邦ロック・名ベーシスト10選 – 地味とは言わせない! バンドを支える名ベーシストを徹底解説

邦ロック・名ベーシスト10選 – 地味とは言わせない! バンドを支える名ベーシストを徹底解説

JIRO – GLAY


本名:和山 義仁(わやま よしひと)
生年月日:1972年10月17日
主な使用機材:Top Dog JRO-09RB・Gibson 60 Thunder Bird Bassなど

圧倒的な実力を誇る北海道発のモンスターバンド・GLAYのベーシストを務めるJIROさん。GLAYの楽曲制作に携わったり、コーラス部分を頻繁に受けもったりと、バンドを陰で支える副将的存在です。

JIROさんのプレイスタイルの特徴として、ギターでコードを鳴らしているかのように大きく腕を振る姿を真っ先に挙げるファンも多いのではないのでしょうか。自然な力を弦に与えることで太く存在感のある音を生み出し、なおかつ必要のない音が鳴らないようミュートを行っています。

しかし、フレージングでは複雑な動きでサウンドをかき回すというよりも、土台として他のパートをしっかり支える傾向にあります。

GLAYの音楽は、J-POP界で「人の心を掴む」とされているさまざまな仕掛け(転調、ボーカルのハイトーン、特徴的なフレーズを曲中に入れるなど)を効果的に取り入れているのが特徴です。その中でJIROさんのベースは縦横無尽に動き回るのではなく、あえて音数を減らすことで全体のバランスを保っています。

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田村 明浩 – スピッツ


本名:田村 明浩(たむら あきひろ)
生年月日:1967年5月31日
主な使用機材:Fender Jazz Bass(62年製)・Hofner Violin Bassなど

「ロビンソン」「チェリー」など、日本の音楽史に残る名曲を数多く生み出しているバンド・スピッツのサウンドを支えている田村明浩さん。

演奏においては音符と休符と長さに強いこだわりを持っており、ドラムが強調する2拍目・4拍目(弱拍)を際立たせるようにアシストしています。

さらに田村さんが奏でるベースの凄い点は、リフで淡々とサウンドを支える曲でも、ボーカルの対旋律のような立ち位置で伸びやかに歌う曲でも、音楽の方向性をしっかりと導いているところ。彼が音楽面で強い影響を受けたと語っているQueenも、John Richard Deaconのベースが曲の雰囲気を後押ししている点がスピッツとの類似性を感じさせます。

そんな田村さんのライブパフォーマンスですが、淡々と演奏している他のメンバーとは対照的に、とにかく動き回ります。じっと棒立ちのまま演奏しているよりも手元が狂いやすいにも関わらず、一切ブレずに完璧な演奏を聴かせてくれるのは天才としか言いようがありません。

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