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6thシングル『共鳴』(発売:2022年3月2日)
共鳴
2022年もSixTONESの勢いはとどまることを知りません。1月に2ndアルバムをリリースしたばかりの彼らが、2022年3月2日に6枚目となるシングル『共鳴』をリリースしました。
表題曲の『共鳴』は、2021年10月から2022年3月まで読売テレビ・日本テレビ系で放送されていたTVアニメ「半妖の夜叉姫 弐の章」第2クールのオープニングテーマです。
SixTONESがこのアニメの主題歌を務めるのは、壱の章の第1クールオープニングテーマ『NEW ERA』以来2度目となります。
冒頭からオシャレ全開なコードに惹きつけられること間違いなしのこの楽曲。ロック・ジャズ・HIPHOPを融合したエモーショナルな作品に仕上がっています。
作詞・作曲・編曲を手掛けたのは、SAEKI youthK。彼は『僕が僕じゃないみたいだ』や『NEW WORLD』、ユニット曲の『ってあなた』や『With The Flow』等、SixTONESの代表作を数多く手掛けてきた音楽プロデューサーです。
2ndアルバム『CITY』で時間の流れを象徴する「interlude」もSAEKI youthKが制作しています。
まさに、SixTONESがイメージした世界観を具現化してきた人物なのです。
また『NEW ERA』を手掛けたNaoki Itaiが『共鳴』の編曲に携わっています。
SixTONES公式チャンネルでは、YouTube限定で『共鳴』の「PLAYLIST -SixTONES YouTube Limited Performance」が公開されています。
こちらは、ソニーに新しく開設されたバーチャルプロダクションスタジオで撮影されたオリジナルパフォーマンスです。
最新映像技術とSixTONESのライブパフォーマンスを詰め込んだ贅沢な映像となっています。制作裏が楽しめるメイキングも公開されているので、ぜひ併せてお楽しみください。
Waves Crash
つづいて初回盤Aに収録されているカップリング曲『Waves Crash』をご紹介します。
本作を作詞したのは、SixTONESではお馴染みの作詞家ONIGASHIMAです。
『Waves Crash』をはじめ、彼が手掛けてきた『Telephone』『Dawn』『You & I』『Mad Love』といった作品は、楽曲それぞれに全く異なる性格を持っています。
しかし、どの楽曲でも共通して表出しているのは”SixTONESらしさ”。したがって、ONIGASHIMAが手掛けた楽曲は、結果的にファンからも愛される作品が多いのです。
作曲したのは、Scott Russell Stoddartと Mark Angelico Thomsonです。
彼らは共作でジャニーズに何度か楽曲提供しており、堂本光一(KinKi Kids)の『I Want Your Love』や千賀健永(Kis-My-Ft2)の『Fragrance』などソロ曲を書き下ろしています。
ビートが利いたダイナミックなEDMにのせて繰り返されるのは、SixTONESならではの煽り文句。押し寄せては弾ける波のようにワイルドで刺激的なフレーズを観客に投げかけます。
歌詞は、どこを切り取っても「今この瞬間・この空間を楽しもう」とする心意気が感じられる内容となっています。
FASHION
『FASHION』は、初回盤Bと通常盤に収録されているカップリング曲。聴けば思わず心が踊ってしまう爽やかなポップソングとなっています。
MVでは、パステルグリーンの背景が特徴的な部屋で、SixTONES が思い思いに衣装を着こなしながら「ファッション」を楽しむ様子が描かれています。
作詞を担当したのは『Bella』『So Addicted』『Coffee & Cream』等を手掛けてきたTSUGUMIです。
情熱的に恋愛を楽しむ内容からチル系まで幅広く手掛けてきたTSUGUMI。
そんな彼女が本作に込めたのが「ファッション」とは自分の気持ちを高められる最高の方法だということです。
好きな服装に身を包めば世界はいつもより輝いて見え、おのずと自分の人生を堂々と歩みたくなるのではないでしょうか。
そんなポジティブな歌詞に寄り添うようにSebastian ThottとDidrik Thottが作曲しました。日本でも有名な彼らの代表作として、JASRACの外国作品賞を受賞したEXILEの『Rising Sun』が挙げられます。
近年、ジャニーズグループに魅力的な楽曲を多数書き下ろしてきた彼ら。2人で共作した作品には、Snow Manの『Sugar』やKAT-TUNの『FIRE and ICE』等があります。
『FASHION』では清涼感のある王道のサウンドにプラスして遊び心や個性も存分に盛り込まれています。
Gum Tape
6thシングル『共鳴』のラストソングとしてご紹介するのは、通常盤に収録されている『Gum Tape』です。
作詞・作曲・編曲を手掛けたのはuno blaqlo。彼はこれまで、GENERATIONS from EXILE TRIBE『何もかもがせつない』、吉本坂46 『不能ではいられない』。また、アニメ「アイカツフレンズ!」のED『Believe it』や挿入歌の『アイデンティティ』など、ジャンルの垣根を越えて多種多様なアーティストに楽曲提供してきました。
作詞に携わった51Black Ratは、Snow Manの『REFRESH』『EVOLUTION』『TIKI TIKI』、そしてなにわ男子の『What a funky time!!』等を手掛けています。
そんな彼らが書き下ろした『Gum Tape』の注目ポイントは、ずばり歌詞です。描写が非常に丁寧で、歌詞に込められた情景が目の前に広がるような臨場感があります。
この楽曲は、ある1組のカップルが同棲をしようと不動産屋で部屋を探す場面から始まります。2人は、これからの新生活に期待を寄せながら、引っ越し作業を進めていきます。
面倒な荷ほどきも、2人一緒なら幸せな時間でしかありません。このように、前半部分は恋人同士の甘い思い出が鮮やかに描かれています。
しかし、少しずつ雲行きが怪しくなっていきます。ある晩の喧嘩をきっかけにお互いの価値観が少しずつズレ始めてしまう2人。
本音でぶつかり合うことが愛情だと感じていた主人公に対し、彼女は徐々に疲れてしまっていたのかもしれません。主人公からすれば、あんなに大好きだった彼女が今では何を考えているのか分からず、全く知らない人のように見えてしまいます。
場面は変わり、主人公は独り「Gum Tape」を手に彼女の荷物をまとめています。彼は、段ボールひとつひとつに封をしながら、同時に彼女への恋心とも決別しようとするのでした。
主にギター1本で奏でられるシンプルなアレンジも『Gum Tape』の切なさをさらに引き立てています。
2022年3月2日に発売されたSixTONESの6thシングル。表題曲の『共鳴』が、アニメ「半妖の夜叉姫 第弐章」の主題歌に起用されました。前回の『NEW ERA』同様、時代を超えて行き来する本編ストーリーに寄り添うように、ジャズをベースにロックとHIPHOPが融合されたクロスオーバー作品となっています。多彩なカップリングに加え、通常盤には、TOMOKO IDAが編曲を手掛けた『マスカラ -Emotional Afrobeats Remix-』も収録。オリジナルと違った魅力が楽しめます。