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アメリカ音楽にルーツを持つBUMP OF CHICKENの音楽性
メンバーが共通して好きなバンドは、プライド・アンド・グローリー、ザ・ポーグス、ザ・ビートルズ、グリーン・デイ、NUMBER GIRL、Syrup16gなど。
また、90年代に隆盛を極めた、アンダーワールド、ケミカル・ブラザーズ、プロディジー、エイフェックス・ツインといったエレクトロニック・ミュージックも聴いていました。
BUMP OF CHICKENの楽曲のほとんどを手掛けている藤原基央さんは、前述のザック・ワイルド、14度グラミー賞を受賞しカントリー・ミュージック殿堂博物館に殿堂入りしているジェリー・ダグラス、クイーンのギタリストのブライアン・メイから多大な影響を受けています。
他には、エアロスミス、メタリカ、ガンズ・アンド・ローゼズなどのヘヴィでハードな音楽からも影響を受けています。
ジャンルとしては、サザン・ロックやハードロックの他に、カントリーやフォークからの影響も垣間見えます。
直井由文さんは、藤原基央さんはジャンルレスでボーダレスな音楽を作ることから、常にジャンルにこだわらずにできる限りかっこいい音楽を吸収しようとしているそうです。
邦ロックシーンからリスペクトを一身に集めるBUMP OF CHICKEN
米津玄師さんが『小学5年生の頃にBUMP OF CHICKENの曲に合わせたアニメを見たことが音楽の原体験』と語っているのをはじめ、Official髭男dismの藤原聡さんや、RADWIMPSの野田洋次郎さん、音楽番組「僕らの音楽」で『メンバーになりたい』『太宰治レベルの芸術』とまで言っているMr.Childrenの桜井和寿さん、『若手のバンドはBUMP OF CHICKENに影響を受けていて、このバンドがいなかったら音楽業界は成立していない』と絶賛しているゲスの極み乙女の川谷絵音さん、スピッツの草野マサムネさん、コブクロの小渕健太郎、MAN WITH A MISSIONのジャンケン・ジョニーさんなど、BUMP OF CHICKENは多くの人気アーティストからもリスペクトされています。
BUMP OF CHICKENが邦ロックシーンに頭角を現した2000年前後は、THEE MICHELLE GUN ELEPHANTやHi-STANDARDといったリズムやグルーヴを重視し、極端に言えば歌詞もサウンドの一部としていたバンドが、相次いで活動休止や解散をしていた時期でした。
そんな次の邦ロックシーンを担うバンドの登場を待ち望んでいた時期に、Mr.Childrenやスピッツの流れも汲み、日常を生きる等身大の自分の言葉で歌い、物語性があり文学的でもある歌詞世界を持つBUMP OF CHICKENが現れ、次世代の邦ロックバンドとして一躍注目を集めました。
以降、邦ロックシーンでBUMP OF CHICKENの影響を受けていないバンドを探す方が難しいほど、多大な影響力を持ち続けています。