【全曲レビュー】Snow Man(スノーマン)のリード曲、カップリング曲を完全網羅!

【全曲レビュー】Snow Man(スノーマン)のリード曲、カップリング曲を完全網羅!

目次

2ndアルバム『Snow Labo. S2』(発売:2022年9月21日)


2022年9月21日、Snow Manが待望の2ndアルバム『Snow Labo. S2』(スノーラボエスツー)をリリースしました。

固定概念に縛られず、幅広い音楽ジャンルや新しいことに挑戦し続ける研究所「Snow Labo(スノラボ)」をイメージして制作されたこのアルバム。

「Secret Touch」「ブラザービート」といったシングルの表題曲に加え、メンバーがそれぞれ担当した音楽ジャンルから1曲ずつセレクトして収録しました。

豪華制作陣にも注目しながら、各楽曲の魅力を解説していきます。

JUICY



作詞:KENTZ, Phoenix Storm, 51Black Rat
作曲:KENTZ, Phoenix Storm, Doma Schrank, 51Black Rat
編曲:KENTZ

初めにご紹介するのは、アルバムリード曲『JUICY』です。

YouTubeでMVが公開されると、アルバムリリース日までの約1か月半再生回数が250万回を超える人気ぶりを見せました。

この楽曲をセレクトしたのは、”貴族キャラ”で人気を誇る宮舘涼太

少年のような遊び心と大人の余裕を融合させた世界観で、Snow Manに新しい魅力をもたらしました。

作詞・作曲・編曲の全てに関わったKENTZは、近年NiziUの話題曲を手掛ける音楽プロデューサー。デビュー曲の『Step and a step』を始め、『CLAP CLAP』『Joyful』等、数多く楽曲提供してきました。

Snow Manの作品では『EVOLUTION』を楽曲提供したほか、『JUICY』の作詞・作曲に携わった51Black RatPhoenix Stormと共に『REFRESH』『TIKI TIKI』も手掛けています。

ハウスミュージックとR&Bの要素を掛け合わせた本作は、異なる音楽ジャンルの魅力を煮詰めた贅沢な楽曲に仕上がっています。

さらに、本作ではリーダーの岩本照が振り付けを担当。鍛え抜かれた体幹を活かし、片足で立ったまま足をクロスさせるキャッチーな振り付けを取り入れました。

YouTubeで公開されたショート動画では「バランすのダンス!」と題してメンバーがこの振り付けを披露『JUICY』の人気をさらに後押ししています。

Snow Man 「JUICY」 Dance Practice

Tic Tac Toe


作詞:D&H(PURPLE NIGHT)
作曲:Christofer Erixon, Josef Melin
編曲:Josef Melin

つづいてご紹介する『Tic Tac Toe』は、最年少のラウールがセレクトした楽曲です。

タイトルの「Tic Tac Toe」とは、いわゆる「マルバツゲーム」のこと。3マス×3マスの表の中で縦横斜めのどれかを相手より早く揃えられるか競うゲームです。

作詞したのは、PURPLE NIGHTのD&H。これまでにジャニーズWEST『PUSH』『#Followme』ITZY『ICY -Japanese ver.-』『Spice』などを手掛けてきました。

彼の作品は、ワイルドさの中に主人公の自信がみなぎり、どの楽曲においても空気感を支配する強さを持っています。

作曲に携わったChristofer ErixonJosef Melinは、素晴らしい楽曲を世に送り出して来た名タッグ。

ジャニーズ関連では、嵐の『Green Light』King & Princeの『OH! サマー KING』Sexy Zoneの『ROCK THA TOWN』等を共作曲してきました。

本作は、恋の駆け引きを「Tic Tac Toe」になぞらえてセクシーに歌い上げたHIP-HOPソング

めまぐるしく変化していくボーカルやラップは、楽曲の疾走感をより一層引き立てています。

Toxic Girl


作詞:miwaflower
作曲:Didrik Thott, HIKARI
編曲:HIKARI

『Toxic Girl』は、ジャニーズきってのインテリ気象予報士阿部亮平がセレクトしました。

「Toxic」とは「有毒な・中毒(性)の」という意味です。その他にも「有害な」「害を及ぼす」「心をむしばむ」といった意味を持っており、人に対して使う場合は一般的に「迷惑な人」を指すことが多いようです。

この楽曲に登場するヒロインは、セクシーかつ危うい魅力で主人公を魅了してやみません。

したがって、『Toxic Girl』「中毒性のある彼女」という訳し方がしっくりくるのではないでしょうか。

作詞したmiwaflowerは、なにわ男子の『シンシア』King & Princeの『Super Positive!!』等の人気曲を手掛けてきました。

Snow Manの楽曲では、『From Today』『Delicious!!!』の作詞を担当しています。

また、作曲に携わったDidrik Thottは、ストックホルムを拠点に活動するソングライター。

Snow Manには、『Snow Mania S1』に収録された『Sugar』を楽曲提供しています。

さらに、デビュー曲の『D.D.』をはじめ、『Stories』『Wonderful!×Surprise!』等を手掛けたHIKARIが本作でも作曲・編曲に参加。

K-popを彷彿とさせるクールなテイストのラップエスニックなメロディーを取り入れ、まさに中毒性抜群な楽曲に仕上げました。

ミッドナイト・トレンディ


作詞:きなみうみ
作曲:きなみうみ
編曲:きなみうみ

『ミッドナイト・トレンディ』は、リーダーの岩本照がセレクトした楽曲です。

90年代のトレンディ・ドラマに似合いそうなグルーヴィーな音楽が魅力です。

作詞・作曲・編曲を務めたきなみうみは、23歳の若きクリエイター。9月23日には、作・編曲を担当したソナーポケットの新曲「っていうか、ずっとね」が配信リリースされました。

『ミッドナイト・トレンディ』では、そのみずみずしい感性で、今らしさとかつての流行を絶妙にミックスしました。

きなみ自身もこだわりを詰めたと語る本作。ぜひすみずみまで注目してお聞きください。

Brand New Smile


作詞:坂室賢一, MiNE
作曲:坂室賢一
編曲:坂室賢一

『Brand New Smile』は、Snow Manが出演する『不二家LOOK まよえる!えらべる!たのしめルック!新商品』篇『不二家洋菓子店 ケーキで、あしたを、スマイルに。』篇CMソングです。

作詞・作曲・編曲を手掛けた坂室賢一は、Snow Manに『終わらないMemories』『Delicious!!!』『GRATITUDE』を楽曲提供してきました。

また、2ndアルバムに収録された『This is LOVE』の作詞・作曲・編曲も担当しています。

さらに、Snow Manの『ZIG ZAG LOVE』『Vanishing Over』『Grandeur』等を手掛けてきた天才凡人のMiNE作詞に参加しています。

『Brand New Smile』は、聴けば自然と笑顔になれるようなポジティブソングポップなメロディーリズムが心地よく、何度も繰り返し聞きたくなるようなキャッチーな楽曲です。

『不二家LOOK まよえる!えらべる!たのしめルック!新商品』篇では、定番の味から新商品まで展開するチョコレート菓子「LOOK」を前に、どの味を選ぼうか悩む岩本の姿が。

彼の頭の中にフォーカスが当てられると、なんとそこにはSnow Manのメンバーが集結しています。迷いつつ好みの味をチョイスすると、宇宙船のような操縦桿を操作してお目当ての「LOOK」を無事にゲットするのでした。

このCMでは、甘いものが大好きな岩本がチョコを買う役を務めた他、クレーンゲームを得意とする深澤が操縦桿を握る等、細部までこだわったコミカルなCMとなっています。

一方の『不二家洋菓子店 ケーキで、あしたを、スマイルに。』篇では、多種多様なケーキをSnow Manが仲良く分け合う様子が映し出されています。

「公式チャンネル不二家ルック」で公開されたメイキングでは、CM撮影の裏側やメンバーが仲良く戯れる様子が楽しめます。

また、Snow Manの公式チャンネルでは「Snow Man【どのケーキがお好き?】憧れの女子と初デートで食べたいケーキは!?」と題した動画を公開。

こちらは、お題のシチュエーションに合ったケーキを選んでいき、多数派のみが不二家の提供するケーキを食べられるというもの。

ご褒美を前に奮闘するSnow Manの可愛さから目が離せません。

BOOM BOOM LIGHT

作詞:K2
作曲:Tommy Clint, MiNE, Atsushi Shimada
編曲:Atsushi Shimada

Snow Manのお笑い担当向井康二がセレクトしたのが『BOOM BOOM LIGHT』です。

KAT-TUNの『SPECIAL HAPPINESS』を手掛けたK2作詞を担当。

さらに、『Crazy F-R-E-S-H Beat』『Grandeur』といった名曲を通してSnow Manらしさを見出してきたTommy Clintが本作でも作曲に参加しました。

心強いのは、作曲天才凡人のMiNEとAtsushi Shimadaが入っていることです。Atsushi Shimada編曲も担当し、楽曲に彩りを添えました。

『BOOM BOOM LIGHT』は、向井がセレクトしたのも頷けるほど底抜けに明るい楽曲

サビの「boom! boom! boom!」に合わせてペンライトやタオルを振ればライブも盛り上がること間違いありません。

キッタキッテナイ



作詞:katsuki.CF(Relic Lyric, inc.)
作曲:TARO MIZOTE, katsuki.CF, サイトウリョースケ(Relic Lyric, inc.)
編曲:サイトウリョースケ, TARO MIZOTE(Relic Lyric, inc.)

つづいてご紹介するのは、Snow Manの切り込み隊長佐久間大介がセレクトした『キッタキッテナイ』です。

本作は、Relic Lyric, inc.に所属するkatsuki.CF・TARO MIZOTE・サイトウリョースケが制作しました。

『キッタキッテナイ』というタイトルから興味をそそるこの楽曲。歌詞を聴いていくと、好きな子に空回りな言動をしてしまうおっちょこちょいな主人公が浮かび上がります。

思わず、”あるある”と感じてしまうようなシチュエーションがコミカルに描かれているのも、他の楽曲にはない独自の魅力です。

楽曲を聴き進めると衝撃の結末が待っているという、なんともサプライズにとんだ作品となっています。

1度聴けば耳に残るレトロ感に加え、同時にカッコよさも感じさせる絶妙なバランスが最大の魅力です。

Movin’ up


作詞:YUUKI SANO
作曲:Tommy Clint, Atsushi Shimada
編曲:Atsushi Shimada

『Movin’ up』は、Snow Manのリアコ枠として人気の深澤辰哉がセレクトした楽曲です。

作詞したYUUKI SANOは、多国籍のメンバーで構成された男性ユニット「UNIONE」としても活躍するアーティスト。2019年に作家デビューを果たし、2022年から作家活動を本格化させました。

ジャニーズ関連では、King & Princeの『Lovin’ you』平野紫耀・髙橋海人・岸優太のユニット曲『僕の好きな人』の他、Hey! Say! JUMP『恋をするんだ』等を楽曲提供しています。

作曲を担当したのはTommy Clint天才凡人のAtsushi Shimada。本アルバムで制作に携わったのは『BOOM BOOM LIGHT』に引き続いて2曲目となります。

『Movin’ up』は、躍動感あふれるロックテイストが持ち味。周りの目を気にせず、自身を鼓舞しようとする姿勢エモーショナルに歌い上げました。

音源だけでも最高にカッコいい楽曲なのですが、Snow Manのダンスと融合した時にどのような化学反応を見せるのか非常に楽しみです。

This is LOVE


作詞:Atsushi Shimada, 坂室賢一, 大知正紘
作曲:Atsushi Shimada, 坂室賢一, 大知正紘
編曲:Atsushi Shimada, 坂室賢一

『This is LOVE』は、美声を誇る塩顔男子渡辺翔太がセレクトしました。

作詞・作曲を務めたのは、天才凡人のAtsushi Shimada坂室賢一大知正紘です。

Atsushi Shimadaは、Snow Manの2ndアルバムで『BOOM BOOM LIGHT』『Movin’ up』に携わったほか、”君彼三部作”の最後を飾った『僕に大切にされてね。』も共作曲しています。

坂室賢一はすでにご紹介した楽曲に加え、なにわ男子の『The Answer』を作詞・作曲しています。この楽曲は、道枝駿介が主演を務めたドラマ「金田一少年の事件簿」の主題歌に起用され、話題となりました。

大知正紘は、2010年にメジャーデビューも果たしているシンガーソングライター。

二宮和也(嵐)のソロ曲『それはやっぱり君でした』の作曲や、Sexy Zone『約束』の作詞等を手掛けています。

『This is LOVE』は、純真な愛情を描いたラブソング大切な人に対して深まっていく「好き」という気持ちを、セミバラードのあたたかい音楽で包みこみました。

歌詞の中に登場する「アイオライト」とは、パワーストーンの1つ「人生の道標」という石言葉を持つほか、「誠実・貞操・徳望」を象徴する石としても知られています。

恐らく、主人公にとって君の存在こそ”人生の道標”であることを表現しているのでしょう。

まっすぐな想いを描いた歌詞明るく爽やかな曲調には、聴く人を癒してくれる力があります。王道のアイドルソングとしても楽しめる作品ではないでしょうか。

ボクとキミと



作詞:CLIEVY(C&K)
作曲:川口進, SHIROSE from WHITE JAM
編曲:川口進

近年、ドラマ班としても活躍する目黒蓮がセレクトしたのは『ボクとキミと』です。

Snow Manの公式チャンネルで公開されたMVでは、シンプルな空間にメンバーの洗練されたビジュアルが溶け込み、えも言われぬ美しい映像に仕上がりました。

作詞したのは、シンガーソングライターユニットC&KのCLIEVY

これまでに楽曲提供してきた作品に、ももいろクローバーZの『モノクロデッサン』『クローバーとダイヤモンド』King & Princeの『今君に伝えたいこと』『僕らのGreat Journey』等があります。

共作曲した川口進SHIROSE from WHITE JAMは、Snow Manの7thシングル『オレンジkiss』を制作したタッグです。

SHIROSE「君彼三部作」を楽曲提供するなど、Snow Manのアイドルとしての魅力を引き出し続けた人物でもあります。

『ボクとキミと』は、CLIEVYの綴った繊細な歌詞が光る珠玉のバラード

多種多様なジャンルを扱った『Snow Labo. S2』において、そのシンプルな構成楽曲の魅力をより際立たせています。

深く丁寧に表出された心理描写によって、大切な人と過ごす時間の愛おしさを美しく表現しました。

Happy Birthday


作詞:信政誠
作曲:信政誠
編曲:日比野裕史

『Happy Birthday』は、通常盤のみに収録されたボーナストラックです。

作詞・作曲を手掛けた信政誠(のぶまさまこと)は、シンガーソングライターとしても活動しているクリエイター。

Twitterでも本人が語っている通り、現時点で作曲家として本格的に活動し始めてからわずか1年なのだそう。Snow Manの楽曲に関われたことに感激した様子を見せています。

編曲を担当した日比野裕史(ひびのひろふみ)は、アイドルを中心に数多く楽曲提供してきた音楽プロデューサー、

ジャニーズ関連の代表曲には、関ジャニ∞の『道標』KinKi Kidsの『夢幻ノスタルジー』V6の『Medicine』などがあります。

『Happy Birthday』は、聴けばテンションが上がること間違いなしポップソングです。

Snow Manの歌声で奏でられる世界に1曲だけのバースデーソング。それを堪能できるのは、まさにファンの特権です。

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