目次
岡田准一の魅力 Part.1
圧倒的な運動神経で吸収したダンス&アクロバット
デビューした当時、岡田はアイドルとしてコンプレックスを抱えていました。
「剛健コンビ」として絶大な人気を誇っていた森田と三宅は、デビュー前から単独ライブで成功を収める等、ジャニーズJr.黄金期の先駆けともいえる存在でした。加えて下積みの長かった実力派の20th Centuryに囲まれていれば、歌やダンスの経験がほぼ無かった14歳の少年が実力の差を感じたのも無理はありません。
しかし、そんな困難な状況にも屈することなく、岡田はラグビーで鍛えた持ち前の運動神経を活かしてダンスやアクロバットを自分のものにしていきます。
代表曲の『MUSIC FOR THE PEOPLE』や『TAKE ME HIGHER』では、当然のようにメンバー全員でバック転を披露。活動初期にはコンサートに体操選手並みのアクロバットを取り入れ、ホームの代々木体育館を縦横無尽に飛び回っていました。
岡田のアクロバットといえば、2003年にリリースされた『Darling』が有名です。
この楽曲の間奏部分で、岡田は長野の肩の上から華麗なバク宙を披露。さらに、着地と同時に落ちサビを歌うという高難度のパフォーマンスをこなしています。
また、成長とともにダンスにも円熟味が増し、次第に艶っぽさが現れるようになります。
『GUILTY』(2009)では、スタイリッシュな振り付けで大人の失恋の苦さを表現。洗練されたビジュアルとスマートなスーツ姿がさらなる魅力を引き出しています。
さらに『Sky’s The Limit』(2014)では、しなやかさと力強さの両方を兼ね備えたダンスを披露。V6の一員としてなくてはならない存在感を見せつけました。
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高音から低音までカバーする澄み切った歌声
岡田のアイドル時代を支えた大きな武器が、その澄み切った歌声です。
低音から高音まで非常にナチュラルな発声で歌いこなし、多くのファンに癒しを与えてきました。
『READY?』(BONUS CD盤)に収録されたソロ曲『ヨロコビノウタ』は、彼の甘い歌声が堪能できるミディアムバラードとなっています。
年下組のユニットComing Centuryでは基本的に低音パートを担当。
『ROCK THE HOUSE』のようなグルーヴ感溢れる楽曲では、作品を引き立てるアクセントとして最大限歌声を駆使しています。
また、体の支えが必要とされるような高難易度のパートにも果敢に挑戦し、その歌声で楽曲の魅力を引き出してきました。
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楽器演奏から楽曲制作まで多彩すぎる音楽の才能!
母がピアノ講師ということで、岡田も幼少期にピアノを習っていました。その他にもギターやドラムといった多様な楽器を演奏することができ、コンサートや番組でその腕前を披露してきました。
「MUSIC STATION」をはじめとした音楽番組では『出せない手紙』『メジルシの記憶』『ありがとうのうた』といった楽曲でピアノやギターを演奏。
さらに、V6の主演映画「ホールドアップダウン」(2005)ではシンガーソングライター役を演じ、挿入歌『ユメニアイニ』をギターで弾き語りしています。
「10th Anniversary CONCERT TOUR 2005 “musicmind”」でも同曲の弾き語りを披露した他、9thアルバム『musicmind』では岡田ソロ ver.とV6 ver.が収録されています。
「V6 LIVE TOUR 2007 Voyager -僕と僕らのあしたへ」では『ハジマリ』という曲でピアノ兼ヴォーカルを担当。メンバーを気遣いながら華麗な演奏を披露しています。
岡田の音楽的な才能はこれにとどまらず、2006年1月17日に放送された「学校へ行こう!MAX」では、当時日本でも絶大な人気を誇っていた女子十二楽坊と共演を果たしました。
中国楽器を学ぶ学生の「女子十二楽坊と共演したい」という夢から始まったこの企画。大成功に終わった初共演を経て中国大使館での再共演が決定し、V6から助っ人として岡田が急遽演奏に参加することになったのです。
岡田が担当したのは、中国の伝統的な打楽器「揚琴(ようきん)」。ピアノのルーツともいわれている古典楽器です。
当時、V6は全国ツアー中で多忙を極めていたにもかかわらず、岡田に与えられた猶予はたったの2週間でした。
中国大使館という公的な場での演奏ということもあり大きなプレッシャーがかかる中、岡田達は見事な演奏を披露。この放送はお茶の間にも感動を呼び、視聴率も20.4%という高記録をたたき出しました。
2001年に放送されていた「ミミセン!」ではカミセンがパンクロックに挑戦し、岡田はドラムを担当しました。
第5回目の放送では、Sex Pistolsの代表曲『Anarchy in the U.K.』のコピーにチャレンジ。森田や三宅がマンツーマンで指導を受ける中、岡田だけはラジカセを担がされ音源を耳コピしながら練習しており、彼の耳の良さや器用な一面が垣間見えた回となりました。
最終的にリリースされたシングル『MiMyCEN』には、岡田が作曲した『Get Set・・・Go!』も収録されました。
この他にも、V6のミニアルバム『SUPER HEROES』(1998)では、岡田が作詞したソロ曲『Truth』を楽しむことが出来ます。
当時の心境を綴っているのか、飾らない歌詞が魅力的なこの楽曲。まさに岡田の素朴な人柄が凝縮されています。
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