目次
『CITY』各形態限定収録楽曲
Papercut
初回盤A限定楽曲として収録された『Papercut』は、SixTONESらしいワイルドなダンスチューンです。
危険な恋の駆け引きのすえ、何とかして彼女を手に入れたい主人公。しかし、彼女が嘘をついていると知りながら見事に翻弄されてしまいます。
作詞したKomei Kobayashiは、SixTONESの『Jungle』『Hysteria』『Dance All Night』『Lifetime』等を手掛けてきた作詞家です。
本作では、「君は僕の Baddest chick(最悪な女)」などダイレクトな表現を用いて強いインパクトを残しています。
作曲したのはAlexander Karlsson・Alexej Viktorovitch・Andrew Choi・DEEZです。
Alexander KarlssonとAlexej Viktorovitchは、ストックホルムを拠点に活動するデュオJeLとしても有名です。アーティストとして活動するほか、世界中で楽曲提供も盛んに展開しており、BTSの最新アルバム『MAP OF THE SOUL: 7』では『We are Bulletproof: the Eternal』をメンバーと共に共作しています。
Andrew Choiは、TWICEの『Wonderful Day』やTHE RAMPAGE from EXILE TRIBE『No Limit』を作曲。DEEZは、TWICE『Good at Love』や薮宏太(Hey!Say!JUMP)の『流星の詩』などを作曲しています。
『Papercut』では、切れ味抜群なサウンドで恋におぼれる男性心理を表現しました。ラストには願い叶わず失恋してしまったほろ苦さも演出しています。
Takes Two
初回盤A限定で収録されている『Takes Two』には、日常の何てことのない瞬間を好きな人と2人で分け合える幸せが描れています。
作詞したのは、ロックバンドFIVE NEW OLDのボーカル・ギターHiroshi Nakahara。そして作曲をFIVE NEW OLDが手掛けています。
Nakaharaは自身のインスタグラムにて ”「大切な人と過ごす日常は何気ない瞬間こそ人生のハイライト」をテーマに書きました。” と綴っています。
柔らかいキーボードの音色に、SixTONESの飾らない歌声が乗った『Takes Two』。大好きな人と寄り添う時のように、思い切りリラックスできるチル系バラードに仕上がっています。
LOUDER(ジェシー&森本慎太郎)
ここからは、初回盤Bに収録されたユニット曲をご紹介していきます。
最初にとりあげるのは、ジェシー×森本慎太郎の末っ子コンビによる『LOUDER』です。
グループきってのムードメーカーの2人ですが、本作ではセクシーかつダイナミックなパフォーマンスを楽しむことが出来ます。
『8am』を作詞したJamil Kasmiと、前作のアルバムで『EXTRA VIP』を作詞した岡嶋かな多がタッグを組みました。
そして、作曲を担当したのはJoe Ogawa・Mayu Wakisaka・Tim Schouです。Joe Ogawaは『S.I.X』も手掛けており、クセになるダンスミュージックの作曲を得意としています。
『LOUDER』は「もっと大きな声で」という意味。周りの目を気にせず、自分をとことん解放しようと「君」を誘う様が印象的です。ただ甘く誘うのではなく、少し挑発的に煽る態度が、さらに君の心を焚きつけるのでしょう。
また、全てを言葉にしすぎないことで一種のミステリアスさが生まれ、余計に惹かれてしまうという余白の部分もしっかり残しています。
この楽曲は、ジェシーと森本の透き通った歌声が楽しめるだけでなく、豪快なラップやダンスも見どころです。ダンスに定評のあるジェシーと森本が、これからどんなパフォーマンスを見せてくれるのか、そしてどんな風に観客を煽ってくれるのか非常に楽しみです。
真っ赤な嘘(松村北斗&髙地優吾)
『真っ赤な嘘』は、好きな人のために自分を演出しようとしてしまう女性のやるせなさを歌った楽曲です。
松村北斗と髙地優吾のユニット曲ということで、意外な組み合わせに思われるかもしれません。しかし、2人の繊細な歌声が「屈折した恋」に悩む女性視点を見事に表現しているのです。
何より、まるで1人で歌っているかと錯覚させるほど松村と髙地の声の相性が良いことに驚かされます。そのため、ユニゾン部分では”本当の私”と彼の前での”偽りの私”の感情がシンクロするように感じられます。
作詞したのは、現役大学生のシンガーソングライター和ぬかです。本作では筆舌しがたい心の機微を、誰もが共感できるような素朴な言葉で丁寧に描き出しました。
作曲したのは、ボカロPの100回嘔吐です。2012年からニコニコ動画で活動を始め、現在ではずっと真夜中でいいのに。や和ぬかの楽曲の編曲を多数手がけています。
『真っ赤な嘘』は、民族音楽のようなエキゾチックさと現代音楽が融合し、非常に独特な世界観を展開しています。
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With The Flow(京本大我&田中樹)
『With The Flow』は、京本大我と田中樹によるユニット曲。歌唱に加えて田中はラップ詞を、そして京本はギター演奏というそれぞれの形で楽曲に参加しました。
歌詞の中にも登場する「go with the flow」とは「流れに身を任せる」という意味です。作中では、時には全てを忘れて流れに身を委ねることの大切さが歌われています。
作詞・作曲・編曲を手掛けたのは佐伯youthKです。彼は『CITY』に挿入されているInterlude(間奏曲)のプログラミングも担当しました。
サビでは「Don’t be hesitant, what do you want?(遠慮しないで、君は何が欲しいの?)」というフレーズが優しく繰り返されます。
何か行動を起こす時、リスクや周りの目が気になるのは当然のこと。しかし、この楽曲を聴いていると、いつの間にか頭の中のネガティブなイメージが消えていきます。
前向きな気持ちだけを持ってやりたいことをやれば、きっといつの間にか良い流れに乗れるはず。そんなポジティブな想いが投影された楽曲です。
Cassette Tape
『Cassette Tape』は、通常盤限定で収録された楽曲です。
2ndアルバム『CITY』の中で『Odds』『Fast Lane』『LOUDER』に携わったMayu Wakisaka が作詞を担当しました。
一緒に住んでいた部屋から出て行ってしまった彼女を思い出しながら、あの日まで時間を巻き戻せたらと「Cassette Tape」に想いを重ねます。
作曲は、J-POPやK-POPを中心に幅広く楽曲を制作しているCasper Redson・Peo Dahl・Hanif Hitmaic Sabzevariが手掛けました。
ギターを主体とした温かみのあるサウンドが魅力の『Cassette Tape』。楽曲全体にアナログの雰囲気が漂い、失恋した切ない心情を美しく演出しています。
また、この楽曲ではメンバー1人ひとりが、より繊細で緻密な表現を追求していることが分かります。SixTONESが『Cassette Tape』にどんな想いを託して歌ったのか、ぜひすみずみまで注目してお聞きください。
Dawn
『Dawn』も、通常盤に収録された全編英語詞の楽曲です。
作詞したのは、WHITE JAMのONIGASHIMAです。彼はこれまで『RAM-PAM-PAM』『Telephone』『You & I』『Mad Love』等、SixTONESが独自の音楽を確立するための礎となった楽曲を数多く手掛けてきました。
『Dawn』は、頂点をつかみ取るためならば、どんな過酷な道も突き進もうとする不屈の闘志を描いた作品。
作曲したAndreas Ohrn・Peter Bostrom・Didrik Thottはそれぞれジャニーズグループへの楽曲経験がある作家です。
Andreas OhrnはSixTONESの『Amazing!!!!!!』、Peter BostromはHey!Say!JUMPの『MANTRA』、Didrik ThottはV6の『Super Powers』やTravis Japanの『Happy Groovy』を手掛けてきました。
『Dawn』の大きな特徴は、ワイルドなロックサウンドと厚みのある低音ボイスでしょう。ダイナミックな歌声からは、どんな状況下でも決して諦めない強い意志が感じられます。
本作に刻まれているのは、まさにSixTONESのこれからに向けた意思表示ではないでしょうか。
発表直後に大反響を博した『Strawberry breakfast』をアルバムバージョンに再アレンジした『Strawberry breakfast -CITY ver.-』を収録。SixTONESの作品でも作曲・編曲に携わってきたNaoki Itaiがバンドアレンジを手掛けました。
また、通常盤初回仕様には20Pに渡るフォトブックが付属されています。