目次
3rdアルバム『声』(発売:2023年1月4日)
2023年1月4日、SixTONESの3rdアルバム『声』がリリースされました。
このアルバムには『共鳴』『わたし』『Good Luck! / ふたり』といった2022年に発表された表題曲を全て収録。
また、昨夏にYouTubeで公開された話題曲『PARTY PEOPLE』や、音源化が期待されていたCMソング『Boom-Pow-Wow!』『Always』も収録されています。
ここからは、本アルバムで初めて音源化されたオリジナル楽曲及び、各形態毎に特典として収録された楽曲を順次ご紹介していきます。
Overture -VOICE-
作詞・作曲・編曲:Hiroki Muto
3rdアルバム『声』の1曲目を飾るのは『Overture -VOICE-』です。
作詞・作曲・編曲を手掛けたのは、元FEEDWITのメンバーとしても活躍したHiroki Mutoです。
2021年には川端克紀と新ユニットWATER KINを結成し、2023年1月25日には5thシングル『感情なんか独学』をデジタルリリースしました。
お知らせ
本日1/4発売の
SixTONESのニューアルバム
「声」
の一曲目である
「Overture -VOICE-」
という楽曲を提供いたしました
作詞、作曲、編曲していますアルバムの色を象徴するような役を任せていただき、大変光栄です
6人の声で作り上げていく、その原始のようなイメージの曲ですよろしく🙌 https://t.co/C6uasUAFyh
— 武藤弘樹 (@mucchahiroki) January 3, 2023
『Overture -VOICE-』の大きな特徴は、迫力満点のアカペラです。
オクターブユニゾンに始まり、徐々にハーモニーが広がっていく様は、まさに『声』の世界観を象徴しています。
また、Overtureをあえて挿入したことで、作品全体への期待値をより高める効果をもたらしました。
〈英語詞〉
I can be myself
There’s no need to face unknown voices
I’ll find you and prick up my ears
〈和訳〉
僕は自分自身でいられる
知らない声と向き合う必要はないんだ
君を見つけて耳を澄ますよ
冒頭の英語詞からは、SixTONESのオリジナリティに対する自信がうかがえます。
続く日本語詞でも同調主義にのまれず、”自分の声”を発信していこうというメッセージを力強く歌い上げました。
楽曲を支配する低音ビートと髙地のボイスパーカッションの相性も良く、ミステリアスな雰囲気の中に凛とした気高さも感じさせます。
格好いいだけでなく、その中に混じる一種のエグみがSixTONESらしさを増幅し、あっという間に聴き手を『声』の世界へと引きずり込んでいくのです。
Boom-Pow-Wow!
作詞:Mayu Wakisaka
作曲:Andreas Ohrn / Atsushi Shimada
編曲:Atsushi Shimada
『Boom-Pow-Wow!』は、ハードかつワイルドな個性が光るアッパーチューン。
圧倒的なカリスマ性でフロアを盛り上げていく様が描写されており、SixTONESのライブパフォーマンスを落とし込んだような楽曲です。
また『Boom-Pow-Wow!』は、ソニーから発売されたワイヤレスイヤホン「LinkBuds S」の新CMソングに起用されたことでも注目を集めました。
SixTONESも出演しているこのCMでは「もうハズさない。」をテーマに、イヤホンにまつわる日常のあるあるシーンを再現しました。メンバーの素に近い表情が垣間見られる演出は必見です。
『Boom-Pow-Wow!』を作詞したのは、『Cassette Tape』や『Odds』等を提供してきたMayu Wakisaka。
さらにJr.時代の代表曲『Amazing!!!!!!』を手掛けたAndreas Ohrnと天才凡人のAtsushi Shimadaが共作曲を務めました。
本作でキーワードに用いられているのが「アンセム(anthem)」。
この言葉は「賛歌、応援歌」という意味でよく使われますが、他にも「グループを代表する定番曲」といった意味を持っています。
つまり『Boom-Pow-Wow!』は、”SixTONESの定番曲”としてファンと共有するために制作されたのです。
それを裏付けているのが、全体を通して散りばめられた印象的な合いの手。この楽曲は、ファンの声援が入って初めて完成する楽曲構成となっているのです。
感染対策の徹底によって声を出せない状況が続いています。
そんな中、彼らはあえて「声を上げていこう」というメッセージを盛り込みました。
時代にのまれることなくSixTONESらしさを打ち出した『Boom-Pow-Wow!』は、彼らの代表曲として永く愛され続けるでしょう。
Outrageous
作詞:HIROMI
作曲:Baby Scent / MoonChild / 27
編曲:Baby Scent
つづいてご紹介する『Outrageous』は、危険な香りが漂うエレクトロ・チューン。
「とんでもない、常軌を逸した」という意味のタイトル通り、ワイルドで型破りな楽曲に仕上がりました。
本作の注目ポイントはSixTONESの声の厚みを活かした効果的なエフェクトです。
結果的に、無機質さの中に激しい衝動が垣間見える斬新な作品が完成しました。
大部分が英語詞から成る『Outrageous』では、自身を鼓舞しながら限界に挑戦し続ける姿が描かれています。
作詞したのは、シンガーソングライターのHIROMI。ジャニーズ関連ではSnow Man『ADDICTED TO LOVE』の作詞・作曲やV6『All For You』の作詞を手掛けました。
また、Baby Scent、MoonChild、27の3名が共作曲しました。
なかでもBaby ScentはV6『君が思い出す僕は 君を愛しているだろうか』で作曲に携わったコンポーザー。上質なバラードからワイルドなダンスチューンまで幅広い音楽ジャンルを自由自在にコントロールしています。
人人人
作詞・作曲・編曲:SAEKI youthK
『人人人』は、エイブルの新CMでタイアップソングに起用されました。
SixTONESはイメージキャラクターとして同CMに出演し、カードゲームに興じながら部屋探しを楽しむ姿を披露しています。
作詞・作曲・編曲を務めたのは佐伯youthK。SixTONESの代表作を多数手掛けてきた名プロデューサーです。
この楽曲を一言で表すと”メロウなジャズ・ファンク”。全体を通して醸し出されるアンニュイな雰囲気が印象的な作品です。
タイトルの『人人人』とは、本番前に気分を落ち着かせる為のおまじないに由来しているのでしょう。
本作では、パフォーマーが舞台裏で抱える様々な想いを「Show must go on」の精神と共に色鮮やかに描き出しました。
メンバーの松村北斗は本作について「聴き終わったあとに何故か肩の力が抜けて楽になる、おまじないのような歌」と評しています。
この楽曲だけに限りませんが、SixTONESにとって”新しい音楽”への挑戦が彼らの隠された魅力を引き出し続けていることが分かるでしょう。
\SixTONES「声」🎤/
ニューアルバム「声」特設サイトで公開中の
セルフライナーノーツをご紹介✏️
▶️ https://t.co/PS0PZMjou9🎵 人人人
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— SixTONES / ソニーミュージック (@SixTONES_SME) January 2, 2023
YouTubeのエイブル公式チャンネルでは「いいお部屋、揃いすぎ『俺的最強』」篇、「いいお部屋、揃いすぎ『君に決めた』」篇に加え、撮影裏をとらえたメイキング映像も公開されています。ぜひ、あわせてご覧ください。
Risky
作詞:MiNE / Atsushi Shimada
作曲・編曲:Josef Melin
続いてご紹介する『Risky』は、妖艶な魅力で聴き手を魅了する1曲です。
作詞した天才凡人のMiNEとAtsushi Shimada、そして作曲したJosef Melinは、かつてSixTONESの『Strawberry Breakfast』を共作したチーム。
3rdアルバムで名タッグが再集結し、SixTONESのアダルトかつリスキーな一面を描き出しました。
また、Josef Melinは”君彼3部作”としても有名なSnow Manの『君の彼氏になりたい。』『僕の彼女になってよ。』の作曲も手掛けた人物。
彼が得意とするミステリアスなメロディーやエレクトロな合いの手は、『Risky』でも高い中毒性を生み出しました。
本作の秀逸な点は、各パートで全く異なる雰囲気を楽しめることです。
Aメロでは歌の裏でクセになるメロディーが繰り返され、「君」に翻弄される様が描かれています。
そしてBメロでは一転し、清涼感溢れるハーモニーで「君」への陶酔を表現。
シンプルな楽器編成にのせてループするサビは、「君」への心酔によって何も考えられない不安定な精神状態をイメージさせます。
さらにCメロでは、京本とジェシーの溶けるような甘い歌声に惹きつけられます。その歌声が感じさせるのは「好意」のような生ぬるい物ではなく、”依存”や”狂愛”といった域にまで達しています。
そもそもSixTONESは楽曲の登場人物に対する共感能力が非常に高く、なおかつ享受した感覚をダイナミックに表現する技術を兼ね備えています。
彼らの表現は、時に曲中の人物が憑依したのではないかと聴き手に思わせるほど、鬼気迫るものがあるのです。
『Risky』は、多彩な楽曲を通して磨き上げてきたSixTONESの歌唱力が存分に活かされた作品となりました。
Chillin’ with you
作詞:TSUGUMI / Marcello Jonno
作曲:Taro Takaki / Christofer Erixon / Ricardo Burgrust
編曲:Taro Takaki / Marchin / Kohei Kiriake
ワイルドなイメージが強いSixTONESですが、実はデビュー当時からチル系の楽曲が充実したグループでもあります。
『Chillin’ with you』は、リラックス効果抜群の抜け感とメロディアスなフレーズが共存し、満足度の高い作品に仕上がりました。
作詞したのは、SixTONESの『Good Times』を共作したTSUGUMIとMarcello Jonno。
特に『Bella』『Coffee & Cream』『FASHION』等を提供してきたTSUGUMIは、幅広い音楽ジャンルを通してSixTONESの魅力を多角的に切り出してきました。
作曲に携わったのは、Taro TakakiとChristofer Erixon、そしてSixTONESに『Odds』を提供したRicardo Burgrustです。
ErixonとBurgrustは、King & Princeの『RING DING DONG』や『BUBBLES & TROUBLES』を共作した他、個々でもジャニーズグループに多数楽曲提供をしています。
3rdアルバム『声』の中で異彩を放つ『Chillin’ with you』。心地よいテンポで紡ぐ極上のリラックスソングを堪能してみてください。
SUBWAY DREAMS
作詞:MiNE / Atsushi Shimada
作曲:Phil Schwan / AVENUE 52 / SQVARE
編曲:ALYSA / Phil Schwan
『SUBWAY DREAMS』は、ECCジュニア「変身するレッスン」篇のCMソング。
同CMにはジェシーと松村北斗も出演しており、英語の習得に挑戦する子供達を応援してます。
作詞したのは天才凡人のMiNEとAtsushi Shimada。本アルバムでは『Risky』に引き続き、2曲目の提供となります。
作曲を担当したのはPhil Schwan、AVENUE 52、SQVARE。
Phil Schwanは、LE SSERAFIM『Choices』やTHE BOYZ『Stupid Sorry』等、K-POP第4世代の人気グループに楽曲提供している音楽プロデューサーです。
SQVAREはKing & Prince『Life goes on』やKis-My-Ft2『Big Wave』等、ジャニーズグループのタイアップソングを手掛けてきました。
3人で共作した他の作品には、ボーカルユニットOWVの『Alright』が挙げられます。
『SUBWAY DREAMS』は、「地下鉄」と「人生」を重ね合わせたポップソング。
歌詞には「各駅停車でもいい」や「遅延もしちゃうけど」等、テーマとなる「地下鉄」にちなんだフレーズが並びます。
冒頭から惹きつけられるのは、切れ味抜群のギターカッティング。小気味良いテンポ感は、聴き手をすぐに楽曲に惹き込みます。
パート毎に少しずつ変化していく楽曲テイストは、まるで味変しているかのような楽しさがあります。
前を向きたい時、心を軽くしてくれること間違いなしの応援ソングです。
Always
作詞:坂詰美紗子 / 51Black Rat
作曲:坂詰美紗子 / Ryo Mizutani / 51Black Rat
編曲:高慶“CO-K”卓史 / Ryo Mizutani
『Always』は、出光興産の新CM「Coloring」篇・「多彩色の世界」篇に起用されたタイアップソングです。
『Lifetime』『Everlasting』に引き続き、SixTONESが出光興産のCMソングを担当するのは今回で3度目となりました。雄大なバラードで彩られた『Always』は、身近に潜む幸せにフォーカスしたあたたかい楽曲となっています。
作詞・作曲の両方に携わったのは、シンガーソングライターの坂詰美紗子と近年ジャニーズグループへの楽曲提供が増えている51Black Ratです。
Snow Manの8thシングル『W』では、再び彼らがタッグを組んで共作詞・共作曲を務めました。
また、作曲に携わったRyo MizutaniはKAT-TUNの最新曲『窓を開けて』で作詞・作曲・編曲を担当しています。
『Always』の歌詞は、”最高の人生”に対する問いから始まります。
漠然とした問いに対する答えは見つからないまま、いくつもの出会いを繰り返して少しずつ大人になっていく主人公。
ふと気が付けば、いつしかその手には大切な人の手が握られていました。
心から大事に思える人と歩む何気ない日常こそ、彼が追い求めていた”最高の人生”の答えなのかもしれません。
楽曲に合った声色の柔らかさ、そして伸びやかなファルセットにも注目しながら聴いてみてください。