渡り、アユニ・Dさんは全く連絡を取っていなかった地元北海道の友達から『アニメを見ていたら主題歌・BiSHで驚いた!』と連絡がきたそうです。

GiANT KiLLERS

2017年7月に幕張メッセで行われた「BiSH NEVERMiND TOUR RELOADED THE FiNAL “REVOLUTiONS”」の直前にリリースされたミニアルバムの表題曲「GiANT KiLLERS」は、メンバーがシャウトしまくるハードコアな代表曲です。

出たくてしょうがなかった「MONSTER baSH 2017」での「GiANT KiLLERS」などのライブパフォーマンスで『BiSHのライブは凄い!』と話題になり、その後の大型フェス出演ラッシュに繋がりました。

アリーナや大型フェスで清掃員が『ウォーウォーウォーウォーウォーウォーウォー!』と大合唱しBiSHとライブを作り上げる一体感が凄い人気曲です。

beautifulさ

ハシヤスメ・アツコさんと新メンバーとして加入したリンリンさんが初めて作詞した「beautifulさ」は、インディーズ時代の2015年8月にリリースされた2nd アルバム「FAKE METAL JACKET」収録曲。

『自分が普段から思っていることをそのまま書いたもので、普段ちょっとしたことでイラついたり逃げ出したくなるけど、それを徐々に乗り越えていくというストーリーになっている』と、リンリンさんは明かしています。

誰もが抱えている日常のストレスや悩みを乗り越えていこうと歌う前向きさや、ライブでBiSHも含め会場全体で両手の人差し指を頭上で突き上げる「とげとげダンス」などから、清掃員から特に人気のある代表曲です。

リズム

2016年12月にアイナ・ジ・エンドさんは声帯結節の手術を行いましたが、手術への不安を吐き出すように作曲し、モモコグミカンパニーさんに歌詞を託した人気曲「リズム」は、元々はリリースを考えていなかったほどプライベートな曲であり、アイナ・ジ・エンドさんが特に大切にしている曲です。

独特な感性を持つモモコグミカンパニーさんが、2018年に出版した初の著書「目を合わせるということ」はベストセラーになっています。

stereo future

「stereo future」は、プレイステーション・ポータブルのゲームソフト「GOD EATER 3」の主題歌になりました。

壮大で退廃的なゲームの世界観を表現した激しいダンスが印象的なMVは、「MTV Video Music Awards Japan 2019」最優秀オルタナティブビデオ賞を受賞しています。

BiSH史上最も難しいとも思えるダンスで、セントチヒロ・チッチさんは『ライヴで歌いながら踊るのは大変』と語っています。

TOMORROW

2020年4月に配信リリースされた「TOMORROW」は、アニメ「キングダム」の主題歌に起用されました。

楽器を持たないパンクバンドのBiSHが、楽器を持って演奏するMVが大きな話題に。

MV撮影前に、ヴォーカル、ギター、ピアノなど各担当楽器を知らされ楽譜が送られてきて、アイナ・ジ・エンドさんは『あ、楽器を持つのか』と初めて知りました。

セントチヒロ・チッチさんは実際に演奏していますが、他のメンバーはグレーゾーンだそうです。

LETTERS

2020年7月にリリースされた3.5枚目のアルバム「LETTERS」は、コロナ禍で人と会えずライブもできない状況のなか自分達には何ができるのかを考えて、それまでのBiSHらしいきっちりと作り込んだものを出すよりも、当時の感情をそのまま詰め込もうと制作されました。

その為に4作目のフルアルバムではなく、3.5枚目の位置付けです。

表題曲「LETTERS」は、BiSHには珍しく「あなたに歌を届けたい」とストレートに歌っています。

アイナ・ジ・エンドさんとセントチヒロ・チッチさんが、最初のサビから同じメロディを歌うユニゾンで歌う試みが新鮮。

映像作家くろやなぎてっぺいさんによるMVには、スピードワゴン井戸田潤さんの友人ハンバーグ師匠も出演しています。

STAR

ハシヤスメ・アツコさんが初主演したドラマ「ボクとツチノ娘の1ヶ月」の主題歌です。

この「STAR」では、歌詞をアユニ・Dさんが務め、モモコグミカンパニーさんの歌から始まり、リンリンさんがサビの後半パートを声が出るギリギリの高音で歌いきっています。

アイナ・ジ・エンドさんが手掛ける2人ずつペアの振り付けには各々隠しテーマがあり、ハシヤスメ・アツコさんとリンリンさんのペアは「お互い意外と大事な存在じゃない?ということをじわじわ気づく感じ」、セントヒロ・チッチさんとモモコグミカンパニーさんペアは「甘えるのが苦手な2人がちょっと甘えてみたけど、でも無理だなっていうのを繰り返す」、アイナ・ジ・エンドさんとアユニ・Dさんペアは「ひとつ扉を開くだけでいままで溜めてきた気持ちがぶわーっと出て楽になるのに、いまはあまのじゃく同士だね」といったことを、さりげなく表現しています。

in case…

怪獣ゴジラの新作テレビアニメシリーズ「ゴジラ S.P <シンギュラポイント>」の主題歌になった「in case…」。

「難しければ難しいほどいいな」と歌う個所が、リンリンさんは『簡単なほうへ甘えがちな自分にとって心打たれた』、モモコグミカンパニーさんは『複雑で面倒くさいことがたくさんあるけど、それすらも楽しんでいこう!という前向きな曲になった』と心に響いたそうです。

モモコグミカンパニーさんが好きなアニメは「ゆるキャン△」で、セントチヒロ・チッチさんは「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」、アユニ・Dさんは「岸辺露伴は動かない」から知った「ジョジョの奇妙な冒険シリーズ」です。

ライブの「in case…」ではゴジラっぽい振り付けも。

STACKiNG

アニメ「キングダム」第2シーズンの主題歌が、2021年7月に配信リリースされた「STACKiNG」です。

BiSH結成から7年目で初めて1番のサビをアイナ・ジ・エンドさんが1人で歌っていることでも話題に。

古代中国の戦国時代で天下統一を目指す「キングダム」を彩るドラマチックなストリングスが印象的な「STACKiNG」では、『MVのダンスに力が入り過ぎてかなり難しい振りになってしまって大変だった』とアイナ・ジ・エンドさんは語っています。

まとめ

BiSHと言えば過激なアイドルグループと思われがちですが、メンバー6人全員が歌えて踊れるうえに、作詞と作曲や、ダンスの振り付け、ビジュアルまで自分達で考えているなどセルフプロデュース力が抜群に高いアーティストです。

メンバーのソロ活動によりさらに表現力に磨きをかけているBiSHが届けてくれる人気曲を、これからも楽しみにしていましょう!

あわせて読みたい!

この記事をシェアをしよう!

この記事を書いた人

この記事に関連するタグ

関連記事

新着記事