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劇場版『ポケットモンスター』1998年〜2020年までの歴代主題歌 Part.2
2003年:「小さきもの」林明日香
2003年公開の劇場版第6作目『劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション 七夜の願い星 ジラーチ』の主題歌。当時14歳(中学2年生)だったシンガーソングライターの林明日香が務めました。
ホイットニー・ヒューストンに影響を受けた彼女の歌声は伸びやかで、流星群が流れるように壮大なバラード。本作品が遺作となったジラーチ役の故・鈴木富子への追悼の思いも込められています。
2003年公開のアニメ映画で1位を記録し、2022年にはポケモン映画25周年記念で全国の映画館でリバイバル上映されました。
2004年:「L・O・V・E・L・Y~夢見るLOVELY BOY~」Tommy february6
2004年公開の劇場版第7作目『劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション 裂空の訪問者 デオキシス』の主題歌。the brilliant greenのボーカル川瀬智子のソロプロジェクトの1つ、Tommy february6が担当しました。
1980年代風のポップなサウンドと、力を抜いた淡々とした歌声が魅力で、令和の今で言う“エモい”楽曲です。MV映像は、ロンドンを思わせる舞台で、Tommyがモンスターボールを投げたり、ピカチュウの風船を携えたり、ピカチュウも出演したりとファンシーな世界観に。
MV映像は、2022年に閉業した東京・台場の商業施設「ヴィーナスフォート」で撮影されました。中世ヨーロッパの街並みをデザインした美しい内装が映像として残っており、曲とともに懐かしさを覚えます。
2005年:「はじまりのうた」PUFFY
2005年公開の劇場版第8作目『劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション ミュウと波導の勇者 ルカリオ』の主題歌。2人組ボーカルユニットPUFFYが歌っています。
軽快なギターとポロンポロンと鳴る打楽器のサウンドがキャッチーで、歌詞にポケモンのタイプを並べながらラフに歌うPUFFY。大人も童心に還って冒険と友情に心躍るポップスです。
2005年は愛知県で開催された「日本国際博覧会(愛知万博/愛・地球博)」にて、2005年3月18日~2005年9月25日まで限定で「ポケパーク(ポケモン・ザ・パーク2005)」も開園しました。ポケモンの世界を再現したアトラクションや3D映画など大人気で、主題歌のMVもポケパークで撮影されました。
2006年:「守るべきもの」Sowelu
2006年公開の劇場版第9作目『劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション ポケモンレンジャーと蒼海の王子 マナフィ』の主題歌。歌手のSoweluが務めました。
ゆるやかに波打つ海を連想するピアノ曲に、やわらかな歌声がそよ風のように寄り添うバラードです。大切な人を想う気持ちにあふれている歌詞が心に染みます。
本曲は、サトシ役の松本梨香によってカバーされ、ボサノヴァ調のサウンドが心地よく、ムーディーなアレンジになっています。(2014年リリースのアルバム「まんまる~ありがとう」に収録)。2人の歌声は雰囲気は違えど、それぞれが魅力的です。
2007年:「I Will Be With You(Where The Lost Ones Go)」Sarah Brightman
feat. Chris Thompson
2007年公開の劇場版第10作目『劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド&パール ディアルガVSパルキアVSダークライ』の主題歌。イギリスのソプラノ歌手で女優のサラ・ブライトマンが務め、ムービー・バージョンはクリス・トンプソンとデュエットしています。
「永遠の愛」をテーマに、旅立つ人に「私はいつもあなたのそばにいます」と大きな愛で背中を押す一曲。神々しい歌声で、2人の愛の呼応が多くの人の涙を誘いました。
ポップスとクラシックを融合した曲が日本でも人気のサラ・ブライトマン。「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」「オペラ座の怪人」などがヒットし、「第42回・第69回NHK紅白歌合戦」にも出場し、日本中に歌声を響かせました。