お笑いとグルメの街で、人口全国3位の約880万人が住む大阪府。
愛と人情の街でもある大阪は、70年代の関西ブルースをはじめ、ブラック系のダンスミュージックをしているインディーズバンドが多いことで知られています。
今回は、ブラックミュージックからの影響が色濃い大阪府出身のアーティストをご紹介します。
目次
大阪府出身アーティスト
アイナ・ジ・エンド(BiSH)
2021年2月の初ソロアルバム「THE END」や、YouTubeのTHE FIRST TAKEで歌ったBiSHの「オーケストラ」が700万再生突破と、今大注目のアイナ・ジ・エンドさん。
アパレル関係の仕事をしながら偶然見つけたオーディションに応募し、BiSHのメンバーとなりました。
ダンサー出身で、BiSHのデビュー以来全ての振り付けを担当しています。
2018年9月に、セントチヒロ・チッチさんとの両A面シングル「夜王子と月の姫/きえないで」をリリースしてソロデビュー。
「きえないで」は、アイナ・ジ・エンドさんが10代で作詞作曲したものです。
2021年3月には1st EP「内緒」をリリースしています。
サナ(TWICE)
韓国のオーディション番組「SIXTEEN」から生まれた、9人のガールズグループTWICE。
サブボーカルを務めているのがサナさんです。
EXILEが設立したLDHのダンスアカデミーEXPG大阪校に約3年通っていたこともあり、メインダンサーに引けを取らないダンステクニックも持っています。
中学3年生の時に、大阪の地下街なんばウォークで現在の事務所JYPエンターテインメントからスカウトされました。
2021年2月にコブクロのカバー曲「卒業」をリリースしています。
片寄涼太(GENERATIONS from EXILE TRIBE)
GENERATIONSの王子こと片寄涼太さんも大阪府出身。
身長180㎝のスタイルの良さと、セクシーでエモーショナルなヴォーカル、高校がトップクラスの進学校で英語がペラペラと、まさに王子様です。
とは言ってもただのクールな王子様ではなく、ABEMA TVの番組「GENERATIONS高校TV」で即興CMソングを作る企画では、「ねばねばねば…」と連呼する納豆ソングを作り、編曲王の虹色侍ずまさんから『記憶に残るからCMソングとして最高!』と絶賛されました。
その個性的なキャラクターから、最近はソロでの活動も目立っており、2020年のドラマ「貴族誕生 -PRINCE OF LEGEND-」と映画「貴族降臨 -PRINCE OF LEGEND-」のテーマソング「possible」を歌っています。
白間美瑠、渋谷凪咲、山本彩、吉田朱里(NMB48)
大阪・なんばのアイドルグループNMB48の人気メンバー、白間美瑠さんと渋谷凪咲さん、元メンバーの山本彩さんと吉田朱里さんも大阪府出身です。
みんなに愛される妹キャラでありながら、センターも務める白間美瑠さん。
AKBシングル総選挙で12位に入るほどの人気で、AKBと兼任していたこともあります。
1期生としてNMB48を支え続けてきましたが、11年目の2021年3月にグループ卒業を発表しました。
バラエティ番組でのほんわかした雰囲気といつもニコニコ笑顔の渋谷凪咲さん。
「大阪ほんわかテレビ」のレギュラーで、共演者の間寛平さんも『トークのボケやコメントが良い』と大絶賛しています。
元々大のお笑い好きで、中学生の頃に本気で吉本NSCに入ろうと思ったこともあるほど。
第4期生オーディションに合格し、NMB48に加入しました。
1期生で8年間キャプテンを務めたのが、さや姉こと山本彩さんです。
NMB48よりも前に、中学生のスーパー女子中学生バンドMAD CATZのギター・ヴォーカルSAYAKAとして、メジャーデビューしています。
2018年11月にNMB48を卒業し、シンガーソングライターに転向しました。
音楽を始めたきっかけは、小学5年生の時にギターを弾きながら歌っている姿に衝撃を受けたアヴリル・ラヴィーンです。
今では登録者約80万人の人気YouTuberアカリンこと吉田朱里さんも1期生でした。
NMB48にいた頃に、Twitterに上げていたメイク動画が好評だったことが、美容系YouTuberに繋がっています。
グループ在籍時から「Ray」の専属モデルやMV制作、アパレルブランド「Amiuu wink」の立ち上げ、卒業後はYouTuberと、とても多彩です。
aiko
聴くとすぐにわかる、独特なコード進行と歌声の恋愛ソングが世代を超えて愛されているaikoさん。
高校生でピアノとバンドを始め、短大在学中に出場した「第9回TEENS’ MUSIC FESTIVAL」にて自作の「アイツをふりむかせる方法」でグランプリを獲得しました。
卒業後に3番組のラジオパーソナリティを務めて、コンテストの「The 5th MUSIC QUEST JAPAN FINAL」で椎名林檎さんらと並び優秀賞を獲得し、メジャーデビューしています。
ジャズやブルースで使われる音階のブルーノートを多用した切ない楽曲が人気で、代表曲は「花火」「カブトムシ」「ボーイフレンド」など。
2021年3月3日に約2年9ヶ月ぶりとなる14thアルバム「どうしたって伝えられないから」をリリース。
デビューは1998年ですが、多くのアーティストが影響を受けたと公言するなど、最近になってさらに評価が高まっています。
影山ヒロノブ
アニメ「ドラゴンボールZ」のテーマソング「CHA-LA HEAD-CHA-LA」を歌っているのが、アニメ界のプリンス影山ヒロノブさんです。
実は初めからアニソンを歌っていたのではなく、デビューは16歳の時にロックバンドLAZYのヴォーカルでした。
活動4年でLAZYは解散となり、後にソロデビューしています。
全国のライブハウスをノーギャラでまわっていた1985年に、特撮ヒーロー「電撃戦隊チェンジマン」のオープニングテーマを歌ったことがきっかけとなり、人気アニソン歌手になりました。
ソロのシンガーソングライターの他に、アニソン歌手のユニットJAM Projectのメンバーとしても活動中です。
黒田俊介(コブクロ)
美しいハーモニーを聴かせてくれる人気デュオコブクロの、ヴォーカル黒田俊介さんが大阪府出身です。
ストリートミュージシャンをしていた黒田俊介さんと、ギター・コーラスの小渕健太郎さんが出会った場所は、大阪・堺の商店街でした。
コブクロの代表曲「桜」が生まれたエピソードが驚きです。
あるストリートミュージシャンの歌を2人で聴いていた時に、黒田俊介さんが『こんな感じの歌、カッコエエよな』と言うと、小渕健太郎さんは『こんな感じやったら、すぐ作れる』と答えて、たった1週間で制作されたそうです。
メジャーデビュー後に12thシングルとしてリリースされた「桜」は、オリコンの2006年度年間1位に、40万枚以上のセールスを記録しています。
大塚愛
短大まで大阪で生まれ育った大塚愛さんは、デビュー前の中学生の時に「第1回 ORC200ヴォーカルクイーンコンテスト」のティーンズ部門グランプリを獲得していました。
4歳からピアノを習い、15歳から作詞作曲を始めており、メジャーでリリースされた曲の多くはデビュー前に制作されたものです。
クリエイターとしてだけでなく、曲に合ったイメージの自分を演出するなどセルフプロデュース力の高さも持ち合わせています。
松本孝弘(B’z)
1988年に活動を始めると、「愛のままにわがままに 僕は君だけを傷つけない」「BLOWIN’」「裸足の女神」などのヒット曲を生み出し、オリコンの「平成で一番売れたアーティスト」で1位を獲得したB’z。
ギターの松本孝弘さんも大阪府出身です。
中学生の頃に両親からプレゼントされたビートルズのレコードで音楽に興味を持ち、高校生の頃にスーパーイマージュというバンドでギターを弾き始めました。
ミューズ音楽院を卒業後に所属したビーイングで、社長に紹介されたのがB’zのヴォーカル稲葉浩志さんでした。
1988年9月に、シングル「だからその手を離して」とアルバム「B’z」の同時リリースでデビューしています。
LiSAさんが歌う、2021年5月公開の映画「地獄の花園」テーマソング「Another Great Day!!」のサウンドプロデュースも担当しています。
KANA-BOON
2020年10月から休養していた、ヴォーカル・ギター谷口鮪さんの復帰が発表されたばかりのKANA-BOON。
高校の軽音楽部の4人で結成されました。
コピーバンドをしていたほどASIAN KUNG-FU GENERATIONが好きで、高校時代から曲作りや活動の参考にしていました。
2013年に上京し、9月に1stシングル「盛者必衰の理、お断り」でメジャーデビュー。
「NARUTO-ナルト- 疾風伝」の「シルエット」や「僕のヒーローアカデミア」の「スターマーカー」など、アニメのオープニングテーマを手掛けることも多いバンドです。
最後に…
大阪府出身のアーティストはいかがでしたか?
明るくて話好き、新しもの好きで、目立ちたがり屋の人が多いとも言われる大阪府民らしく、アーティストも明るくてパワフルな個性派が多いですよね。
他にも都道府県別出身アーティストをまとめた記事があるので、ぜひ読んでみてください。