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DOWN TOWN SHUFFLE / BOØWY
ここからは1980年代以前の楽曲になります。
まずはBOØWYの「DOWN TOWN SHUFFLE」。
間奏の洒脱なソロも印象的ですが、イントロから歌の一部と同じメロディをなぞる軽快なギターリフもキャッチーです。
跳ね踊るようなスタッカートのバッキングや、サビの終わり、曲のラストで連打される和音など、ポップでありながら捻りも効いている、思わず耳が行くようなフレーズが散りばめられています。
全体的に、個々の和音やフレーズはシンプルであるものの、それが効果的に配置され、メリハリの効いた音色で鳴らされることで、知らない人が聴いてもすぐに馴染むような魅力を醸し出していると言えるでしょう。
ギタリストである布袋寅泰のギタープレイの魅力に改めて気づかされるようなリフを聴くことのできる楽曲です。
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SPARKLE / 山下達郎
さらに年代を遡って、山下達郎の「SPARKLE」。
山下達郎はサブスクリプションやYouTubeでは楽曲を公開していないので、残念ながらここではその音源を直接ご紹介できないのですが、名ギターリフを取り上げるならこの曲はチェックしておきたいところです。
今回の記事では、どんなリフなのか聴いていただけるよう、ジャンクフジヤマによるカバー音源をご紹介しますが、ぜひ原曲も聴いてみることをおすすめします。
ギターロックと言えばソロが入っているのが当然と思われていた当時、カッティングのリフで極めて印象的なフレーズを編み出したセンスはさすがの一言。
後のギタリストにも大きな影響を与えた歴史的な1曲です。
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はいからはくち / はっぴいえんど
最後に取り上げるのははっぴいえんどの「はいからはくち」。
1971年のアルバム『風街ろまん』に収められている楽曲です。
日本語のロックの原点ともいえるバンドの作品であり、ギターのフレーズも既に独自の魅力を放っています。
前奏のフレーズはギターロックにはよくあるリフと見せかけて、その後のブレイク部分でグッと聴き手を惹きつけます。
そこから歌のバックでは耳に残るリズムを刻むカッティング。
ソロもさることながら、リフの部分でも聴き手の耳を存分に楽しませる音が満載です。
邦ロックの名ギターリフについて掘り下げていくなら、その原点として外せない1曲だと言えるでしょう。
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おわりに
今回は邦ロックの名ギターリフとして、様々な年代にわたって12曲をご紹介してきました。
邦ロックの楽曲の顔ともいえるギターリフ。
その効果や魅力が存分に発揮された楽曲を楽しんでいただけたでしょうか?
今回取り上げたミュージシャンの他の楽曲はもちろん、取り上げきれなかったミュージシャンの作品にも、印象的なギターリフは様々なところに登場しています。
意識して聴いてみれば、「これは!」と思うような魅力的なリフに出会えるはずですよ。
この機会にぜひ、ギターリフの奥深さに注目して邦ロックを聴いたり、コピーしたりしてみてくださいね。