【全曲レビュー】Snow Man(スノーマン)のリード曲、カップリング曲を完全網羅!

【全曲レビュー】Snow Man(スノーマン)のリード曲、カップリング曲を完全網羅!

目次

3rdアルバム「i DO ME」ユニットソング

Two (渡辺翔太・目黒蓮)



作詞:Nobuhiro Tahara
作曲:Nobuhiro Tahara
編曲:Nobuhiro Tahara

ここからは、通常盤に収録されたユニットソングをご紹介していきます。

渡辺翔太目黒蓮によるユニットソング『Two』は、2人の甘い歌声を活かしたバラードです。

ドラマ仕立てで撮影されたMVは『Two』の抒情的な世界観を美しく彩りました。

作詞・作曲・編曲の全てを務めたのは、これまでにもSnow Manへ多数楽曲提供してきたNobuhiro Taharaです。

過去の提供作にはSnow Manの『My Sweet Girl』『Christmas wishes』があり、この他にも2ndアルバム『Snow Labo. S2』に収録された深澤・ラウール・渡辺のユニットソング『ガラライキュ!』を手掛けています。

『Two』において渡辺と目黒がこだわったのは歌詞です。

内容を読み解いてみると、描かれているのは切ない三角関係。それもそれぞれが非常に近い関係性であることが伝わってきます。

渡辺と目黒は本作に明確な正解を見出しているそうですが、あえてそれを明かさずに聴き手に想像してほしいと語っています。

MVでは昼と夜の場面が対照的に描かれる等、表裏一体を意識したような表現がところどころに見られます。

聴く人によって解釈が変化する魅力的な作品なので、ぜひ歌詞カードとMVを見比べながら考察を楽しんでみてください。

Bass Bon (ラウール・佐久間大介)



作詞:Ryota Nakano
作曲:Ryota Nakano
編曲:Ryota Nakano

つづいてご紹介するのはラウール佐久間大介のユニットソング『Bass Bon』です。

この楽曲は、ギャップの塊と言っても過言ではないでしょう。

黒を基調とした奇抜なファッションやメイクはこれまでの彼らのイメージを覆し大きなインパクトを与えました。

作詞・作曲・編曲を担当したRyota Nakanoは、SixTONESのJr.時代の代表曲『光る、兆し』等を手掛けたプロデューサーです。

2022年には、東海オンエアのてつや・としみつ・しばゆーから成る音楽ユニットリサイタルズの『888月 ~夏にも程がある~』を作曲しました。

『Bass Bon』では、無駄を徹底的に省いたベースに時折エッジの効いたサウンドをのせることで、聴き手に与える印象をピンポイントでコントロールすることに成功しています。

これまでハイトーンボイスの印象が強かったラウールと佐久間ですが、本作では中低音を多用し、一気に大人っぽいイメージを確立しました。

楽曲の根底にあるテーマは「侵食」

いつの間にか塗り替えられていく背景水の中に沈む独特の演出が、歌詞の内容と密接にリンクしています。

さらに特筆すべきは、東京ゲゲゲイが振り付けを担当したことです。1度でも彼らのパフォーマンスを見たことがある人ならばすぐにその特徴に気づくでしょう。

今回、ラウールと佐久間は「ヴォーグ」というダンスジャンルに挑戦しました。

ロボットのような歪な動きはまさに奇奇怪怪スタイリッシュなビジュアルも相まって、ミステリアスな魅力を引き出しました。

MVでは、佐久間のピンク髪まで含めて色彩のコントラストが緻密に計算されており、映像作品としても非常に美しく仕上がっています。

また、ラウールの人並外れたスタイルの良さは高級感を放ち、モデルとしての経験を存分に発揮しました。

ダンスを得意とする2人だからこそ実現した高クオリティのユニットソングです。

Vroom Vroom Vroom (岩本照・深澤辰哉・宮舘涼太)



作詞:Funk Uchino, CR, SB
作曲:Ken Berglund, CR, SB
編曲:Ken Berglund

つづいてご紹介するのは、岩本照・深澤辰哉・宮舘涼太によるユニットソング『Vroom Vroom Vroom』です。

本作には前作のアルバム『Snow Labo. S2』から続いているという裏設定があるのだそう。

MVでは、カラフルな研究所の中で3人が実験に没頭している様子が描かれています。これは、自分達そっくりのマネキンロボットを作るべく奮闘しているのだそうです。

共作詞に携わったのはFunk Uchino。彼は、嵐の『Turning Up』なにわ男子の『Super Drivers!!』を手掛けてきました。

また、Snow Manの楽曲では『タペストリー / W』のカップリング曲『NO SURRENDER!』を作詞したほか、阿部・宮舘・佐久間のユニットソング『Color me live…』の制作にも携わっています。

共作曲を担当したのは、スウェーデン出身のKen Berglund。元々ゲーム音楽を制作する会社を設立して活動していたこともあり、独創的なサウンドクリエイターとしても定評があります。

代表曲としてTHE RAMPAGE from EXILE TRIBEの『Fallen Butterfly』『Slam That Down』、さらにOWVの『Sound The Alarm』『CHASER』などが挙げられます。

また、Snow Manには「滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie」で初披露された隠れた名曲『Black Gold』を共作曲しました。

これらの豪華なクリエイターに加え、ジャニーズやK-POPアイドルを中心に楽曲提供を続けるCRSBが作詞・作曲に参加したことで充実度の高い楽曲が完成しました。

『Vroom Vroom Vroom』は、日本語・英語・韓国語の3か国語で構成された珍しい楽曲です。

とりわけ、岩本が楽曲中盤で披露している韓国語のラップ難易度を感じさせないほどスムーズで、間違いなく本作のオリジナリティに繋がっていると言えるでしょう。

さらに、透明感のある深澤の歌声宮舘のハイトーンボイスアバンギャルドな作風と見事に融合し、何度も聴きたくなるような中毒性を生み出しました。

クセになる振り付けは、岩本が考案したもの。キュートな振りと本気のダンスシーン緩急を生み出し、グルーヴィーな曲調を一層盛り上げています。

Gotcha! (向井康二・阿部亮平)



作詞:Atsushi Shimada, 草川瞬, 坂室賢一
作曲:Atsushi Shimada, 草川瞬, 坂室賢一
編曲:Atsushi Shimada

3rdアルバム『i DO ME』の最終曲としてご紹介するのが、向井康二阿部亮平のユニットソング『Gotcha!』です。

「gotcha」とは「I got you」を省略した英語のスラングです。

一般的に「分かった、捕まえた」という意味がありますが、何かを達成した時に言う「やった!」というニュアンスでもよく使われるフレーズです。

サビではガチャを回すような振り付けを取り入れており、遊び心満載な楽曲となっています。

作詞・作曲には、3rdアルバムで『クラクラ』を手掛けたAtsushi Shimada、そして『Make It Hot』を作詞した草川瞬、さらに『GRATITUDE』を書き下ろした坂室賢一が参加しました。

本作の音楽ジャンルは「レトロポップディスコファンク」ということで、懐かしさの中に向井と阿部らしい元気の良さもたっぷりと加えました。

MVでは、普段と異なるカジュアルな装いにも注目です。レトロな雰囲気によって引き出された向井の格好良さ、そして惜しみなく表出された阿部のあざとさを堪能出来る作品です。

MEMO

Snow Manの公式YouTubeチャンネルでは、ユニット曲のMusic Video鑑賞会を収録した動画が公開されています。

メンバー自身によるこだわりポイントや裏話も楽しめるので、ぜひMVとあわせてご覧ください。


最後に

今回はSnow Manのリリース曲を一挙に振り返ってみました。エモーショナルなダンスチューンを軸に、大人の色気漂う楽曲から王道のアイドルソングまで、Snow Manの楽曲には幅広い魅力が満載です。

デビューにいたるまで長年苦労したこともあり、彼らの生き方そのものにインスパイアされた楽曲が多いことも大きな特徴です。

作り手にこうした刺激を与えられるのは、アーティストである以前に、人間として惹かれるものをメンバーそれぞれが持っているからでしょう。

ここからどんな楽曲が増えていくのか、Snow Manのさらなる活躍に期待しましょう。

あわせて読みたい!

 

Snow Manのチケットを探す

この記事をシェアをしよう!

この記事を書いた人

この記事に関連するタグ

関連記事

新着記事