アニメ『チェンソーマン』OP・ED主題歌全曲を徹底解説

アニメ『チェンソーマン』OP・ED主題歌全曲を徹底解説

エンディングテーマ・Part.1

CHAINSAW BLOOD/Vaundy

記念すべき第1話のエンディングテーマを担当したのは、昨年末の紅白歌合戦での活躍が記憶に新しいVaundy。その名もズバリ、「CHAINSAW BLOOD」!

チルなシティポップからストレートなギターロックまで、幅広いジャンルの楽曲を発表しているVaundy。本楽曲では、グランジやLAメタル風のヘヴィーなサウンドで、チェンソーマンのダークな世界観を表現しています

低音がお腹に響くような図太いギターリフと韻を踏みながら捲し立てる早口の歌唱が交錯するAメロから、音数を減らしたBメロで溜めを作り、サビで一気に爆発。ファルセットを交え、フックを効かせたメロディーが耳に残ります。

Vaundyは制作にあたって、何度も原作を読み返したそう。これから始まる壮絶な戦いを予感させる、緊張感に満ちた第1話にピッタリのキラーチューンです

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残機/ずっと真夜中でいいのに。

ボーカルのACAねを中心に結成され、ほとんどメディア露出のない謎めいた存在ながら、映画主題歌やロックフェスへの出演などで話題を呼ぶずっと真夜中でいいのに。、通称ずとまよ。

第2話のエンディングテーマ「残機」は、ずっと真夜中でいいのに。にとって初めてのテレビアニメタイアップとなりました。

ファンキーなスラップベースとピアノの音色が心地良い、アップテンポで軽やかな一曲。サビではACAねの持ち味であるハイトーンボーカルが響き渡ります。

踊り出したくような音楽性とは対照的に、登場人物の心情に寄り添ったシリアスで意味深な歌詞にも要注目。第2話で初登場する、主人公・デンジのバディとなる魔人・パワーの葛藤を、ずとまよならではの言葉遊びを交えて楽曲に落とし込んでいます。

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刃渡り2億センチ/マキシマム ザ ホルモン

巨大な悪魔との死闘を描いた第3話のエンディングテーマは、20年以上に渡りライブハウスやフェスを沸かせてきたロックバンド・マキシマム ザ ホルモン

地を這うような旋律とお経のようなボーカルが壮大なスケールを演出し、続く攻撃性抜群のシャウトとブレイクコア譲りの複雑なビートでリスナーを圧倒。そして突如静かになったかと思えば、爽やかなメロコアに切り替わります。ホルモンにしかできない予測不能な展開は、作品の描く不条理な世界とマッチしていると言えるでしょう

電子音とラウドな演奏の融合は、グラミー賞にもノミネートされたアメリカの新世代メタルバンド・CODE ORANGEを彷彿とさせ、最新のシーンをも飲み込み進化するホルモンの感度の高さを見せつける一曲です。

また、本楽曲は第7話、第9話の戦闘シーンでも挿入歌として使用されています。血が沸き立つようなハードコアサウンドは、チェンソーマンの激しいバトルの興奮をさらに高めます

これまでサブスク配信を行ってこなかったマキシマム ザ ホルモンですが、本楽曲をきっかけに、一部楽曲のテレビサイズ版のみ配信を解禁したことでも話題になりました。

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錠剤/TOOBOE

第4話のエンディングテーマは、ボカロPとして活動を始めたシンガーソングライター・johnによるソロプロジェクト・TOOBOEが担当。

インパクト抜群の叫びから幕を開ける本楽曲。おもちゃ箱をひっくり返したような様々な音のセレクトには、時間をかけてこだわったそうユニークなリズムワークも相まって、聴いているだけで楽しくなってくるような一曲です

血の魔人・パワーが圧倒的な存在感を放った第4話。この曲でも、「ブロンドの髪」「良識ぶち壊した ヴィーナス」「善悪すら通じない まん丸の大きな瞳」など、パワーを連想されるフレーズが散りばめられています。エンディング映像では、様々なコスチュームに身を包んだパワーが登場します。

また、アニメでは放送されない2番以降の歌詞は、チェンソーマンのストーリー全体をイメージして作られているとのこと。作品への愛に満ちた、渾身の楽曲となっています

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