クリスマスソング特集【楽曲解説】邦ロックバンドの名クリスマスソングを徹底解説

クリスマスソング特集【楽曲解説】邦ロックバンドの名クリスマスソングを徹底解説

「クリスマスソング」というとおしゃれな洋楽を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、実は邦楽ロックにもたくさんのクリスマスソングがあります

しかもラブソングから失恋ソング、独特な世界観の曲までその種類は様々!

この記事では人気バンドから懐かしのバンドまで幅広くピックアップし、邦楽ロック界の名クリスマスソングを紹介します。

シチュエーション別に紹介いたしますので、ぜひ共感できそうなところからチェックしてみてくださいね!

おひとりさま向けクリスマスソング

なぜか「クリスマスは恋人と過ごす日」というイメージが一般的。
それゆえに寂しく過ごすことになる方も少なくないでしょう。
そこでまずは、恋人がいない・失恋した人向けの邦ロッククリスマスソングを紹介します。

冬のマーチ/ハルカミライ

「冬のマーチ」は若い世代を中心に人気の4人組ロックバンド・ハルカミライの楽曲です。

ハルカミライといえば小細工なしのストレートなロックサウンドが魅力的なバンドですが、同曲はしっとりとしたバラード。

途中から分厚いロックサウンドになるものの、ボーカル・橋本学の美声が際立つ冒頭部分はうっとりと聴き惚れてしまいます。

ちなみに、そんな冒頭で歌われているのは<もう私達ふたり会うことはやめよう/分からなくなった>と彼女が別れを切り出す様子。

この後に<リングアディング/クリスマスイヴ/サイレントナイト>という歌詞が続くため、クリスマスに別れを告げられたものと思われます。

しかし、サビでは<うるせえな/うるせえな/風邪引く前に帰ってこいよ/俺のとこ>と一蹴。

とてもロックです。

2019年にリリースしたアルバム「永遠の花」に収録されているのでチェックしてみてくださいね。

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白いクリスマス/JUN SKY WALKER(S)

「白いクリスマス」は1980〜1990年代のバンドブームを牽引した4人組バンド・JUN SKY WALKER(S)(ジュンスカイウォーカーズ)の楽曲。

同曲はジュンスカの3枚目のシングルで、1989年にリリースされました。

タイトルだけを見ると幸せなホワイトクリスマスも連想できますが、こちらも失恋ソング。

<時計の針を5分遅らせて/サヨナラする時の笑顔つくらなくちゃ>という、別れに向かう様子を描いた歌詞が切ないです。

おまけに天気は雪がしんしんと降るホワイトクリスマスではなく、どしゃぶりの模様。

恋人に振られそうな方、クリスマスの悲しい思い出がある方は共感できる名曲です。

クリスマスを知らない男達/ガガガSP

「クリスマスを知らない男達」は青春パンクバンドブームを牽引した神戸出身のバンド・ガガガSPの楽曲です。

「ガガガがクリスマスソング…?」と思う方もいるかもしれませんが、同曲はなんともガガガらしい皮肉たっぷりの一曲。

冒頭は鈴の音を使ったクリスマスっぽいサウンドで始まりますが、その後は<商業主義に騙されて/いかれポンチになってやがる>と言いたい放題です。

恋人とクリスマスを楽しもうとワクワクしている人には届きませんが、「クリスマスなんて…」と卑屈になっている人にはかなり響くはず。

途中でクリスマスの名曲「ジングルベル」がサンプリングされており、きちんとクリスマス感を味わうことができるのもポイント。

2009年にリリースされたアルバム「金くれ!!愛くれ!!自由くれ!!」に収録されています。

Merry X’mas Mr. Lonelyman/怒髪天

「Merry X’mas Mr.Lonelyman」“R&E(=リズム&演歌)”を提唱するバンド・怒髪天(どはつてん)の楽曲。

タイトルからもわかる通り、クリスマスを寂しく過ごす男の心情が歌われています。

<サンタのバカヤロ/良い子はココだ!>とサンタクロースに八つ当たりしつつも、<プレゼントなんか/いらねェからさ/一杯つき合え/嗚呼ホーリーナイト>と人情味たっぷりに酒ネタで落とすところ魅力的。

ちなみに、同曲は主人公の様子が夏からクリスマスにかけて時系列で歌われているのも面白いポイントです。

恋人作りに奔走する様子に、思わず共感してしまう人は少なくないはず!

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Merry Christmas/BUMP OF CHICKEN

「Merry Chiristmas」は幅広い世代から人気を集めるバンド・BUMP OF CHICKENが2009年にリリースした楽曲です。

<いつもよりひとりが寂しいのは/いつもより幸せになりたいから/比べちゃうから>という寂しげな歌詞が印象的ですが、失恋ソングではありません。

<そんな風に思えたと伝えたくなる/誰かにあなたに伝えたくなる>と、大切に思う誰かの存在もほんのりと感じられます。

とはいえ誰かと過ごしている様子はなく、クリスマスに浮き立つ街の様子が主人公の視点で淡々と歌われているため、1人でしっぽり聴くのが正解。

ボーカル・藤原基央(ふじわら もとお)の優しい声に浸ってください。

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