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1stアルバム『Snow Mania S1』(発売:2021年9月29日)
EVOLUTION
Snow Man待望の1stアルバム『Snow Mania S1』。そのリード曲が『EVOLUTION』です。
作詞・作曲を担当したのは、KENTZと51Black Ratです。彼らは、今回のSnow Manのアルバムの中で『EVOLUTION』と『TIKI TIKI』の楽曲制作に携わりました。KENTZは、これまでにNiziUの『Joyful』の作詞や『I AM』の作詞・作曲を手掛けてきたラッパー兼トラックメイカー。そして51Black Ratは、なにわ男子のデビューシングル『初心LOVE』のカップリング曲『What a funky time!!』の作詞・作曲も手がけています。
また、作曲に参加した前迫潤哉(まえさこじゅんや)は、様々な男女グループに楽曲提供してきたシンガーソングライター。先ほどご紹介したNiziUの『Joyful』の作曲を手掛けたほか、IZ*ONE『紫外線なんかぶっとばせ』や乃木坂46『Another Ghost』、Sexy Zone『冬が来たよ』、A.B.C-Z『Chance to Change』等を楽曲提供してきました。
『EVOLUTION』は日本語で「進化」という意味です。この楽曲では「進化をし続ける」という想いと共に、頂点へ駆け上がろうとするSnow Manが表現されています。MVでは、ロケーションも三段階で上昇しており、最終パートではレーザー光線を浴びながらダイナミックなダンスが展開されています。
岩本照がこだわって制作した振り付けの全貌は、こちらのSnow Man『EVOLUTION』Dance Practiceでご覧いただけます。
Snow Man 『EVOLUTION』Dance Practice
Sugar
『Sugar』は、甘く誘惑する大人のミディアムナンバー。作詞したkatsuki.CFは、ヴォーカリストとして活動した経験を持つ音楽プロデューサーです。彼は、Snow Manの4thシングル『HELLO HELLO』の作詞・作曲も担当しました。
作曲を手掛けたSebastian Thott・Didrik Thott・Jimmy Claesonは、それぞれ国際的に活躍する作曲家。Sebastian ThottとDidrik Thottはスウェーデン出身の作曲家で、過去にはEXILEの大ヒット曲『Rising Sun』を共作曲しています。Jimmy Claesonは、KAT-TUNの『A MUSEUM』『Sweet Birthday』の作曲を担当。近年ではSixTONESの『Strawberry breakfast』『LifeTime』『Mad Love』といった人気曲も手がけました。
『Sugar』は「砂糖」という意味の他に、恋人や愛しい人への呼びかけにも使われたりもします。この楽曲中では、魅力的な「キミ」と過ごす一夜を、甘く溶けてしまう「Sugar」に掛けて艶やかに表現しています。ファンク要素とセクシーさを融合させたこの楽曲は、メンバーの甘い歌声や繊細な息遣いもポイントです。
Infighter
『Infighter』はこれまでのSnow Manの楽曲にはなかった斬新なダンスチューンです。サビは歌詞がなく「Nanana」というオブリガートのみ。重低音が利いたビートにのって、個性的なメロディや効果的なブレイクが繰り出され、中毒性の高い楽曲に仕上がりました。
作詞は松原さらり、そして作曲は南田健吾です。この2人は、ジャニーズグループの楽曲やアニメソング等を中心に何度かタッグを組んできました。代表曲として7 MEN 侍の『サムダマ』や、関ジャニ∞の『オモイダマ』『Sweet Parade』、King & Princeの『泡の影』等があげられます。
「Infighter」とは「接近戦を得意とするボクサー」を意味する言葉です。この楽曲には、現状に対する不満を自分の行動で変えていこうという強いメッセージが込められています。歌詞には、どんな状況でも立ち向かおうとする強者の風格が漂い、音楽もその闘志を後押しするかのような力強いEDMで構成されています。
TIKI TIKI
『TIKI TIKI』は、心地よいトロピカルサウンドが特徴の爽やかな楽曲です。誰でも受け入れてくれる温かい歌詞と思わず踊りだしたくような音楽が魅力的で、コンサートでもメンバーとファンが一体となって盛り上がれる楽曲です。
作詞・作曲は『EVOLUTION』を手がけたKENTZ・51Black Ratが中心となって手掛けました。また、 NiziUの『I AM』をKENTZと共作したPhoenix Stormが作曲、関ジャニ∞の『crystal』『ここにしかない景色』等を手掛けた大西省吾が編曲でそれぞれ参加しています。
『TIKI TIKI』には、普段こんな風にわちゃわちゃしてるんだろうなと想像出来るほど、自然体のSnow Manが満載です。また、岩本のラップの合間で登場する佐久間の合いの手は、思わず笑顔になってしまうほど元気いっぱい。レコーディングでは佐久間の方が先録りだったようで、岩本も彼の高めのトーンに合わせに行った方が良いか迷ったほどだそうです。最終的に岩本から「TIKI TIKIの人」という称号を貰った佐久間。聴けば聴くほどSnow Manのこだわりが見つけられる楽しい楽曲なので、隅々までマニアックに聴いてみてください。
Super Sexy
『Snow Mania S1』の中で、『Sugar』と並ぶほど色気全開なトラックが『Super Sexy』です。
作詞したのは、天才凡人のMiNEとAtsushi Shimada。彼らはこれまでに膨大な数の楽曲をジャニーズグループに提供してきました。Snow Manの楽曲では、3rdシングル『Grandeur』を手掛けたほか、Jr.時代に発表した『Vanishing Over』や『ZIG ZAG LOVE』等も共作しています。また、MiNE個人ではや3rdシングルのカップリング曲『EVERYTHING IS EVERYTHING』も提供しています。
作曲はMiNEに加え、Jan Baars、Rajan Muse、Koos Kamerlingが務めました。特にJan BaarsとRajan Museは、K-POPやジャニーズの楽曲を中心に何度も共作しており、代表曲にはTWICE『Breakthrough』やSixTONES『Dance All Night』、King & Prince『Big Bang』、Sexy Zone『So Sick』、ジャニーズWEST『Big Dipper』等があります。
『Super Sexy』は、シンプルなビートと清涼感のあるEDMが魅力です。主人公にとって心酔する「君」はまさに”Idol”そのもの。この楽曲からは、その場限りの恋愛ではなく「君」に対する心からの賛美と彼自身の誠実さが伝わってきます。
Delicious!!!
聴けば幸せな気分になれるのが『Delicious!!!』です。この楽曲は、不二家「ルックチョコレート」「不二家洋菓子店」Smile SwitchのCMソングに起用されました。
作詞したmiwaflowerは、自身も歌手の作詞・作曲家。これまでに、嵐の『I Can’t Wait For Christmas』やKing & Prince『Break Away』等を作詞してきました。作曲したのはTommy Clintと坂室賢一。彼らは過去にKing & Prince『No Limit Tonight』やHey! Say! JUMP『BANGER NIGHT』の作曲でタッグを組んでいます。
ここでTommy Clintのヒットメイカーぶりにフォーカスしてみましょう。彼は、これまでにSnow Manの代表曲を何度も手掛けてきました。『Boogie Woogie Baby』や『Make It Hot』といったデビュー前の楽曲に加え、『Crazy F-R-E-S-H Beat』や『Grandeur』といった表題曲も手掛けています。『Delicious!!!』では、思わずジャンプしたくなるような弾けるリズムをベースに、ポップな楽曲に仕上げました。Tommy Clintが扱う幅広い音楽ジャンルが、Snow Manのアクティブかつ可愛らしい一面を引き出しています。
Be Proud!
『Be Proud!』は、TBSで放送中の冠番組「それSnow Manにやらせて下さい」のテーマソングです。
作詞・作曲・編曲を務めたのは、TOKIOやV6を中心にジャニーズへ楽曲提供をしてきたHIKARIです。Snow Manのデビュー曲『D.D.』では作曲を担当し、アニメ「ブラッククローバー」の主題歌に起用された『Stories』では作詞・作曲・編曲の全てを務めています。
HIKARIの作品は、歌詞と音楽が密接に結ばれており、聴けば前向きになれるような魅力的な楽曲がたくさんあります。「Be Proud」とは「誇りを持つ」という意味。この楽曲には、周りにどんなことを言われようが、自分の道を突き進んでいこうとする意志が深く刻み込まれています。まさにSnow Manらしく、前向きなイメージが全面に打ち出された楽曲です。
GRATITUDE
「感謝」という意味の『GRATITUDE』は、まさしくSnow Manからファンへの感謝を歌ったバラード曲です。歌詞の中では、ダイレクトに「ありがとう」という言葉が繰り返され、これまでの全ての出会いや思い出を大切に振り返るといった内容になっています。
『GRATITUDE』は、デビュー前からSnow Manを支えてきた人々によって制作された楽曲です。作詞・作曲・編曲の全てに携わった坂室賢一は、すでにご紹介した通り『Snow Mania S1』に収録されている『Delicious!!!』を作曲しました。
『GRATITUDE』を共作曲した川口進は、日本を代表する音楽プロデューサー。彼はこれまでSnow Manに『ZIG ZAG LOVE』『Vanishing Over』『ファンターナモーレ』を提供してきました。ちなみにJr.時代の楽曲『終わらないMemories』は、坂室と川口が共作した楽曲です。さらに「滝沢歌舞伎ZERO2021」で披露され、感動を呼んだ新曲『One Heart』も川口が作曲しました。編曲は、ジャニーズだけで約50曲もの編曲を手掛けてきた佐々木博史が担当しています。
『GRATITUDE』の中で印象的なのは、良いことも悪いことも全て受け入れて肯定しようとしていることです。支えてくれる人々との出会いのおかげで今があるんだというSnow Manの真摯な気持ちが、ありったけの感謝と共に描かれています。
5thシングル『Secret Touch』の公式Twitterでは、『GRATITUDE』を通して感謝の想いを伝えようと試行錯誤するメンバーの様子が少しだけ紹介されています。
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「GRATITUDE」ってこんな曲🙋🏻🎵
\Snow Manからの「ありがとう」を
是非受け取ってください💐「GRATITUDE」試聴はこちら!
⏩https://t.co/Rlp0aJ3p8a#マニアってる#GRATITUDE pic.twitter.com/gpgmw1BFcG— Snow Man / MENT RECORDING (@SN__20200122) September 14, 2021
Snow Man’s Life
『Snow Man’s Life』は『Snow Mania S1』の通常盤に収録されているボーナストラックです。Snow Manが作詞家に”Snow Manあるある”を提供したことで生まれた非常に面白い楽曲です。
作詞・作曲は山田裕介です。山田は自身もアーティストとして活動する作家で、2008年に立ち上げたボーカル・グループ JAY’ S GARDENでは、ボーカルとキーボードを担当しています。これまでに楽曲提供した代表作には、乃木坂46『夜明けまで強がらなくてもいい』、SKE48『微笑みのポジティブシンキング/紅組』、NMB48『場当たりGO!/アンダーガールズ』、アイドリング!!!『ドーナツの向こう側』等があり、女性アイドルグループを中心に多彩な楽曲を提供しています。共作曲・編曲を担当したのは金井奏馬。彼は自身のプロフィールの中で、得意ジャンルについて「デジタルサウンドで作るわちゃわちゃとしたアイドルソングや王道ポップス」と語っている他、「◯◯風を作り出すのが得意」とも答えています。『Snow Man’s Life』を聴けば分かるように、楽曲中ではその実力が遺憾なく発揮されています。
冒頭はRPGの幕開けのような堂々とした音楽から一変、ページがめくられるとキャッチーで病みつきになる曲調にのせてSnow Manメンバーのあるあるが繰り広げられます。また、曲中では演歌風やサンバ風、甲子園の応援歌風と様々な音楽が展開していくので、全く飽きない構成になっています。次々に登場する”あるある”によって、メンバーの素顔が暴かれていくのがとても楽しい楽曲です。あるあるを紹介されているメンバーとそれを歌っているメンバーが異なるのも、お互いの個性を肯定しあってきたSnow Manらしい構成です。