2020年6月9日、“ロックの日”に音楽フェスティバル「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2020」(通称:ロッキン)に出演予定だったアーティストが発表されました。
「だった」と過去形で表現したのは、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2020」は今年度の開催中止を発表しているからです。
開催中止は本当に残念ですが、新型コロナウイルスという未知の脅威が拡大する中、ギリギリまで開催の可能性を模索し続けた主催者、そして出演を承諾したアーティストの双方に尊敬の念を込めて拍手を送りたいと思います。
しかし、今回発表された「幻のラインナップ」を眺めながら、「コロナウイルスの馬鹿ー!」と悔しさを新たにしたファンも多いことでしょう。
そんな音楽ファンのみなさんの無念を少しでも晴らすべく、Cal-Chaでは「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2020で聴けたはずの名曲15選」をご紹介したいと思います。
自宅で“エアー・ロッキン”を開催して盛り上がりましょう!
ちなみに6月9日は、ROCK IN JAPAN FESTIVALを企画制作している株式会社ロッキング・オン・ジャパンの代表取締役である音楽評論家・渋谷陽一氏の誕生日です。
しかも、なんと今年は69歳の誕生日ということで、まさにロック尽くしの記念日となるはずだったのですが……
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目次
ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2020で聴けたはずの名曲15選
幻に終わってしまったROCK IN JAPAN FESTIVAL 2020。
会場となる国営ひたち海浜公園で聴けたであろう名曲15選をご紹介していきましょう。
一緒に歌うもよし、踊るもよし、目を閉じて聴き入るもよし、お好きなスタイルでお楽しみください。
あいみょん / マリーゴールド
デビューから約5年で時代を代表するアーティストの座を射止めてしまったあいみょん。
今の勢いを考えれば、ヘッドライナーもしくは準ヘッドライナー級のポジションでの出演だったとしてもまったく不思議ではありません。
彼女の代表曲“マリーゴールド”がリリースされたのは、ちょうど2年前の8月のことでした。
<麦わら帽子の君が 揺れたマリーゴールドに似てる>と歌われる“マリーゴールド”ほど夏空の下で聴くのにふさわしい楽曲はなかったでしょう、
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忘れらんねえよ / この高鳴りをなんと呼ぶ
メンバーの脱退を経て、ギター&ヴォーカルの柴田隆浩のひとりバンドとして活動を続けている忘れらんねえよ。
とてつもなく歌詞がゲスな曲と信じられないほどピュアな想いを綴った楽曲を併せ持っているのが彼らの魅力のひとつでもあります。
忘れらんねえよ最高のロックアンセム“この高鳴りをなんと呼ぶ”は間違いなく後者。
空を睨みつけるようにして<神様 僕らは世界を変えんだ>と柴田が歌う時、熱いものがこみ上げてくるのは筆者だけではないはずです。
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[ALEXANDROS] / 月色ホライズン
6月20日・21日には無観客生配信ライブ「Party in ur Bedroom」の開催を控えている[ALEXANDROS]。
“ワタリドリ”という絶対的なキラーチューンを持つ彼らですが、今回は新たな名曲“月色ホライズン”を選出しました。
空に向かってどこまでも突き抜けていきそうなメロディとハイトーンが生涯忘れられない夏の光景を彩ってくれたことでしょう。
人生の光と闇をすべておおらかに受け止める覚悟を歌った歌詞も素晴らしく、今の状況を生き抜く勇気を与えてくれる1曲となっています。
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LiSA / 紅蓮華
社会現象となったテレビアニメ『鬼滅の刃』のオープニングテーマとして起用されたLiSAの“紅蓮華”は、間違いなくROCK IN JAPAN FESTIVAL 2020のハイライトのひとつとなったことでしょう。
「配信デイリーチャート38冠」という「逆によく数えましたね、それ!?」という凄まじい記録を達成した“紅蓮華”はすでにミリオンセラーを達成し、その勢いはいまだに衰えることを知りません。
今回はアーティストの一発撮りパフォーマンス映像を公開しているYouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」のバージョンをご紹介しておきます。
生々しいのに綻びが一切見えないLiSAの圧倒的な歌唱力を堪能できるバージョンとなっています。
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打首獄門同好会 / なつのうた
日本武道館公演も大成功させた大人気「生活密着型ラウドロック」打首獄門同好会からは“なつのうた”をピックアップしました。
ボサノヴァから一気にヘヴィなパートへ雪崩れ込む落差が衝撃的な“なつのうた”は、燦燦と輝く太陽の下、暑さにうだりながら聴きたい夏の名曲です。
コウペンちゃんが外の暑さにいちいち戦慄するMVの可愛さは天下一品で、コウペンちゃんのリアクション観たさに何度もリピートしてしまいます。
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マキシマム ザ ホルモン / 恋のスペルマ
広大な国営ひたち海浜公園すら超巨大ライヴハウスへ変貌させてしまうマキシマム ザ ホルモン。
フェス出演の際などはライヴの締めくくりとして演奏されることが多い“恋のスペルマ”をご紹介しましょう。
ハンドクラップも楽しい“恋のスペルマ”はバンド側によるオフィシャルの振り付けが公開されており、「Music Video 野外フェス映像ver.」と題された映像で確認することができます。
アラフォーのメンバーが死に物狂いで踊った映像に合わせて一緒に踊れば、心も身体も国営ひたち海浜公園へワープできるはずです。
サークルモッシュのタイミングまで教えてくれる動画はファンならずとも必見!
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Official髭男dism / Pretender
本来であれば4年連続のROCK IN JAPAN FESTIVAL 2020出演になるはずだったOfficial髭男dism。
昨年の大ブレイクの勢いそのままに、過去最大スケールのステージを見せてくれたであろうことを考えると余計に悔しくなってきます。
2019年5月15日のリリースから1年以上を経てもチャートの上位をキープし続けるモンスターシングル“Pretender”の始まりを告げるギターアルペジオが鳴り響いた瞬間、その盛り上がりは日本ロック史に燦然と刻まれる伝説になったことでしょう。
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BiSH / TOMORROW
“楽器を持たないパンクバンド”のキャッチフレーズで快進撃を続けるアイドルグループBiSHの最新配信シングル“TOMORROW”を選出しました。
疾走感のある勇壮なメロディが印象的なロックチューン“TOMORROW”で暴れたかった“清掃員(BiSHファンの呼称)”も多かったことでしょう。
何故かメンバーが楽器を弾いているMVも非常にかっこいい仕上がりとなっており、ザクザクと刻まれるブリッジミュートの利いたギターに合わせて頭を振りたくなってしまいます。
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キュウソネコカミ / DQNなりたい、40代で死にたい
圧倒的な盛り上げ力で会場をお祭り騒ぎにしてしまう兵庫県出身のロックバンド、キュウソネコカミ。
人生を謳歌するDQNに対する恨み節(怖いので直接は言わない)を綴った大名曲“DQNなりたい、40代で死にたい”をご紹介しましょう。
キュウソネコカミのライヴ名物となった「ヤンキーこわい」というコールレスポンスをご堪能いただきたいと思い、ライヴバージョンの映像をチョイスしてみました。
深夜のコンビニの前にたむろするヤンキーと目が合わないようにして通り過ぎた時のなんともいえない不快さをすべてこの曲にぶつけましょう。
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King Gnu / どろん
Official髭男dismと並んで2019年の音楽シーンを席巻した怪物バンドKing Gnu。
「トーキョー・ニュー・ミクスチャー・スタイルバンド」の看板通り、音楽的な引出しの多彩な洗練された都会的なサウンドは多くのファンを虜にしました。
映画『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』の主題歌にもなった“どろん”は、躍動感のあるビートと言葉を詰め込んだ攻撃的なヴォーカルが印象的なロックチューンです。
そのスリリングなサウンドにノックアウトされるファンが続出すること間違い無しでしょう。
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Novelbright / Walking with you
Novelbrightも2019年を語る上で欠かせないバンドのひとつです。
SNSを中心に評判が広がったことで彼らの知名度を押し上げた“Walking with you”は、初見のお客さんも数多く集まるフェスティバルという場で大きな武器となるでしょう。
ヴォーカルの竹中雄大のハイトーンヴォイスと疾走感あふれるバンドサウンドは会場に爽やかな風を吹かせてくれそうです。
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Creepy Nuts / よふかしのうた
イベント名に「ROCK」の4文字を掲げるROCK IN JAPAN FESTIVALですが、出演するのはロック畑のアーティストだけではありません。
ヒップホップ代表として出演するのがR-指定とDJ松永から成る2人組ユニットCreepy Nutsです。
超絶スキルを持つ彼らが繰り出すビートと言葉の連射の前にはロックファンもヒップホップファンも関係なく、ただただ踊るだけ。
フック満載の“よふかしのうた”はロックアンセムの数々と比較しても遜色のない破壊力を持ち合わせています。
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NUMBER GIRL / 透明少女
2019年に突然の再結成を発表し、ロックファンを狂喜乱舞させた伝説のバンドNUMBER GIRL。
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて開催されたZepp Tokyoでの無観客ライヴが大きな話題となったのも記憶に新しいところです。
彼らの代表曲“透明少女”はリリースから20年以上の年月を経てもいまだ色褪せることなく、珠玉のオルタナティヴ感を帯びて鳴り響く大名曲。
イントロが鳴り響いた瞬間、青春時代にタイムスリップしてしまう往年のファンも多いことでしょう。
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欅坂46 / 不協和音
アイドルのパブリックイメージから一線を画す、ある種の不穏さすら感じさせる異形のアイドルグループ欅坂46。
反抗することがロックの本質であるとするならば、彼女たちは完全にロックだと言えるでしょう。
2019年9月の東京ドーム公演でその禁が破られるまで長らくライヴ演奏を封印されてきたいわくつきの魔曲“不協和音”がROCK IN JAPAN FESTIVALで披露される予定だったかどうかはわかりませんが、ファンならずとも絶対に聴きたい1曲であることは間違いありません。
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サカナクション / 忘れられないの
常に自らのサウンドを刷新し、音楽的な新境地を求め続けるサカナクション。
数多くの音楽フェスティバルでトリを務めた経験を持つ邦ロック界の4番バッター的バンドです。
80年代ポップス的な路線を目指した“忘れられないの”は、各メンバーのスタジオミュージシャン的な演奏が秀逸で、超高性能80年代ポップスを現代に見事に現代に蘇らせた傑作に仕上がっています。
もちろん他にも聴きたい曲は山ほどありますが、この“忘れられないの”のゴージャスな響きを数万人で分かち合えたら最高に楽しかったことでしょう。
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ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2020で聴けたはずの名曲15選・まとめ
ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2020に出演するはずだったアーティストの中から15組を選び、会場で聴きたかった楽曲をご紹介しました。
そのラインナップの豪華さを見ればみるほど、開催断念が残念に思えて仕方ありません。
しかし、安全な未来を確保するための苦渋の決断ですので、それを十分に尊重し、来年の開催を心待ちにすることにしましょう。
今はこの記事を参考に安心安全な自宅で“エアー・ロッキン”を楽しんでいただければと思います。