【全曲レビュー】SixTONES(ストーンズ)- 歴代シングル曲の順番やカップリング曲、アルバム曲、ユニット曲を完全網羅!

【全曲レビュー】SixTONES(ストーンズ)- 歴代シングル曲の順番やカップリング曲、アルバム曲、ユニット曲を完全網羅!

目次

3rdシングル『NEW ERA』(発売:2020年11月11日)

NEW ERA

SixTONESのさらなる挑戦が浮き彫りになったのが『NEW ERA』です。「新時代」という意味のこのタイトルは、常に道を切り開き続けるSixTONESにピッタリです。1度聞けばヘビーローテーション間違いなしの中毒性を持った楽曲です。

この楽曲は、読売テレビ・日本テレビ系で放送された「半妖の夜叉姫」のオープニングテーマに起用されました。このアニメは2000年から放送された大人気アニメ「犬夜叉」の子供世代の物語。作中で現代と戦国時代を行き来する主人公たちになぞらえ、『NEW ERA』では音楽を通して時代を超越するような構成になっています。冒頭の和楽器に始まり、印象的なスキャットに導かれた先には王道のロックチューンが待ち構えています。

声の重ね方も今までに無いほど複雑に構成されています。サビでは主旋律に対し、上ハモ下ハモで挟みこむ重厚さ。そして、1番2番で同じフレーズでもハモリ方を変えているので、楽曲を通して聴いた時に全てが新鮮に感じられます

この楽曲で特筆すべきは、松村の歌声です。彼は、今までグループのために温めてきたボーカル力をこの楽曲でいかんなく発揮しています。低音の安定したハモリに加え、その音域の広さを活かしてリードボーカルでも楽曲を盛り上げています。また、京本と松村の声の相性の良さという点でも、それが今後の楽曲にどう生きてくるのか期待させてくれます。全てを圧倒する壮大なスケールからは、本気で新時代を築こうとするSixTONESの気概がうかがえます。

Life in color

爽やかで可愛いSixTONESが凝縮された『Life in color』。大切な人と過ごす時間が、普段見落としがちな”小さな幸せ”に気づかせてくれるという内容です。

作曲を担当したのは、スウェーデン出身のマルチクリエイターChris Meyerです。Kinki Kidsや嵐、SHINee、少女時代など、国を越えて多くのアイドルやアーティストのために楽曲提供をしています。自身も歌手として活動しているせいか、彼の音楽はボーカルラインや歌詞へのリスペクトが強いように感じられます。

特に『Life in color』では出来るだけ無駄な音を省くことで、素朴で温かみのある日常感を演出しています。冒頭は好きな人への胸の高鳴りが可愛らしく歌われ、続く「Cloudy,Rainy days」に入ると、天気のどんより感や物憂げな心境が和音の中にも表現されています。1人だったらついてないなあと感じてしまう日でも、君と一緒なら最高の1日になる、そんな愛おしさが込められた楽曲です。

SixTONESの楽曲全てに言えることですが、髙地と森本の癖のない歌声は普遍的なフレーズに説得力を持たせることが出来ます。決して押しつけがましくなく、隣に寄り添ってくれるような温かさを感じられるのです。そして田中は、楽曲に合わせて絶妙に声のニュアンスを変える職人っぷりを見せます。ジェシーは、その陽だまりのような歌声で歌詞を優しく包み込みます。楽曲に対して、毎回最大限のアプローチを見せてくれるSixTONES。大切な人と過ごす時間を通して、変化する主人公の心境を繊細に描いていました。

So Addicted

So Addicted』は『NEW ERA』の期間限定盤に収録されているカップリング曲です。「Addicted(夢中になっている、首ったけの)」といったタイトル通り、この楽曲では好きな相手に溺れている男性心理を描き出しています。アイドルが歌っているとは思えないほど、男性の情欲的な面をリアルに映し出したこの楽曲。艶っぽい面を切り出しても、下品になりすぎないのがSixTONESの良さです。女性から見て惹かれる男性像を創り出せているのは、TOMOKO IDAとTSUGUMIによる共作ならではでしょう。

そして最大の注目ポイントは、田中が作詞を担当したラップパートです。2021年4月24日に放送された「SixTONESのオールナイトニッポンサタデースペシャル」では、この制作過程について本人が詳しく語りました。歌唱パートが全編英語詞だったことから、ラップパートも英語で制作することを決めた田中は、寝ずにリリックを書き下ろします。また、リアルさを追求するため、自分の中で架空の女性を作ってイマジネーションを広げました。前作のカップリング曲『love u…』の続きだと思って歌詞を書いたということで、楽曲の内容を深く掘り下げて制作に挑んだことが分かります。『So Addicted』の「Saying I “love u…” is never enough」という箇所には、田中のこだわりぬいたセンスが光っています。

Lemonade

この楽曲は男女の恋の駆け引きを、酸味と甘みが効いた『Lemonade』になぞらえた楽曲です。余裕があるように見せながら、どうしても手に入れたい相手を前に高揚感を抑えきれません。「Thirsty, so thirsty(喉が渇いた)」という歌詞が、主人公の渇望をハッキリと描いています。

この楽曲も『Life in color』を手掛けたChris Meyerが作曲しました。彼らしいトロピカルなサウンドは残しつつ、注目させたいポイントにエッジを効かせることで、楽曲全体の雰囲気が一気に大人向けに引き上げられています。聴いた後に残る後味の爽やかさは、まさに『Lemonade』そのものです。

『NEW ERA』


2020年11月11日に発売された3rdシングル。前作の『NAVIGATION』に続き、表題曲の『NEW ERA』がアニメタイアップに起用されました。カップリングでは性格の異なる楽曲を取り揃え、素朴で爽やかな楽曲から大人の色気溢れる楽曲まで幅広く楽しめます。また、英語詞に力を入れた楽曲が目立ち、SixTONESが本格的に世界進出を目指していることがうかがえるシングルです。

 

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