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slow…
作詞:佐伯youthK
作曲:Simon Janlov, Ludwig Lindell
編曲:Ludwig Lindell
続いてご紹介するのは『slow…』です。
本作のMVでは、これまでのSnow Manの爽やかな印象とは一線を画した妖艶な魅力を楽しめるでしょう。
作詞を務めたのは佐伯youthK。近年、SixTONESの楽曲を数多く手掛けており、代表作には『こっから』や『人人人』等があります。
そして作曲を担ったのは、共にスウェーデン出身の音楽プロデューサーであるSimon Janlovと Ludwig Lindellです。
Simon Janlovの作品は爽やかな曲調が持ち味。ジャニーズグループへの楽曲提供も多く、代表曲にはSixTONESの『8am』『セピア』、Kis-My-Ft2の『CHUDOKU』『Sailing』、嵐の『Daylight』『Doors ~勇気の軌跡~』『Song for you』等があります。
一方のLudwig Lindellは、ITZYの『ICY』やNCT DREAMの『Pretzel (♡) 』等、K-POPアーティストの楽曲を中心に手掛けています。
『slow…』では理想と現実の自分に対するギャップや、それによる戸惑いが描かれました。
果たして「自分は何者なのか」。その答えを探し求めるべく、主人公は自身でも知り得なかったほど深いところまで沈んでいくのでした。
主人公は徐々に明らかになってくるアイデンティティと、守るべきプライドの存在に気づき始めます。
自分自身と向き合い、問い続けることで自分の核となる物が初めて見えてくるのかもしれません。
全体を通して繰り返されるテーマは、まるで終わることのない問いかけを表しているかのようです。
歌詞と音楽が呼応することでミステリアスな雰囲気が生まれ、さらに楽曲に躍動感を与えました。
ダンスに注目すると、滑らかで繊細な動きとダイナミックな振り付けのギャップに驚かされます。
ゆっくりとした時間の揺らめきは、時に儚く、時に雄大なものを想像させます。
『slow…』というタイトルが何を表しているのか、ぜひ考察してみてください。
Julietta
作詞:HIKARI
作曲:HIKARI, 7th Avenue, Joe Lawrence,
編曲:7th Avenue, Joe Lawrence
『Julietta』は、ラウールと渡辺翔太が出演したモスバーガーのCM「おいしさ規格外」篇のタイアップソングです。
この楽曲は、シェイクスピアの有名な戯曲「ロミオとジュリエット」をモデルに書き下ろされました。
タイトルの「Julietta」とはイタリア語圏の女性の名前で、同戯曲のヒロインであるジュリエットを示唆しています。
また、歌詞に登場する「Prima donna」とは、オペラの主役を演じる女性歌手を指すイタリア語。気分屋でプライドの高い女性の事を指して使うこともあります。
つまり本作は、高嶺の花のような美しいヒロインに恋してしまった ”男性の心境” を綴っているのです。
作詞・共作曲に携わったHIKARIは、これまでSnow Manのデビュー曲『D.D.』をはじめ『Be Proud!』や『Stories』等を提供してきました。
共作・編曲をした7th AvenueはKAT-TUNの『CRYSTAL MOMENT』や、嵐の『Find The Answer』を手掛けた音楽プロデューサー。透明感のある美しい音楽作りが特徴的なクリエイターです。
同じく共作・編曲を担当したJoe Lawrenceはイギリス出身のソングライター。これまでにKis-My-Ft2の『Letting Go』やNissyの『LOVE GUN』等を制作しました。
彼の作品は洗練されている上に個性の強い作品が多いため、音楽的なふり幅が広くとても多彩な印象を受けます。
そんな実力派の制作陣が集結して生まれた『Julietta』は、爽やかさの中に甘酸っぱさやほろ苦さも感じさせる楽曲です。
「水面が乱反射して」という歌詞から、登場人物たちは海辺にいるのでしょう。具体的に季節を表す言葉は登場しませんが、全体の雰囲気からみてサマーソングとしても捉えられるでしょう。
「ファインダーの向こう」と言っているので、主人公はカメラ越しに「君」を見ていることになります。この間接的に溢れ出す熱い想いが、ひと夏の恋をより一層燃え上がらせていくのです。
人が恋に落ちる瞬間を臨場感たっぷりに描き出した楽曲でした。
クラクラ
作詞:Atsushi Shimada, 坂室賢一
作曲:Atsushi Shimada, 坂室賢一
編曲:Atsushi Shimada, 坂室賢一
アンニュイな雰囲気が魅力の『クラクラ』は、ファン人気の高い隠れた名曲です。
ジャニーズ関連楽曲でもお馴染み、天才凡人のAtsushi Shimadaと坂室賢一がタッグを組み、作詞・作曲・編曲の全てを務めました。
『クラクラ』は、恋に陶酔する様を甘く描き出したラブソング。洗練された透明感と心地の良いテンポ感がクセになるミドルチューンです。
この遅すぎず速すぎないテンポがトロピカルなサウンドと融合することで、楽曲に流麗さを与えました。歌詞の内容が大人っぽく艶やかでありながら、しつこさを感じさせないのはここに理由があるのでしょう。
何と言っても注目は、今まであまり聴いたことのないSnow Manの歌声が堪能できることです。
原曲キーが高めに設定されていることもあり、彼らの美しいハイトーンボイスを楽しむことが出来ます。
ぜひ、歌割にも注目しながら聴いてみてください。
8月の青
作詞:高木誠司
作曲:高木誠司
編曲:高木誠司、Peach
『8月の青』は、Snow Man渾身のサマーソング。楽曲全体に溢れ出す青春の香りが、何とも言えない高揚感に繋がっています。
本アルバムのリード曲『あいことば』を提供した高木誠司が、本作でも作詞・作曲・共編曲を務めました。
改めて歌詞を見てみると斬新な言葉選びが目立ちますが、楽曲として違和感なく成立させています。
言葉と音楽のリズムを徹底的にマッチさせたことで、キャッチーでありながらメリハリの効いた作品に仕上がりました。
共編曲で参加したのはPeach。2016年には、高木とPeachで関ジャニ∞『NOROSHI』を共作しています。
『8月の青』は、雲一つない真っ青な空や夏特有の熱気等、歌詞に描かれた情景が聴き手にダイレクトに伝わる作品です。
走り出すような疾走感は、恋に踏み出す背中を後押ししてくれるでしょう。
特別な夏を過ごしたい人におすすめの楽曲です。
本日リリース🎊
Snow Man様 3rd Album「i DO ME」
M-1「あいことば」
作詞/共作曲/chorus
M-10「8月の青」
作詞作曲/共編曲/chorus
参加させて頂きました。「ナミダの海を越えて行け」「Big Bang Sweet」以来、再び色を添えさせて頂ける事を本当に光栄に思っております。ご発売おめでとうございます🎉 pic.twitter.com/8yMcTtNm3y— 髙木誠司(タカギセイジ/高木誠司/Seiji Takagi) (@seiji0625) May 17, 2023